~岩佐美咲さんと梅川千春三年目の春~演歌ミュージカル「明日に唄えば~清き一曲お願いします~」レポ | KONCHAN 音楽プロデューサ-のよもやま話

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ネットワークや融合によって音楽文化を発信する。
音楽による新しいビジネスの形を提案していきます。
音楽イベントやビジネスを制作、プロデュースします。
皆さんよろしくお願いします。

 

【脚本】
吉井三奈子
【演出】
おおたけこういち

 

【キャスト】 

 

岩佐美咲 : 梅川千春、歌の力で当選を目指す元演歌歌手
百名ヒロキ : 南風太、投票率を上げることに一生懸命な選挙管理委員

モト冬樹 : 根来川策造、町一番の権力を持つ町会議員
庄司浩平 : 伊賀、優秀で冷静な根来川の秘書だが本当の狙いは・・・
丸山優子 : 真田、小学生の子を持つシングルマザー

 

MIHO BROWN : 神林、「人」を重視した行政を目指す町長/TAPAホテル社長/支援者
佐藤伸之 : 千春の父、運送会社を経営している/商店会会長
秋場千鶴子 : 千春の母、パートで家庭を支える/喫茶店店主

立川ユカ子 : カツ、春風町のアクティブおばあちゃん/オガワ、根来川の選挙スタッフ
白井美貴 : キクエ、春風町の物知りおばあちゃん/ヒライ、根来川の選挙スタッフ
渋谷渉大流 : 魚屋/警備員/祭りの司会
焙煎功一 : 電気屋/根来川派議員/支援者
長谷場俊紀 : 肉屋/根来川派議員/支援者
石橋実都/斉藤衣千花(Wキャスト) : 真田の娘、酸いも甘いも知る小学生


【会場】
東京芸術劇場 シアターウエスト
【チケット料金】(税込・全席指定)
一般 6,800円
シニア券(65歳以上) 5,000円
アンダー券(25歳以下) 3,000円
※シニア券、アンダー券をご購入の方は当日年齢を確認できる書類をお持ちください。

 

 

公演日程

2022年3月26日(土)〜30日(水)

日程カレンダー

お問い合わせ

SETインフォメーション
03-6433-1669(平日11:00~18:00)
info@set1979.com

 

岩佐美咲ブログより

岩佐美咲演歌ミュージカル

「明日に唄えば~清き一曲お願いします~」

レポ詳細3 千秋楽~舞台終了後

オチカゼさんより引用

 

 

岩佐美咲主演演歌ミュージカル

「明日に唄えば~清き一曲お願いします~」ストーリー人物、楽曲

2022年3月26日~30日 東京芸術劇場シアターウェスト

 

演歌ミュージカル 「明日に唄えば~清き一曲お願いします~」2022年3月26日に開幕しました。岩佐美咲さんが主演、演歌歌手をやめて故郷に帰り、あることをきっかけに選挙活動をすることになった梅川千春という女性を演じます。梅川千春はその名の通り春を呼ぶさわやかなキャラクター、舞台から一年、これからも春になるとこの舞台を思い出すことでしょう。は演歌ミュージカルという通りお芝居だけでなく、演歌やダンスを交えた、笑ういあり涙ありの新感覚ミュージカル。ストーリーもわかりやすく大変面白い内容になっています。私は26日初日と28日2公演、29日m30日千秋楽に参加しました。千秋楽までのレポートはこちらののリンクに記載しております。今回はストーリー、人物、登場楽曲について詳しく書かせていただきます。字数制限がありますので早速音大に入らせていただきます。

 

01.帰郷

 

2.5ジゲンさん!!より引用

岩佐さんは「元演歌歌手・梅川千春」の役で、10年間全く売れずに歌手を引退し、故郷に戻ってくるところから物語は始まる。.本作品は150年前、春一番が吹き込んだ際、見事な桜吹雪が舞い上がったことから名前が付いた「春風町」が舞台になります。千春)が故郷の港で両親(佐藤伸之、秋葉千鶴子)が迎えに来るシーン。「千春お帰り」両親は千春の荷物を受け取り、トラックに乗り込む時、千春は「あれから10年か」と「ごめんね東京」の2コーラス目を歌い出します。

 

 01.ごめんね東京(岩佐美咲/2016)【岩佐美咲】

シアターテイメントNEWSより引用

歌が止まったところで両親が登場し「良くヘッドライドの光で歌えるなあ。あいつまだがっつり歌うたってたなあ。まだ未練があるんじゃないのか」。千春はトラックに乗り込み、トラックが発車。父「お前が運転するんじゃないんだよ、待てー」。今回、後方上層部にも舞台が設置され、様々なシーンに合わせて舞台が使い分けられていました。

 

02ごめんね東京

 

