震災後にキャンセルや中止になっていた劇場が、
僕らの「S.W.A.T!八犬伝」から復活する。
西口でひときわ繁盛している一角の大型家電カメラ店舗の向かい、
新宿中央郵便局のとなり紳士服屋の地下にある
新宿の都市型劇場。
この、スペース107で公演をするのは、10年振りだ。
事務所系の芝居やコントのライブが多いのは、その洒落たイメージと新宿というアクセスの良さだろう。
例えば去年の同じ時期にやっていたのは「劇団EXILE華組」の第二回公演だ。
同じ新宿でも
去年の夏に演った「紀伊國屋ホール」は、本屋さんの隠し部屋みたいな劇場小屋で、
80年代のギラギラとした反骨精神の新宿文化を今にも残している。
つまり古臭いんだが、
待合いロビーの煤(すす)けたカーテンや絨毯、高さのある鉄筋の天井を見下ろしながら、
演劇のひと時代の空気を漂よわせている。
この古さが、とても落ち着く。
使い慣れたタオルみたいなもんだ。落語もよく似合う。
しかしスペース107は
地下劇場(アンダーグラウンド)であるが、アングラの泥臭さはない
むしろ洗練された印象が、都市型劇場の先駆けを思わせる
10年前に、うちの劇団でやったとき、なんとハイテクな劇場だろうと思ったもんだ。
そのときは台詞もなく、出演時間3分の「インド人の絵」の役だった。
実はターバンをまいた「ダーさん」のデビューは、この年である。
107に役者として舞台に立つと、声の吸音率の高さに、驚かされる。わりと天井の開けたスペースなのだが、想像以上に音がフラットな声の余韻になれないと、必要以上に声をだしてしまう。
紀伊國屋ホールは、その広さにもかかわらず小さな声でも一番後ろに届く、役者はとても助けられる。お客様に取っては古い規格なので座席が小さく感じるかもしれない。
107のピタッとセリフが置かれる感じも、芝居の距離も都市のドライ感にも通じるのかもしれない。
その洒落た劇場も
今年は25年を迎える。
階段に貼られた公演チラシに、107の歴史を感じる。
いやホント有名なところが使ってんだよね。
じつは今年25周年の劇団は多い。
アングラが去り、新しい時代の若い芝居が、旗揚げし出だした86年代。
紀伊國屋ホールと同じく
ある演劇の新しい時代を担ってきた劇場なのだ。
階段の白い壁の羅列に
うちの劇団のチラシもあった。
「好きにならずにいられない」92年の作品。
なんと劇団、第二回目の公演!!
僕がS.W.A.T!に入る前の公演だ。
(もし劇場へお越しの際には見つけてみてくださいませ)
25周年、震災で一度消えた劇場の灯も
僕ら「S.W.A.T!八犬伝」から、
また、ともしだす。
元気な、芝居で。
場所《新宿スペース107
》
本日
9(土)18時の回のみ補助席になります。
別の日時はいいお席あります。
くわしくは、こちら
本日もご訪問ありがとうございます。涼
