久々の海外文学。
主人公の年齢は若干15歳、ヒロインのハンナは主人公の母親くらいの年齢。
年の差を超えた愛とそこに潜む深い葛藤の物語。
前半は甘い恋愛小説。
そして、後半は一転して深く重たい物語。
もし、愛する人が戦争犯罪を犯した人だったのなら、あなたはどうするだろう?
僕も戦争を経験していない世代。
戦時の状況等、必死に思い浮かべようとしても、わかるはずもなく。
それでも、主人公はハンナを信じずにはいられない。
僕だったら、苦しみながら、関わり続けるか距離をとってしまうか、それくらいしかできないのかもしれない。
何故、ハンナが文盲で、それを隠そうとしたのか。
それは、僕の中で一つの大きな謎だった。
朗読者 (新潮文庫)
594円
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