カローラフレックスには刺がある
1.はじめに
先日、セミ判兼用二眼レフの例としてCorollaFlex(カローラフレックス)を紹介したが何回か撮影して気づいた問題点があったので、それについて書きたい。
↓前回の記事参考
2.問題点
どうでもいいがカローラフレックスで謎のセミ判(49×45mm)フォーマットを5×5として呼ぶことにした。
銘板デザインの薔薇の開花時期は5月なので、フォーマットも同じ数字で覚えた方が特徴的で良いだろう。
国産二眼レフの銘板デザインは基本地味なのでこうしたアールヌーボーを感じさせる銘板は女性向けで良いように感じる。
…でカローラフレックスの問題点なのだが、撮る時にフィルムの表面が物凄い傷つくのだ。
左がカローラフレックスで右が一般的な二眼レフのだが、フィルム室の広さが微妙に異なる。
左の場合、5×5の金属製マスクを挿入するため(溝がある)に上下ガイドローラーの位置はやや遠く、フィルム室が狭く作られている。
(写真上部、傷ついた部分が見えるだろうか)
そのためフィルムを巻き上げるとかなり強めに引っ張られるので、ガイドローラーに乳剤の表面がガリガリ削られてフィルムに傷がつくのだ。
薔薇だけに茨があるということだろうか。
更にフィルム室が狭いため、フィルムを巻き終わるとスプールが取り出せなくなる。
一応金属スプール(当時の)だと取り出せる(死ぬ程取り出しづらい)のだが、プラスチックのスプールだと幅がやや長いので完全に取り出せなくなって詰む。
そういえば学生の時に好意を寄せた女子も問題だらけの人だった、ガハハ!
3.それでも
正直かな〜り面倒な国産二眼レフだが、それでも5×5で16枚を気軽に撮れる楽しいカメラではある。
まぁ人には勧められないカメラだ…
以上「カローラフレックスの問題点」でした。