去年の今日、この子のお祝いイラストを投稿した

2012年6月28日にとある人のサイトに投稿したものだけど、
じつは投稿したのがもう1枚あって、それがこれ

「テレザートのテレサ」と言ってわかる人はいるだろうか笑
そのテレサとこの子のイメージがとても合うと思ったのでかいてみたのだ いわばテレサ風 今でもこの子の雰囲気はテレサに通じてると思ってる
さて、話は10年前の2011年6月28日にさかのぼる
在籍するガールズグループの1stツアー、この日の代々木第一体育館はくしくも彼女のセンイルと重なった 当然ファンの間では盛り上がる
「当日はどうやってお祝いしてあげるか」
このたった一つのシンプルな想いに、開催日までの2ヶ月間たるや、SNS上でものすごい論争が勃発したのだ
要は、
「センイルチュッカハムニダ~♪」を歌ってあげよう!派と、、
「ハッピーバースデートゥユー♪」でいいじゃん派に分かれたのである
今だったらセンイルチュッカハムニダ~♪を当然の如く歌うが、
あの当時は韓国語がまったくわからなかった
センイルって誕生日のことなの?から始まり、チュッカって何?ハムニダは何?とまったく意味不明だった いや、覚えようとは試みたのだ しかし、難しかった 韓国語にあまりにも馴染みがないため、当日いざとなってハキハキと言える自信などなかった
だからハッピーバースデートゥユー♪でいいじゃん派だった これなら誰もが知ってるもの 歌えるもの なんら違和感ない それこそみんなでせーの!で大合唱すぐできるじゃん
ところがそうは思わない人たちが意外なほど多かった
彼女たちの母国語である韓国語で言ってあげた方が喜ぶに決まってるじゃん!なんでそう思わないの?好きじゃないの?好きなら言えるはずじゃん!という言い分らしかった
じつはこの時点で、このように感じてる「熱烈な」ファンが幅を利かせていたのだ それこそにわかファンの気持ちなど意に介さないかのように それがだいぶ反発をくらっていた
だから彼らが韓国語で!と高らかに宣言すればするほど、にわかな自分たちは英語verで!と声を上げた 英語の何がいけないのかさっぱりわからなかったし
つまりは早熟だったのである
いやこれこそが第2次KPOPブームを象徴する現象だったのだ だって今から10年前、まだ日本デビューする前から、もっといえば日本デビューするかもわからないのに、すでに目を付けて応援してた日本人たちがいたのですよ
日本デビューも関係なかったかもしれない ただただ、カッコイイ!かわいい!なんかよくわからないけどハマる!という人たちがすでに日本国内に存在していたのだ
このことについては、そんな人がいるとはと驚きだった そんな人たちにすれば、韓国語での応援は掛け声も含めてかなり身近なものになっていたのだろう
であればこそ、晴れの舞台である日本公演の、しかもメンバーの誕生日という絶好の機会なのだから、これを最高の日にしたいと考えるのはしごく当然であり、そこをもってして平凡な英語verより韓国語verで歌ってあげた方が喜びもひとしおだろう、と企図してもなんら不思議はない
そのような熱情深い人たちや、そこまでじゃない人たちとが、一極集中的に視線を注いだのが第2次ブームの面白いところというか、すごいところだったのではなかろうか まさにそういうタイミングで日本に到来したのだ
長くなったが結果はどうだったかというと、直前まで揉めに揉めてもうどうにもまとまらなかったので、それなら韓国語ver、英語ver好きな方をそれぞれが口にするしかないとなり、一応の決着をみた 自分は元々言いやすい英語verと決めていた
さあ問題は「いつ、それをやるか」である
そもそも一番肝心なポイントがあまり議論されてなかった気がする いやでも、タイミング的にはメンバー自己紹介のとき、彼女の紹介が終わったら・・・というやや不安定なかんじだったか、そんな流れで当日を迎えた
1万人に埋め尽くされた会場 ムンムンとする熱気の中、それとはひと味違う緊張感がみなぎっていた 無言の圧力というか、まだ何も始まってないのに、始まる前から、誰しもが今日のサプライズの行く末に気が気でないという様子だった
大丈夫なのか・・・なんかぐちゃぐちゃになりはしないか?
