こことは少し違った世界の旅。

 

だれかに導かれるように、

何かに引き寄せられるように、

 

ラゴスは旅をする。

 

 

その旅の折々に出会う人や街、動物たち。

そして、人々の持つ少し変わった力。

 

それらは、この世界と似ているようで違う。

でも、どこかで繋がっている感覚がある。

 

絶対的な何かがあるわけではないのだけれど、

読む者を引き込んでいくその魅力は、さすが筒井さんだと思った。

 

 

僕は旅人ではないし、学者でもない。

だから、ラゴスの旅の原動力はわからない。

それでも、何かに引っ張られるように生きていくその姿は、どこか惹きつけられる。