世界標準では、黒塗りは100%アウト! | 船津徹の「世界標準の子育て」

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ハワイ・ロサンゼルス・上海で国際人育成を行う船津徹の「世界標準の子育て」ブログです!

こんにちは。
ハワイ、LA、上海のTLC for Kids代表、船津です。

年末のテレビ番組で顔を黒く塗ったタレントが話題になっていますね。

実は私もその番組を日本で見ていたのですが「これはアウト!」と思わず口から出てしまいました。

日本国内では賛否両論あるようですが、国際社会では100%完全にNG!です。

もちろんタレントに黒人に対する差別意識はなかったでしょうが、日本人が黒塗りしている姿を見て嫌悪感を抱かない黒人はいないでしょう。

黒人の歴史は(今も)「差別との闘い」なのですから。

 

 

差別されていたのは黒人だけではありません!

 

1960年代までのアメリカでは黄色人種である日本人も差別と侮辱の対象でした。

 

低い背、細くつり上がった目、度の強い眼鏡、悪い歯並び(つまり醜い)というのがステレオタイプな日本人像であり、テレビや映画で白人俳優が日本人を誇張して演じることもありました。

 

しかし黒人を中心に人種差別撤廃を求める公民権運動が高まったことで1970年代以降は、あからさまな人種偏見はタブーとなり、メディアから姿を消していったのです。

 

 

上の写真は1961年に公開された「ティファニーで朝食を」で白人俳優が演じた日本人キャラクターです。

 

日本に住んでいる人はこの写真を見ても「目くじらをたてることはないのでは?」と感じるかもしれません。

 

しかし当時アメリカで差別されていた日系移民たちにとっては大問題でした。

 

日本人というだけでからかわれたり、いじめられたり、侮辱されることが日常的だったからです。

 

白人からすれば面白いのでしょうが、日系人にとってはちっとも面白くない、むしろ不愉快だったのです。

 

「ティファニーで朝食を」から50年以上経った今、人種差別や人種偏見を想起させるようなコメディは世界中で御法度です!

 

ぜひ黒塗り問題についてご家族で意見交換をしてみてください。

 

いいのか?いけないのか?なぜいいのか?なぜいけないのか?

 

人種差別の歴史を考えるよい機会だと思います。

 

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