ごめんね東京の間奏にあわせてMIHO BROWNさんらSETのメンバーのダンスが始まります。「明日に唄えば」の看板は持ち上げるようにして上方に移動。着物姿に着替えた千春が下方の舞台に登場、サビのところからバックダンサーとともに歌唱しました。東京で夢がかなわなかった女性が、東京を去り故郷へ帰る、この舞台での千春の心情によくあっや曲だと思います。

明日に唄えば公式ツイッターより引用

オトカゼさんより引用

 

03.千春の実家にて

 

千春の両親が、千春が戻ってから1ヶ月間仕事ももつかないままの状態であることを心配し、父が「レジ打ちでもさせるか」と言うと、レジ打ちパートをしている母「レジ打ちは大変よ叱られます。父「見合いでもさせるか」母「いや」父「それなら魔法を使うか」と電話くぉ取り出し、梅川運送が口利きで仕事を貰ってお世話になっている町議会議員、根来川策造(モト冬樹)にTELして、事務所で働かせてもらえるようお願いします。

シアターテイメントNEWSより引用

 

04..根来川事務所にて

 

事務所の事務員である真田(丸山優子)、小川(立川ユカ子)、平井(白井美貴)が、根来川の優秀な秘書である伊賀(庄司浩平)について「こっちがどう説明しても異論も反論も却下だ」と言われることを話題にしています。その時、伊賀が登場し千春を紹介。千春の教育係に真田を任命、真田が反論する中、伊賀が元演歌歌手ということで「マイクパフォーマンスは得意だろう。うぐいす嬢をやってもらう」。千春「どっこい酒場でデビューしましたが、人前に出るのはちょっと」という中、伊賀「仕事は諦めたらそこで終了だ」と千春に「うぐいす嬢」をやらせることになります。

2.5ジゲンさん!!より引用

「この町の未来と発展のために働く根来川策造、男根来川は人のやれないことをやり遂げます」と真田と千春がうぐいす嬢の練習。真田が「.いっぽんどっこの唄」を歌いだす。男がないかをやり遂げようという心意気を示す、この舞台では根来川のことを歌った歌だと思います。

 

 02.いっぽんどっこの唄(水前寺清子/1966)【丸山優子】

2.5ジゲンさん!!より引用

 

05.根来川後援会パーティにて

 

千春「皆様お忙しいところありがとうございます。熱い思いを根来川本人より述べさせていただきます。皆様の手rとなり足となって働く男、根来川策造です」根来川策造(モト冬樹)登場「ずいぶん剥げちゃってるなって思ってるだろう。ただのハゲではありません」建設関係のお偉方である根来川の支援者(焙煎功一、長谷場俊紀)、TAPAホテルの女社長(MIHO BROWN)が集まる後援会パーティで支援者と交流し、記念撮影を行います「ハイ、スマイル」。「さっきのねえちゃんと撮りたい」と千春が支援者から気に入られ、イヤイヤ記念撮影をさせられます。根来川がここで1曲と「心のこり」を歌唱しようとすると、会場が停電し、その間に千春は会場から出ていきます。

うたびとさんんの記事より引用

 

06.風太登場

 

そこで千春は会場近くで南風太(百名ヒロキ)と出会います。風太は演歌歌手時代の千春の熱烈なファンなのですが、「うぇ~」とあまりの唐突な出会いにに声が出ず、不審な動きをします。「ですよね、ですよね」「何?」千春は不審な人だと思い、風太から逃げて再び後援会パーティ会場に戻ります。「誰か助けて」風太は警備員に取り押さえられ、連れ出される。風太が「千春ちゃん」と叫び、千春は自分の事を知っていると気づきます。再び停電、根来川「俺は帰る」

2.5ジゲンさん!!より引用

風太が警備員から取り調べを受ける。千春が登場し「どうして私の名前を?」。風太は舞い上がって声が出ませんでしたが、八戸のステージで最前列で観たことや、境港の祭りに参戦して握手した手が冷たかったこと、演歌雑誌の切り抜きを全部持っていると訴えました。千春は風太が自分のファンであることに気づきましたが、「もう歌手を辞めました。昔のことは忘れました」風太は「好きです」と告げますが、千春に「さよなら」と逃げられ、警備員「フラれたね」。根来川と伊賀が登場し、千春が大人気で企業からの献金が増え、千春を雇った元が取れた。若い層の票集めに千春の人気を利用しようと画策します。

2.5ジゲンさん!!より引用

 

07.清掃活動

 

千春は根来川の票集めのため通勤時間帯に、真田、小川、平井と共に街の清掃ボランティア活動をしている。千春は3人から風太は選挙管理委員会の仕事をしていると知らされ、「付き合っちゃいなって」と煽り、3人で「嫁に来ないか」を歌唱。「あんなにまじめな人はいない。甘いマスクでお金も持ってて」真田、小川、平井、千春のことを風太と付き合うよう、からかうように歌で無理やり進めていた。

 

