プスッギチッスポッ

本日虫歯を抜いてきた。

しかし…

医学は進歩してるのだね（笑）

ホントーにストレスはほとんど感じなかった。

朝からプチウツで

「あーあ来ちゃったなー今日が…」

ミタイな感じだったのだが、まあガキの頃と違ってさすがにいい年こいたオッサンだから落ち着いてはいる。

今まで歯に関してはホントにメンテフリーでなんともなかったから歯医者ってホントに人生で一度しか行った事ないんだけど、その一度がひどい思い出だったから出来れば行きたくはなかったのだね。

7歳のワタシはオフクロに痛かったが隠していた虫歯を発見され、強制的に歯医者出頭命令を出された。

もともと乳歯が生え変わる寸前の状態でぷらぷらしていても引っこ抜くようなまねは怖くて出来なかった。

ウチのオヤジは

「そんなもん歯に糸くくりつけてドアノブに端を結んで一気にドア開ければ一発だぞ！」

とか頭が狂っているとしか思えないコメントで私を挑発するのだが、結局一度もそのような野蛮人めいた手法は使わずにきた。

そんないたいけで繊細な神経を持った少年だったワタシは歯医者の恐怖に身を焼かれながら入り口でうろうろすること30分。

もうリミットの5時を過ぎようかという時に覚悟を決めて恐る恐るドアを開けた。

いろいろ聞かれいろいろ見られソッコーでその日に抜くと宣言され戦慄したのだがもうどうしようもない。

麻酔を打たれたのだが想像を絶するほど痛い。

そして変な感覚の口腔内とあふれた麻酔薬の苦い味。

今でもそんなに変わらないと思うのだがその医者はヤットコみたいな道具を取り出してわざわざ私に見えるようにしてそれを構えた。

「あんなもので歯を抜かれるのか！！！」

口の中に入ってくる冷たい金属の道具と目標の歯をつかまれた最悪の感触。

で医者は引っ張りはじめたのだが、子供の歯なのにナカナカ抜けない。

ワタシの歯茎が丈夫だったのかそいつがへたくそだったのかはわからんがとにかくグイングイン引っ張られてやっと抜けたと思ったら、私の抜けた歯は勢い余って壁に飛んで行き、今でも忘れない

ﾊﾞﾁｰｰｰｰｰﾝﾝﾝﾝﾝ!!!!

という激しい音を立てて当たって落ちた。

…ここは地獄か？…

もう二度とこんなところにはくるまい。ええ来ませんとも。

という経緯がここにくるまでにあったのである。

そんで今回は結果から言うと一番キモチ悪いと思っていた麻酔は

プスッ

…え？…こんだけ？…

ﾊｲじゃー抜きますよーすぐ抜けちゃいますからねー

ギチッ

…え？…もう抜けたの？…

何だよヤットコはどうしたんだよ

麻酔はホントに打ったのかよ

やる気あんのｶﾖ…

ミタイな感じで終了した。……マジすか……

ナンダもっと早く来てれば良かったのかもしれない…

化膿止めを出しますからといわれたのだが、薬は出来るだけ飲みたくないので『おかしかったらそんとき出してもらうってのはありですか？』とたずねたらそんなバカなことをほざくやつは他にいないらしく

「うーーーーーーーーーんーーーーーーーー………………ま！

出しときましょう！」

何だよ結局出すんじゃﾈｰｶよ先生……

ナンダカンダ薬はもらったが多分飲まないだろう。

それから2時間ぐらい経って麻酔は切れてきたが痛みは別に出ない。

うちで嫁にラーメン作ってもらって食ったが別になんともない。

左で噛める！ああすばらしい……

これから食い物がおいしくいただけるかと思うと嬉しい限りである。

抜けた歯はけっこうひどかった（笑）

藤岡弘とかがよくやる、真剣（刀）で立てた俵をザクーッと切るヤツあるでしょ？

あんな感じの状態。

歯が斜めに削れたような感じで虫歯に侵食されてる（笑）

あーこりゃ痛エワケだわ…

で夜になって何を食おうかと悩んだが別にいけそうなので普通にご飯を食べる。

が

途中でいきなり激痛が走る！

なんだよなんだよｲﾃﾃﾃﾃﾃﾃﾃﾃ…

水で口をゆすぐが全然変わらない。

なんか傷口に挟まってる？？？

ちょっと嫁に見てもらう。

「…ちょっと！刺さってるよ！」

スポッ

毛抜きを動員、抜かれて出て来たのは……

大根の葉っぱを細かく刻んで煮たやつ（爆笑）

それがちょうど歯が抜けたあとの傷口に墓標のように刺さってたそうな（笑）

抜いてもらったら痛みは抜けてった。

落ち着くまでまだ数日はかかりそうだな…

まあデモとりあえず一件落着か………