フロンのスプールのツーリングカーは基本アンダーです。
アンダーの車をブレーキングで前荷重にして曲げています。
そのためコーナー立ち上がりの際は比較的安定した挙動になります。
ただその状態からタイムを削りに行くよなると、安定性を削って行きます。
基本アンダーなのは変わりませんが、ブレーキング時の安定性を削って行きます。
具体的にはリアトーインを減らしてリアグリップを軽くして行きます。
昨今の上下Aアームのツーリングならリアのキャスターを起こすことでリアは軽くなります。
そのようなセッティングにすると、ブレーキングからのターンインが鋭くなります。
そうなると今度はコーナー立ち上がりの際に少し気を遣います。
通常はスロットルオンで安定して立ち上がりますが、立ち上がりの際にリアが不安定になります。
特にカーペット路面でリアデフを硬くすると顕著な動きを見せます。
ハイグリップカーペットの場合はコーナースピードよりトラクション重視です。
そのため私のX4のリアデフには6万番のデフオイルが入っています。
ここまでデフオイルを硬くすると。コーナー立ち上がりの際のスロットルワークには気を遣います。
ややラフに握るとリアが巻き込み気味になり、姿勢が大きく乱れます。
安定方向で走りたいのであれば、リアのトーインを強めにしたほうが無難でしょう。
ただ限界域でタイムを削って行くとなると、車のグリップ感はギリギリまで減らす必要があります。
和スカな操作ミスで簡単に巻いてしまう程度のグリップ感で走る必要があります。
それ以上のグリップ感を求めると、喰い過ぎの状態になり速く走ることは出来ません。
タイムを削れる状態の車になると、限界域でもニュートラルステアになります。
フロントタイヤとリアタイヤが同時に流れるので、限界域でもとても扱いやすくなります。
逆にアンダーやオーバーが強く出てしまう車では、タイムは削れません。
このようなギリギリのバランスを見つけるのは難しいですが、これはタイムを削る車の基本バランスになります。
ストアリングとスロットルでアンダーとオーバーの両方をコントロール出来る車が必要です。
タイムの伸びが行き詰っていて、アンダーとオーバーのどちらかに苦しんでいるのなら
車の前後バランスを改めて見直すことをおすすめします。