2013/02/04
主人公の白石がそうであるように、人は誰しも“呪い”を抱えて道を歩み続ける。
時にそれは人を縛り、人を支える。
それが存在するからこそ、僕たちはその場所から簡単に逃れることなどできない。
彼は走り続ける。
僕らは歩み続ける。
犠牲“サクリファイス”になったものの影を抱えて。
誠実にあろうとしなければならない。
彼らのためにも。
さらりとした文体が、物語りをサラサラと進めゆく。
静かに熱いミステリー。
やはり、このシリーズを読むと自転車ロードレースっていいな……と思ってしまう。
実践したら、きっと大変なのだろうけれど(笑)
白石を縛り続ける石尾の影が懐かしく、やはり彼の偉大さは揺るぎない。
[抜粋]
p115 どうして世界はこんなにもちぐはぐなのだろう
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