子どもを将来勉強で苦労させないために最も必要な能力は何でしょう。
それは読書力を育てることです。
読書力を身につけた子どもは、日本語でも英語でも、学力を楽に伸ばせるようになります。
学校の勉強や宿題を簡単と感じるようになるのです。
反対に、読書力が育っていないまま小学校に上がった子どもは勉強で苦労するようになります。
アメリカの教育省による調査では、小学校入学時に読書力が育っていない子どもは、育っている子に比べて、ドロップアウトする割合が3~4倍高くなると警告しています。
子どもができるだけ小さいうちから読書力の育成を意識した教育を与えましょう。
そのためには早い時期から文字を教えることが必要です。
多言語環境で育つ子どもは、言語発達が遅く、小学校入学までに読書力が身につかないケースが多いので注意が必要です。
小学校入学時に自分で本をどんどん読む子と、全く読まない子の学力差は歴然としています。
文字を知ることによって、話し言葉を知っているよりも、はるかに知的な思考力を身につけることができます。
文字は抽象的な思考や高度な思考を可能にしてくれるのです。
文字学習にはくり返しが必要
文字を読む力はどのようにしたら育てることができるのでしょうか。
それはどの子どもにできるようなやさしい訓練を何十回、何百回とくり返すこと、そして両親が毎日継続して教えることです。
子どもが一つのことをできるようになったからといって、それが十分活用できる能力に育ったと思ってはいけません。
くり返し同じ取り組みを行うことによって、習熟度が増し、強固な能力として定着するのです。
くり返しは多ければ多いほどよく、やさしいことをくり返し与えてやることで非常に高い能力に育ちます。
10回、20回の訓練よりは、100回、200回の訓練がよいのです。
子どもが次の段階のことができない場合は、それ以前の段階のことをもっとくり返し訓練してやるとよいでしょう。
昨日1ができたから、今日は2を教える、今日2ができたから、明日は3を教える、という教え方では高い能力は育ちません。
例えば、ひらがなを覚えたての子どもは、一つの文字を見せて、それを何と読むのかと聞くと、答えるまでにかなりの時間を必要とします。
思い出すための時間が必要なのです。
これを瞬時に言えるようにならないと読む力につながらないことは、おわかりいただけると思います。
2~3歳から文字学習を始める
まだ早いと思わずに2~3歳からひらがなを教えてあげましょう。
5~6歳になって教えた方が効率的だという意見もありますが、人類が文字を獲得した後、そこからの発展が急速だったように、子どもの人生の中で早く文字を獲得させてあげるほうが、そこからの急速な知的発達が期待できます。
小学校入学前に文字読みをバタバタと教えるのではなく、2~3歳から文字を教えてあげる方が子どもにとってはるかに楽なのです。
ひらがなを教えるには、ひらがなを書いたカードを子どもに見せて「あ」「い」と言ってくり返し教えたり、ひらがなチャートを指差しながら読み方を教える方法がよいでしょう。
また、生活の中に文字が使われていることに気づかせ、文字が役立つことを教えて、興味を引き出すことも大切です。
例えば、子どもの持ち物や洋服には子どもの名前を書いてあげます。
持ち物だけでなく、家中の物、例えば、「ほん」「いす」「くつ」「れいぞうこ」「おもちゃばこ」などの名前を書いておけば、文字を使う意味を自然と学ぶことができます。
毎日子どもに絵本を読み聞かせることも文字や本に対する興味を引き出す上で大切です。
子どもに無理に文字を教えこむという形で始めるのではなく、そのような動機づけを考えるのが賢明なお母さんです。
文字に興味を持たせる環境がないと、子どもはいつまでも文字に興味を持たず、そのうちに文字を覚える最適の時期を逃がしてしまうことになります。
日本語の早期読書教育は必須
アメリカの小学校に入れば、否が応でも「英語」が生活の主要言語となります。
その時に日本語と英語を同時に学習することは、子どもにとって大きな負担です。
それよりも、幼児期に日本語の読書力を身につけておけば、英語の読書力も学力も簡単に身につけることができるように育つのです。
バイリンガル育児を成功させる秘訣は早期文字教育にあることを知ってください。