翌日、朝から息子を保育園に送って行った。

息子はいつも通り、アンパンマン号を

押しながら、道行く人に頭を下げたり、

タッチと手を差し伸べたりしながら、

保育園へ向かっていく。

そんな変わらない光景が

凄く特別に見えて、

動画を撮影していたなぁ。






保育園の先生に、赤ちゃんの事、

私が入院になるかもしれないことを伝えた。




以前は笑顔でバイバイできていたのに、

最近は大好きな先生が迎えてくれても

泣いて離れない息子。

先生と赤ちゃん返りかもねえ~!って

笑いながらいつもは見送っていたけど

その日は今日からずっと入院になったら、

当分会えなくなるなぁと悲しくなった。

でも、息子の前では涙を堪えた!






自宅へ帰る途中、いつもの道なのに、

歩いている人達がとても遠くの存在に感じる。

自分だけ違う世界にいる気分だった。




もしかしたら今日入院になるかもしれない

と思っていたので、入院セットを持って

紹介された循環器病院へ主人と向かった。





「出会って8年目になるけど、こんなに楽しくないドライブ初めてやね」



お互い無理して空元気を装ってたのかな。

まだどこかで誤診ではないかと

少しの期待を抱いてたと思う。




病院へ着いて、重い足取りで待合室へ向かう。

待っている間、特に会話もせず、

ぼーっとしていた。



診察は、医者2名で産婦人科部長がエコー、同席していた先生が、書記となって、結果をどんどん記していく。医者はすぐに英語を使うけど、主人も私も医療系で、心臓の分野を勉強していたということもあり、何となく理解できるところもあった。それが余計に辛かった…。




やはり想像している病気なんだろうな。
でも何か違う見解もしているようで、もしかしたら最重症の病気ではないかもしれない!と少し期待もした。





40分程のエコーを終え、先生が話し出す。
「恐らく、この病気は心臓病の中では重症な病気です。確定診断はまだまだ細かい検査が必要です。しかし、出産後は手術が必要となる事は確かです。早く、診断と治療方針を決めていきたい。お母さん、1泊2日入院してください」





病気はやはり想像しているものか。

でも良かった、ひとまず1泊2日の入院。
その当時もう36週目。躊躇してる時間もない。

先生の言う通り。

早く確定診断と治療方針を決めていかないと。



病気が発覚し、その翌日の話しであったが、

ゆっくり落ち込んでいられる余裕もなかった。





準備していた入院セットを持って病室へ。

コロナのためPCR検査を初めて受けた(陰性!)





こうして2日間、様々な先生が

赤ちゃんのエコーをみて、あぁでもない、

こうでもないと言いながら評価していく。

何度も検査を受けるにつれて、

エコーを見るのが怖くなってきて、

直視する事ができなくなっていた。

でもエコーをしている間、

赤ちゃんはすごく元気で激しく動き回り、

先生達を困らせていたのはよく覚えてる(笑)




心臓病でもこんなに動いて、

こんなに育つんだよね。

やっぱり実感が湧かなかったなぁ。






1泊2日の入院を終え、

確定診断と治療方針は4日後に、

面談することになった。





その日の晩やっと主人と話し合えた。

でもまだ不確定な事ばかりで

いくら話し合っても面談の日までは

何も答えが出てこない。





病気の内容も治療法もわからない

答えが出せない、決断できない

その4日間が一番辛かったような気がする。