これが本音だろう おそらくみんな感じてたことだろう 果たしてライブが幕を開けた
オープニングから数曲を経て、ここまでのボルテージは上がりに上がる 正確にいうと、この日この回まで何度もライブに足を運んだ人たちにとっては安定した流れだったろうけど、やはりいつもとは違う空気があった 本来のライブを今一つ楽しめない「何かが」そこには存在した
ああ、心から楽しみたいのに楽しめない!早くアレしたい!スッキリしたい! そして、とうとう苦悶の大元に決着をつけるときがきた メンバーの自己紹介だ
一人一人いつものように紹介し始める ファンの気を知ってか知らずか、いつものペースでしゃべってた みなさんこんにちは!なんとかのなんとかで~す!とか ついには本人の番に回ってきたときでさえも、皆が固唾を飲んでるというのに、じつにリラックスした面持ちでみなさ~ん!なんとかで~す!たのしんでますか~!みたいなことを平気でのたまってた
今か!今でいいの?いうの?いっちゃっていいの?
1万人規模の目はステージに注がれ、言っていいタイミングを見計らってた ところが見事にすかされる あっけなく次のメンバーに移行した あれよあれよという間に最後のメンバー紹介も終わってしまった
あ~という声が聞こえたわけではない が、落胆する雰囲気はすぐに全体を覆った もはやこれまでか…あの「かんかんがくがく」は一体何だったのか…我々は何をして来たのか…
と誰もが思いかけたそのとき!
「え~みなさん、きょうはなんのひかしってますか~!」
と日本語が一番達者なメンバーが口にした もう!そのときの客席ったらば地響きにも似たおおぉ!という声が沸き起こり、続けて最年少メンバーの誕生日であることを告げられて、袖からケーキがカートで運ばれてくるや「ではみんなでハッピーバースデートゥユーを歌ってくださ~い!せ~の!とタクトを振られた
せ~の!と言われれば人は否応なしに反応する習性がある えっ?とか思う間もなく「ハッピーバースデートゥユー♪」の大合唱が始まった
1万人規模の合唱である 壮観も壮観、大壮観である 特に英語verを希望してた人にとってはこの上ない喜びである やった!というのと、お祝いできた!という喜びとで二重のうれしさだった
まあいろんな思惑が交錯したが、いざ歌を歌い終えると、くだんの彼女はうわ~!ありがとうございま~す!と歓喜の声を上げ、ローソクの火を一気に吹き消し、満面の笑顔をたたえてくれた
ファンも一仕事を終えることができた 一時はどうなるかと思ったが、思い返せばメンバー誕生日が重なったのである 主催者側もそれなりに予想し対応してくることだろう
初の主要都市ツアー ネットみればファンのサプライズ企画も容易に目に入る だけど日の浅いグループ ここはどうしたって主催者側が陣頭指揮を取った方がスムース そこにきて韓国語じゃなくシンプルに英語の歌を指定した方がよりベターだもの
端っからこういう流れが出来上がってたことは、あの場にいた誰もが理解したと思う ちょっと苦い想いを残して笑
そのあとのステージ、パフォーマンスは言うに及ばず、ほかの回とはまた違ったハッピーな回となった メンバーの誕生日に同じ空間にいられる感動、本人の笑顔に触れられる喜び、どれをとっても最高で最高に幸せなひとときだった
そんなあの子が今日で30歳である 韓国の暦ならもう30にはなってるが、正式には30歳である あの日のケーキには祝20歳と書かれてたあの子が30歳を迎えた
2011年、日本としては3.11のつらくて非情な記憶もあるが、彼女たちのパフォーマンスに癒されたり励まされた人たちもきっといたことと思う
つらいこともうれしいことも含めての人生 あの日あの場に入られた幸せを、心の拠りどころとして過ごしてこられたことに感謝しつつ、お祝いの言葉を送って締めたいと思う
今日は誕生日おめでとう