仕事におけるコミュニケーションは、大きく二つに分類されると思う。
一つが、論理的で、合理的であることを追求した、ビジネスライクと言われるコミュニケーション。必要最低限のやり取りで、仕事を前に進める。
もう一つが、仕事の関係ではありながら、お互いの人間的な部分を理解し、プライベートな関係性に近いコミュニケーション。双方が自己開示をし、信頼関係があり、「この人がこういうならしょうがないか」や、「この人がこう言うならこうかもしれない」というような着地点も含めて仕事が前に進む。時には非論理的な意思決定になるが、後悔は起きにくい。
どちらのコミュニケーションが円滑か、ビジネスにおいて良いのだろう。ここでは前者をドライコミュと後者をウェットコミュと呼ぶことにする。
これは、ビジネス相手の規模感が少し関係すると思う。上場大手は、ドライコミュが中心になっていると思う。また、中堅中小は規模感が小さくなればなるほどウェットコミュになっていると思う。もちろん企業の文化や歴史によって変わると思うが、これは傾向感の話だ。
上場大手がドライコミュの傾向となる理由は、意思決定の方法や基準、そのための業務フローや、そのスケジュールが明確であることに起因すると考える。
この説明だけではピンとこないだが、ウェットコミュを考えれば合点がいくと思う。
中堅中小がウェットコミュの傾向となる理由は、いくつかある。
人数が少ないので社内の人間の顔と名前が一致するケースが多くなりやすい。また、人のパーソナリティな情報も流れてきやすい。
会社にいる他者の人数が減るため、他者一人一人について考える時間が必然的に増える。そうなると心の距離感が近くなる。ある程度心の距離感が近いと、コミュニケーションはとりやすく、より親密にウェットになっていく。
また、会社の意思決定の方法や基準が明確でないと、人と人との関係性で、物事が動いたりする。それはいい部分と悪い部分があるが一概には良い悪いは言えない。
これは俗に、ロビー活動と言われることがあるが、「前さばき」「お膳立て」「手回し」とも呼ばれる物にも関係する。もちろん上場大手でも必要な場面も多々あるが、中堅中小の方がそのウェイトは高いと思う。
ビジネスコミュニケーションの大別として、ドライとウェットで表現してきたが、個人のコミュニケーション資質もそのように分類することができると思う。わたしはウェットコミュの人間であり、それによって仕事を円滑に進めていると自負している。
この考え方については、明日また書きたい。
コミュニケーションの形態は、その実体を掴める物ではないが、頭を整理して理解し、使い分けることが重要と思う。