材料高騰の上に固定経費上昇。。悩みは尽きない。 | 鐵屋の2代目BOSS☆BLOG

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日鋼スチール2代目社長の徒然ブログ

2代目です。

 

 今年もあとわずかとなり、怒涛の2022年も間もなく終わりを迎えようとしています。上半期は材料高と在庫単価の差異によって利益は安定的に増えましたが、下半期に入りいよいよその在庫単価も、高い玉(材料)が入るにつれ、高止まりになり、加工賃を上げなければいけないこの時期になってもなかなかあげられず、継続物件のせいで売り上げは着実に伸びましたが利益が全くでなくなってきました。材料高の影響もありますが一番は固定経費の上昇がかなり響き始めています。機械の消耗品、光熱費、燃料費、運賃。。すべて20パーセント以上の上昇となっております。よって、今までは材料費の加減によって加工賃の上げ下げも調整していましたが、それでは固定経費をカバーすることもできませんので、なかなか現状難しい状況が続いています。

 

 これ以上固定経費が上がると、「光熱費サーチャージ」というものも、製造業は考えていかなければならないかもしれません。一部材料加工業者には実際に提案をしているところもあるらしいということを聞きました。それなら実質固定経費が上がった分をカバーし、材料費もそんなに変わることなく、お互いにプラスに働くのではないかと思います。

 

 しかし、弊社が産業新聞でも取り上げて頂いていた、トレーサビリティの事務手数料はいまだに大手材料業者に広がりを見せていません。悪しき風習はコロナでの新生活様式を取り入れた皆様なら、容易に断ち切ることができるはずです。このままでは、多くの材料加工業者がお互いにつぶれていくのをひたすら待っている、というようなネガティブな思いが横行して、何の発展もしなくなります。古い慣習、考え方は一旦リセットして、時代に合った商売の仕方を模索していかなければ、きっとこの業界はいずれ外国資本や大手資本によって食われていく運命なんじゃないかなと感じてしまいます。

 

 最近の政治家は、深刻化する問題に目を背けて、今しか見ていない政策提言をして、議論をしている。その様子をみて、本当にこの国の政治家には危機感がまるでないと感じざるをえません。ひっ迫する労働者不足問題、少子化による就職人口の急激な減少、ほんとに待ったなしの時代がすぐそこまで来ているのです。それなのに議論を先送りし、日本の約9割を占める我々中小例先業を苦しめ、大企業を擁護し続ける政策ばかりを上げ続ける、日本政府に怒りすら感じてしまう昨今です。政治家に昔ほどのパワーを感じません。みんな自分の事ばかり考えていて、生き残ろうとしている、老い先短いご老人には退場して頂きたい!ほんとうにそうおもいます。

 

 仕事の悩みも家庭のことも、現状いっぱいいっぱいの私ですが、従業員の人生もやはり抱える身としては、さまざまなことをこれからも考えながら、会社の存族という大きな目標を胸に仕事をやっていくしかないと思っています。来年こそ正念場、日鋼スチールが生き残っていく正念場だと思っています。周りのご協力も得ながら、この大きな荒波を超えていきたいと思っています。