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風景というか心象というか、
好きなページを開き、
ゆっくりたどって、味わうような
掌短編みたいな日記。

気持ちは顔に出る? ブログネタ:気持ちは顔に出る? 参加中






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12日の夜の本番中
宙づりのなべちゃんのワイヤーが切れた。

そのときの話。




パントマイムで綱に乗ると、僕のコートの真ん中のボタンが飛んだ。
今考えるとこれが予兆だったのかも。
すぐに舞台縁に落ちたボタンを拾いコートのポケットにいれた。

姫「なにそれ?綱渡り!?」


本番はすすむ。
ちょっとしたマイムギャグ。
お客さん達は笑っている。



僕「しまったー結ぶ場所間違えたー!!」



突然、後ろでドサッという音が聞こえた。



何か異常を感じてはいたが、
いつものように振り返ると、
吊られているはずのなべちゃんが、舞台に落ちていた。

ワイヤーが切れたのだ。

四つん這いになって着地はしたものの、

どっかひねったりしてないだろうか、、、

あと1時間30分くらいある芝居はまだ始まったばかり、

何かあったとしたら…

コロンと天井からなんか金具みたいな部品が、舞台に転がった。


僕はどうツっこむか考えてたんだけど、

挟む間もなくシーンが進んでいく

あとで聞いた話だと僕はこの時、笑ってたらしい。その顔をみて、

なべちゃんは大丈夫だと思ったのだそうだ

しかし吊られて演りとりするシーンのほとんどが終わっているのは幸いだった。

初めて見るお客さんには、何か起きたとは思っても、

それがなんなのか明確にはわからない。


そこへ、隣ビルの屋上に、

新人魔法使いのコヒルイマキが駆けつける、

名乗りを上げ、

先輩魔法使い2人を置いて、姫を連れ去る。


2人「姫ー!!」


暗転。

この間、ビルの屋上から

接骨院の部屋に場面が変わる。

場面転換だ。

いつもならなべちゃんを固定していたザイルを

手探りでカラビナから外すのだが、

ワイヤーは勢いよく舞台の外へ引っ張っられて消え、

なべちゃんの背中に重りがついたままだ。



落ちてきた金具は暗くて拾えない。


真っ暗闇の中、
なにもできない。

しょうがない、
普段通り「外れたよ」の合図でなべちゃんの肩を叩く。

だって、やることがないのだから。




しかし、さすがに、このときはだけは




「大丈夫だった?早く袖に行こう」という気持ちだった。



接骨院の更衣室のカーテンを閉めるのを忘れていた。

ベッドを整えた田村さんがあとから入ってくる。
転換を終えた暗がり袖中、小声で


「閉めてなかったよ」
「あ、」




僕も動揺してたんだ。

















つづく   ←押ス




【なべちゃん記事まとめ】
 
さかなガール(なべちゃんのこと) 



訪問ありがとうございます。

こないだ4月アユプリ公演の回想です。
12日の公演中に、アクシデントがありまして、

そのときの事を記しておかねばと綴っていたのですが、ちょっと長くなってしまい、

今まだ書き終わってないのですが、まとめてみたいと思います。

あ、あくまで僕視点ですよ。

このときは、メンバーや、何も知らないお客様、

前の回も観に来ていただいていたファンの方々

(…不安だったろうなぁ)
それぞれに物語があると思いますから。

あ、なべちゃんは無事です。


観たお客様、オチいっちゃダメだよ(笑)


ではまた!涼








【なべちゃん記事まとめ】

さかなガール
(なべちゃん人物エッセイ)






ブログネタの気持ちは顔に出る? は、

「素直」

だと思います(笑)




