“科学者が闇を覗き込むとき、闇もまた科学者を試そうとしているのです。”
福岡伸一さんと様々な方の対談集。
福岡伸一さんの『動的平衡』を読んでから、わかっているつもりではあるのだけれども、生命というものは不動なる個体ではなく、波であり、入れ替わり行くものであり、綺麗に細部に線を引くことができないものであるということは。
それでも、ぼくら人間は視覚に頼り、認知できるものを分類分けしたがるが故に、現実とちょっと差異がでてしまう。
仕方ない気もする、僕らがイデア(理想的な綺麗な絶対像)を求めるのは。
色々な分野と混ざり合い広がりゆく話が、また面白い。
せいめいのはなし (新潮文庫)
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