今年からJMRCA既定のモーターが変更されます。

 

ツーリングのオープンクラスは13.5又は17.5。

スポーツクラスは17.5又は21.5。

どちらのモーターを選ぶかは開催コースが決めることになります。

そして今年の場合、オープンは17.5、スポーツは21.5になりました。

そのためスポーツツーリングは21.5を採用するショップレースも増えるかと思います。

あとモーター規定自体が変わります。

去年まではJMRCAの独自規格でしたが、今年からROAR準拠になります。

そこで各モーターメーカーは新規格のモーターを申請して、公認を受ける必要があります。

現状では新規格の公認が降りているのはホビーウィングだけのようです。

ただ公認モーターは今後増えてくると思います。

新規格がROAR準拠になることで、これまで国内でイリーガルモーターとして販売されていたものと近くなります。

そのような動画内容になっていますが、視聴者コメントで

『ROAR準拠とイリーガルモーターは別物』

という指摘を受けました。

イリーガルモーターは確かにJMRCA非公認でしたが、それには理由があります。

世界的なモーター規定はROAR準拠が多く、日本は独自規定でした。

そのため海外で公認モーターとして売れているものが日本では売れませんでした。

旧JMRCA規定よりROAR準拠のほうがパワーがあるからです。

そこで各モーターメーカーはパワーがあるROAR準拠のモーターベースにローターを変更したものを、イリーガルモーターとして日本で販売していました。

そのためイリーガルモーターのステーター形状や抵抗値はほぼROAR準拠になっています。

そのためこれまでのイリーガルモーターには直径12.5ミリまでのローターしか入りません。

そのためそんなイリーガルモーターにROAR準拠のローターを入れれば、ほぼROAR準拠になります。

例を挙げるならとりおんのエンデバー、マッチモアのスティング、Gスタイルのアウトロー辺りはローターを換えるだけでほぼROAR準拠になるでしょう。

ただマッチモアのスペクターはROAR準拠より抵抗値が低いので、これは公認が降りません。

 

イリーガルモーターがROAR準拠とは違うと言っている方々は、本場アメリカのイリーガルモーターのことを指していると思います。

アメリカではROAR準拠以上にパワーを追求した、正真正銘のイリーガルモーターがあります。

そのようなモーターは製造による個体差が大きく、性能のバラつきが大きいです。

そこで完成したものを選別して、より性能が高いものをかなり高額で販売しているのが本家アメリカのイリーガルモーターです。

確かにこれを使うのは明確なレギュレーション違反ですが、そもそも日本で買えません。

ごく一部のショップで取り扱っていますが、大体の価格は2万円台半ばと通常のモーターの倍くらいになります。

そんなモーターをツーリングに積んでショップレースに出る人なんてほぼ居ないでしょうし、もしそんな人が居るならさすがにショップで指摘して禁止にするべきでしょう。

私がこの動画で

『ROAR準拠はイリーガルモーターに近い』

と言ったのはこのような理由だからです。

だからと言ってこれまでのイリーガルモーターを使ってJMRCA準拠のショップレースに出るにはレギュレーション違反です。

きちんとレギュレーションを守るなら、今年の新規定で公認が降りたモーターを使うのが正しいでしょう。

正確にはROAR準拠全てがJMRCA新規定準拠にはなりません。

JMRCA準拠のショップレースに出る場合、モーターに関しては開催ショップと相談してきちんとしておく必要があると思います。