開演前のロビーで役者が集合するのは、

昨日のダメ出しを聞いて、今日の舞台につなぐためだ。

僕はみんなが集まってくる少し前、

家から持ってきたおにぎりを二つ食べる。

本番二時間前、ちょうどいい。



灼熱の舞台だ。


矢継ぎ早のセリフの掛け合い、

急カーブを猛スピードで曲がったかと思えば、

静かな身体を使ってじっと聞いている。


大声で歌いながら物語り、姫のために一肌脱げば、

魔物タムーラに取り憑かれ、

全員参加の激しい魔法対決。

いや、そういう名の肉弾戦。

照りつける舞台照明に、
汗が止めどなく吹き出し続ける。

その上、着ている冬の軍隊コートは、分厚く重い。
首までの黒いタートルネックが消費した水分をたっぷり吸って、

長い袖がブヨブヨと袖口からハミ出てしまうから、

じつはコートの下では、腕まくりしている。


したたり落ちた雫が目に入ると、照明にまぶしく、しみる。

幕間にTシャツを何枚替えようと、

この汗を吸い尽くすことはできない。
演技ってのは思考作業ではなく

肉体労働なのだと、つくづく思う。




おにぎり2つ。



本番前の腹ごしらえではあるけど、満腹では眠くなり、

お腹が減っては消耗してしまうから、

F1でいう燃料を周回のギリギリ分まで積んで

ゴールまで走り切る分量なのだ。






朝起きたら、米を炊く。



この稽古が始まってから続けたていたことだ。

13分蒸らせた土鍋の蓋をあけると、かたまりの蒸気が上がる。

すぐ、しゃもじでかき回すのは炊き上がったホクホクの米の蒸気を逃がし、

全体を粒立たせるためだ。


しばらくほっとく。


どんぶりに、お茶碗一杯半くらいの米をうつす。
僕は、それにお味噌汁のダシに使う削り節を入れる。
かつお節を粉末状にしたやつだ。

おかかのおにぎりを作るとき、よく小分けにしてあるワンパックのかつお節があるけど、

アレだと3袋ぐらい使わないと、もの足りなく、

経済的でもないので僕は「削り節」だ。

それを
ふんだんに振り掛け、米と混ぜる。

ダシ用のヤツでイワシなんかも粉砕され入っているから、

カルシウムも摂れるかもしれない。

粉が全体に行き渡ったら、香りづけに、醤油をパラパラと振りまく。



炊いた米と削り節に醤油が程よく湯気に乗って、食欲をそそらせる。


「薫湯」なんて言葉が浮かぶ。
湯気の匂いを楽しむ文化って、あるんじゃないかな。



急いでいるのもあり、あとで手を洗うが面倒なのもあり、

おにぎりの型にはめて、二つ作る。
型を使うのは、適量を計るためでもある。

自分で握るとついつい多めに作ってしまう。

型から出したら、塩をかける。

しょっぱ過ぎるかもしれない。メシに塩を多めに擦り込む。
なんせ汗をかく芝居だから、少し濃いぐらいで十分なのだ。


薄味文化なんて近代に入ってからじゃないかな。

肉体労働がメインの階級だった昔は(相変わらずザックリしてるな…)、

よく汗を掻いたはずだ。必然的に塩が足りなくなる。
田舎の梅干しがしょっぱいのは、当たり前なのだ。

近代の日常生活では、そこまで必要じゃないし、

普通に暮らしていたら消費できないから、

高血圧になってしまったりするのだろう。
それでも、現在は、夏、塩分が足らなくて熱射病になってしまうのも皮肉なもんだ。


汗を掻くためにも、塩が必要だ。


で、この塩に

「梅塩(うめしお)」を使った。

梅のエキスで味付けがしてある。抹茶塩なんてのもある。

冷や奴に僕は使う。料理にはあんま向かないんだけどね。
だいぶ前に、公演の差し入れにいただいたのを、

この「削り節おにぎり」使ってみたのだが、

ほんのりとした梅の酸味が、よくあうのだ。


そして「梅塩(うめしお)」って字がいい。


逆さにすれば
「塩梅(あんばい)」だ。



甘すぎず、辛すぎず



語呂合わせて締めるとこが、

僕の「いい加減」な料理に似合っている。
焼き海苔を巻いて、形を整えるために、手でかるく握る。

熱いメシに巻かれた、海苔の匂いが、またいい。



これまた「薫湯」だ、なんて思う。




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いい塩梅。




芝居もそうだ、

良い加減

いい塩梅がいい。






そんな、おにぎりを
パクリと食べて




本番に向かう。
















本日も訪問ありがとうございます。

言葉になるまで時間がかかるんですよね。

その場でパッパと書けるようになれるといいなぁ


ほんとマイペースな更新なのですが、

みなさんの丁寧なコメントや、

メッセージ有り難いです。涼







《omakke》

うめぼし平野














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絶え間なく溢れる石櫃の水面に揺れて

柄杓ですくうと、花びらが入った。



もったなぁとおもう。




世の桜が
いっせいに咲いて、
幕が開いたような舞台も、
いつの間にか千秋楽。


花の見ごろは
その覇権を若い葉に譲りながらも、


大風の日も
雨も
暑い日差しのあとの
冷たい風も

精一杯に咲いてくれていた。


柄杓を覗きこみ、
濡れたひとひらを、口にふくんだ。


本堂のそばの、清めの水場。


いつものように
顔をこすり、首すじを湿らせる、
口の中、張りのある繊維をたたえた小さな一枚は、

やわらかさよりも青い草を思わせた。

また水をすくい、
花びらを丁寧に呑み込んだ。



僕らのたかが10日間。
舞台は、通り過ぎていく。



散る花びらはそのままに



雨が上がったあとに残るは、
空をうつした

水たまり





花が降ったあとに残るのは、


ほのかに、くらむ









花だまり








その上を
いつものように



走る





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本日も訪問ありがとうございます。






4月公演
「アー、ユープリンセス?」

終演シマシタ!!
来場ノミナサマ
ココへノコメント、
応援メッセージ
ミンナミンナ感謝デス。

アリガトウゴザイマシタ!!!

これからもヨロシクお願いします。涼





〈omakke〉

 

散桜(ちりさくらん)



蕾見(つぼみ)