だいぶ日が空いてしまいましたが、KAATで観たあーさ主演「海辺のストルーエンセ」感想の続きを。


その1はこちら



ぞくっとした余韻の残るお芝居でした。


歌劇の座談会でさっしーが、

「間違った選択をする朝美さんが見たい!」

という趣旨のことをおっしゃっていました。


間違った選択……。


うん、確かに間違ったのかもしれない。


ストルーエンセ(あーさ)も。

カロリーネ(はばまいちゃん)も。

あるいは前半のクリスチャン(あがちん)も。


お悩み相談、あるいは発言小町に投稿されたら。

「おいおいおいおい」って一蹴される選択でしょう。


でも、彼らの行動が愚かだとは思えないんですよね。


必死に生き、幸せを探り、理想を追求した結果、

その選択が「外野」から見て「間違っていた」だけ、というか。


人間の業のようなものを考えさせられました。



ストルーエンセ(あーさ)


1幕の凄腕カウンセラーぶりは、

「ははははっ、あーさ先輩、カッコいいっす!」と、

あーさの色気にやられつつも、

まぁ、あーさが色気あるのは十分承知なので、

想定の範囲内!!


と思っていたら。


2幕の闇落ちっぷりが……怖かった。。。

(もとい、良かった)


まぁよく考えたら、あーさは闇落ちもプロですね。

(例、サン=ジャスト、ミック?、懐かしいところで舞音とか。ノブナガ(くノ一!)あたりもか?)


でも何ていうか、このお芝居で、

あんなにロペスピエールになるとは、

思ってなかったんだよ。


崇高な理想を達成に、人民に認められた途端、

セリの上で独裁しだす人。

=ロベピ(←宝塚ファン解釈)


でもこれが、さっき書いた「人間の業」みたいなものかなぁと。


お芝居の流れ的には、特に雪組で考えると、ひかるふる路に似ているとも言えるけれど。


単に似ているというより、理想に燃えて、身を擦り切らして、力の限りをつくす人というのは。


同じ思考、思想、行動に至ってしまうのかなと。


確かに間違っている。

…間違っているけれど。


「こうすれば良かったのに」なんて安易に言うことはできない。


力強い物語がありました。



…その2で終わる予定だったんだけど。長くなっちゃった。


カロリーネとクリスチャンについても書きたいので、次回に続きます。(続きたい)

 

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