鋼材高騰の影響がじわじわと。。 | 鐵屋の2代目BOSS☆BLOG

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日鋼スチール2代目社長の徒然ブログ

2代目です。

 

年明けから早3か月が過ぎました。おかげさまでここ数か月は仕事も忙しく、プロジェクト物件の引き合いもあり、突発案件もなんとか受けることができる体制を整えて、対応してきております。しかし、鋼材高騰の影響からか、単発案件はだいぶん減ってきたように思います。ここ1年で一気に鋼材価格は6万円以上の値上がりをしました。これは異常な事態です。今までは最高でも5千円から1万円程度の上り幅でおさまっていた状況からは考えられないくらいの上り幅です。弊社もこれまでは在庫単価をおさえながら、なんとか多少の安値でもついていく努力をしてきましたが、年明けからは3万円以上上がった材料がどんどん入荷しており、急激に在庫単価を押し上げてきています。

 

 従来、建材案件は半年前から見積を出し、それに合わせて仕事も行っています。しかし2か月ごとに入荷する材料単価の是正があり、とても最初に決めた見積価格からは対応できないような価格に一気に変わっていきました。これまでの慣例は見直しが必要になってくると思います。しかし、大手材料業者は、大量に材料を仕入れて単価をおさえていく方法で、材料の値上がり幅をおさえる手法ができますが、我々零細の材料業者はそういう手法がとれないので、もろに響いてきます。これからは本当に生き残るためにどうしていくかを考えていかないといけないと思っています。

 

 我々のような小口の材料業者が減れば、細やかな対応もだんだん難しくなっていきます。大口の材料業者は、ほんとうに利益の上がる仕事しか受けなくなるので、おそらく得意先も絞ってくる時代になるでしょう。大口材料業者と仕事する前に、もう一度細やかな対応が可能かどうか、得意先様にはその点を考えてもらいたいと思います。確かに収益は企業の大事な部分ですが、見えないコストの部分を軽視しているとだんだん自分たちの首を絞めていくことになることを理解してもらいたいと思います。

 

もちろん、ただ鋼材高騰を享受していくつもりはありません。仕入先と折衝しながら、できるだけ仕入れも考えて鋼材購入していくことが基本です。そのうえで、発生してくるコストの部分は得意先様にも考慮して頂く所存です。共存共栄していくための、避けられない部分です。