週が明け、改めて部長、課長と話す。
既に金曜日の段階で課長→部長→常務までは話がいっており、概ね「見守って行こう!」というポジティブな結論が出ていたとのこと。
にもかかわらず、いつもはクールな部長が「気が変わらないか?」と真剣に慰留してくれる姿を見て、心の底からありがたく思う。
再度、自分の将来設計などを真剣に話し、諒解を得る。

もちろん転職するのは自分の為だ。そしてこのチームはそれを理解してくれている。でも同時にこの人たちの気持ちに報いることの出来る男になろう、と強く思う。

初めての転職活動を通じ、なんと言うか、自分の一番素の部分、というものに向き合う過程だと強く感じる。そして今まで自分がしてきたことの結実、とも思う。俺は未熟だが、人の信頼を勝ち得るまでには成長してきた、ということか。

最終的に今日社長まで話が行った模様。心は晴れやかだ。
ということで、遂に会社に転職する旨、伝える。

昨日の夜はもちろんだけど、一昨日ぐらいの朝方には部長に言う夢を見た。
今の会社、特に今のチームは自分にとってとても大切なわけで、部長も課長も俺に期待してくれている。年齢も部長が7歳、課長が3歳上というだけでコミュニケーションも取りやすい。結果も出せているチームだ。
でも、俺は今後の10年を考えて転職することを決めた。

悩んだのはどのように伝えるか、だけだ。

今の課長とはまだ彼が課長では無かった頃から、叱られ、戦い、笑い、ホント一緒にいろいろな結果を出して来た。そんな彼を飛び越して、もしくは同時に部長に話すわけにはいかないだろ、と気付かせてくれたのは俺の自覚だけではなく、よき理解者のアドバイスのお陰。
こんなことに気付かなかったということからも珍しく視野狭窄に陥っていたことが分かった。

午前中の課会の後、課長に残ってもらいその旨を伝えた。
ビックリしていたけど、安い慰留はしなかった。多謝。
とは言え、後任問題。委託先と明確な線引きをせず、まずアーティストを売るという気持ちを擦り合わせることを大切にする俺のスタイル。これはテクニックではなく姿勢なのだ。その姿勢を持ちながら充分なレベルを仕事をこなせる人を捜さなくてはならず、その上会社が構造改革を控えている時期ということが重なって簡単に人員補充は出来ない。
転職する時期の調整は必要だということ。

この日は偶然代休消化の目的で午後半休を取っていたので、そのまま帰ることに。部長には課長から言ってもらえるそうだ。でも最後に「週末かけてもう一度考えてみろ」と言われた。これも多謝。頂いたのは気持ちだと思うからだ。
昨日電話で頂いた内容の"Offer Letter"が速達で届く。
諸条件を書面でもらうわけだが、英語で書かれた内容を読み進めると実感が湧いてくる。しかも予想していなかった"Manager"という文字がある。ヒラだとばかり思っていたので少し面食らった。面接の過程で人をManageした経験はあるか?と聞かれ、以前出向していた会社での経験を話したが、その結果"Manager"として迎え入れてくれることになったのか?謎は深まるが、また今度聞いてみよう。
さて、これでいよいよ、会社に辞意を告げなくては。お互い笑顔で別れる為に、どうしたらいいのか・・・と考えているうちにハタと気付く。これって男女の別れ際と同じじゃないか・・
再度、人事の方から携帯に電話を頂く。
ちょうど得意先との商談が終わったところで外にいたので、良いタイミング。
話はそれるが、やはり転職活動のとき、連絡を取る手段とタイミングというのは当たり前だが限られてくる。日中、内勤だと携帯を取れない人もいるだろうし。幸い出入り自由、携帯は当たり前、の業界なのでそこまで苦労は無かったが、気は遣う。
条件はこちらの提示を受け入れてもらう事が出来た。
後はオフォアーレターが郵送されてくるのを受け取り、その後、今の会社に辞職を願い出ることになる。
ちょっと胸が苦しくなった。今の会社、好きだからね。
そして電話がかかってきた。
人事の方からで50万円UPでいかがでしょうか?とのこと。
金額ということだけでなく、今の会社におけるポジションも説明し、やはり100万円UPは譲れない、と答える。
いや、こんなハッキリ言えたわけではなく、まわり道をして伝えたのだが、最後はキッチリと金額を告げた。
先方からは"どうしても欲しい人材"という評価を頂いているのは大変ありがたい話。
落としどころは何処になるのかは分からないが、妥協はしたくない。
ちょっと消耗。早く結論出ないかなぁ、と、ぼんやり考える。