英語でシェークスピアを読む! | 船津徹の「世界標準の子育て」

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つい先日のことです。

 

高校2年生の時に中国からアメリカに(家族で)移住してきたという中国人女性と話をする機会がありました。

 

彼女は西海岸の名門大学、UCバークレーを成績優秀者で卒業している才女です。大学でコンピューターサイエンスを学んだ後、シリコンバレーのIT企業でエンジニアとしてキャリアを築き、現在はハワイに居を移して悠々自適の生活を送っています。


 

「アメリカの学校に通い始めた時、英語で苦労しませんでしたか?」と私が聞くと「会話は苦労したけど、学校の勉強は難しくなかったです」と平然と言うのです。

きっと幼い頃から英語の英才教育を受けてきたのだろうと思い、「いつ英語を習い始めたのですか?」と質問すると、

「中学からです」という驚きの答えが返ってきました。

中学で英語学習をスタートして、わずか4〜5年でアメリカの授業についていける英語力を習得したという彼女。中国では成績優秀な学生が通う「実験高中」と呼ばれる進学校に通っていたそうですが、一体どんな方法で英語力を身につけたのでしょうか?




「中国ではどんな方法で英語を教えるのですか?」と尋ねると、以下の答えが返ってきました。

「ディスカッションとリーディングです。私が通っていた学校は優秀な学生が高く、誰もが競い合って英語を勉強していました。ディスカッションでは皆が積極的に発言します。リーディングの授業で求められるレベルは高く、高校でシェークスピアを読んでいました。英語は文法がシンプルで、単語の意味が明瞭なので、基本さえ覚えればシェークスピアでも読み進めることができます。中国の学校でリーディングを学んだので、アメリカの高校の授業を理解することは難しくありませんでした。」

彼女が頭脳明晰であることは間違いありませんが、それでも中学から英語学習をスタートして、たった6年間でアメリカのトップ大学合格を勝ち取ったというのはただごとではありません。

私は彼女が短期間で高度な英語力を身につけることができた理由は「高校でシェークスピアを読んでいた」という英語学習法にあると確信しました。




リーディングを鍛えれば世界で通用する!
 

中国は日本と同様、日常的に英語を使う機会は多くありません。そのような環境において、世界で通用する英語力を身につけるには、英語学習の軸を「リーディング力の育成」に定める必要があります。

日常的に英語を話す相手がいなくても、英語で書かれた本を読み解く力=リーディング力を習得できれば、読書を通して、ネイティブと英語で対話をしながら、英語で思考を巡らせることができるのです。

さらに言えば、リーディング力が身につけば、母国語で身につけた知識や技能を英語にそっくり応用することができますから、冒頭でご紹介した中国人女性のように、英語でも才能を余すところなく発揮し、世界のトップ大学に進学し、世界の舞台でたくましく活躍することも夢ではないのです。




ここで明確にしておきますが、私が言うリーディング力とは、日本の英語試験で出題されるような「長文読解」のことではありません。また日本の学校教科書に掲載されているような短いストーリーを指しているのではありません。

リーディング力とは「ネイティブ向けに書かれた英語の本を、ネイティブ並みのスピードで、理解を伴いながら読める力」です

私が一つの目安としてご紹介しているのが「ハリーポッター」(ネイティブの小学4年生以上レベル)です。このレベルの児童書を楽しみながら読めるようになれば、リーディング力が身についた状態と言えます。

 

ハリーポッターレベルのリーディング力が身につけば、日本では英語力トップ1%以上です。日本国内の大学受験や英語試験は、何の試験対策をしなくても、ほぼ100点満点で突破していくことができます。



 

リーディング力習得までの2つの壁
 

ハリーポッターレベルのリーディング力を習得するには、2つの壁を乗り越える必要があります。

最初の壁が、英語の簡単な本(リーダーズと呼ぶ)がスラスラ読める状態になること。

 

フォニックスやサイトワーズ学習を通して、リーダーズが流暢に(ほぼ正しい発音で)読めるように指導します。この段階では内容理解が伴う必要はありません。

そして二つ目の壁が、英語の児童書(チャプターブックと呼ぶ)をネイティブ並のスピードで、内容理解を伴いながら読めるようになることです。

 

この段階では読書スピードに加えて内容理解が伴っていることがカギとなります。

リーディング力を身につけるプロセスは英語ネイティブも、英語を第二言語で学ぶ人も同じです。上記の二つの壁をクリアしなければ満足なリーディング力を身につけることはできません。

 


 

英語ネイティブで「勉強が苦手」という子どもに共通するのが「活字への抵抗感が強いこと」です。

 

リーディング力習得の最初の壁である「英語の本がスラスラ読める状態」になっていないまま学年が上がり、読む本の難易度が上がり、読む単語数(ページ数)が増え、リーディングの消化不良」を起こしているのです。

 

英語の本を見ると「嫌だ」「面倒だ」「難しい」という心理的抵抗感が先に立ち、学習の進行を邪魔します。

これと同じことが日本人にも起きています。英語を読む訓練が足りていないのです。

リーディングを鍛えなければ、英語の活字への抵抗感が抜けません。そして、英語を見ると「面倒」「難しい」という苦手意識を持つようになります。

 

英語を学習する年齢に関わらず、「英語を読む訓練が足りないこと=活字のインプット不足」が英語苦手な日本人を生み出している最大の原因であると私は考えています。

反対に言えば、英語学習の軸を「リーディング」に置けば、日本にいながら高度な英語力を習得することが可能なのです。

 

冒頭でご紹介した女性のように、中国にいながら高度な英語力を身につけ、世界の舞台で活躍することも夢ではありません。

 


英語でハリーポッターが読める子どもを育てる本を書きました。

 

『世界で活躍する子の〈英語力の〉育て方』

 

船津徹著、全国書店で6月20日発売です!

 

英語のひらがなである「フォニックス」

英語の漢字学習である「サイトワーズ」

英語の読解力を鍛える「リーディングフルエンシー」

 

それぞれについて詳しく解説しています。

 

日本、アメリカ、中国で25年超に渡り英語教育を実践してきた私の集大成です。ぜひご一読ください!