 03.嫁に来ないか(新沼謙治/1976)【丸山優子、立川ユカ子、白井美貴】

千春は「あったのは一回きりでファンだということで、私は絶対付き合いませんから」。風太が通りがかり、それを聞いた風太は倒れこみます。真田は「レッサーパンダの風太くんの話」と話をそらします。風太が千春に何か話しかけようともじもじしていると、真田が風太の背中を押し、小川、平井が一緒になって千春の前まで風太を押します。風太は「先日は大変お騒がせしました。二度とご迷惑はおかけしません」

2.5ジゲンさん!!より引用

 

08.商店街の人たち

 

商店街の魚屋(渋谷渉大流)、電気屋(焙煎功一)、肉屋(長谷場俊紀)、商店会会長(佐藤伸之)が現れ、「違うところを掃除してくれ。根来川の世話にはならない」と言う。、千春「良かれと思ってやってるのに、失礼じゃないですか」そこに伊賀が現れ「苦情なら根来川に伝えます」千春「私たち邪魔者扱いされなきゃいけないんですか?」伊賀「世論は一つではないということだ」という言葉に千春は納得します。伊賀は千春に選挙関係の書類を渡し、風太に確認してもらうよう指示します。伊賀「今のうちに選管を取り込んでおきたい」

明日に唄えば公式ツイッターより引用

千春「ああ変な世界に足つ混んじゃったなあ」イントロが流れ千春が歌唱しようとした時、セット中央の暖簾から商店街の喫茶店店主(秋場千鶴子)が現れが「舟唄」を歌唱します。

 

 04.舟唄(八代亜紀/1979)【秋場千鶴子】

喫茶店店主「麻から歌ってごきふぇんねえ」千春「歌っていたのはななたのほうで」千春は「ここはおもちゃ屋だったんじゃ」、喫茶店店主「学校が統廃合でとっくに潰れ今は喫茶店になった」。

 

09.風太の片思い

 

風太が現れ、千春は風太に書類を渡し、風太は書類を精査し、根来川事務所に届けることになる。千春「私のほうこそこの間はすみませんでした」風太「全然気にしてないですよ。かわいい」と言って「片恋流れ星」をダンスをしながら歌う。風太の千春に対する恋心を歌った曲です。永遠に片思いの風太、思いは届くでしょうか?

 

 05.片恋流れ星(山内惠介/2016)【百名ヒロキ】

 

明日に唄えば公式ツイッターより引用

 

10.根来川事務所の問題

 

事務所に戻った千春は、2人の不審者がいることに気づき、「きゃー」と」悲鳴をあげます。そこに、伊賀と真田が登場し、真田が不審者2人を幟などでやっつけます。「シングルマザーなめんなよ」。伊賀「反対勢力が探りに来たのだろう。根来川先生が推進する小学校跡地の再開発計画が気に入らないのだろう」。預かった書類を返却しに来た風太が現れ、伊賀は書類を受け取り、千春に帰るよう指示し、風太に送ってもらうことに。

2.5ジゲンさん!!より引用

千春「こんな立て続けに不審者に襲われるなんて信じられない」風太「僕も不審者に入ってるんですね」千春「この町結構もめてるんですね」風太「根来川先生が町会議員に就任してから何かしらあったみたいです。商業施設を誘致してこの町を盛り上げたいという根来川先生の計画はわかるんです。雇用は伸びるが多くの利権がはびこる」千春「パーティーに来ていた人たちも裏金目当てのずぶずぶの」風太「聞かなかったことにします。大丈夫みんな知ってますから。裏工作があることを知ってはいるが、証拠が無いため、選挙管理委員として尻尾を掴むもうとパーティに忍び込んだ。根来川に言える人はおらず、町長ですら相手にされない、事務所を荒らすことでしか妨害出来ない。商業施設ができたあ商店がはつぶれます」。千春は「何だかなぁ」と納得できな表情。そんな千春に風太は「可愛い」。

オトカゼさんより引用

 

11.町長と根来川

 

ケーブルテレビで根来川、町長(MIHO BROWN)、根来川派議員(焙煎功一、長谷場俊紀)の対談番組が放送され、学校跡地の再利用について、町長は教育などの充実を訴え移住者を呼び込む想定、根来川「想定?金が回れば元が取れる」と商業施設誘致を唱え、町長をやり込めます。

うたびとさんより引用

この番組を観た千春は、根来川への不信を募らせ「こういうのってなんか古くない」母「古かろうが臭かろうがあの人のおかげでこの町はやっていける」千春は母に頼まれてコロコロを買いに行く途中、酒を飲んで取り乱す町長と出会います。千春は先ほどのケーブルテレビの番組を観ていたと話すと、町長は「頼りないと思ったでしょう、お恥ずかしい。私いいこと言ってるでしょう。地域が衰退する原因は・・・産業基盤はよそから持ってきたものでなく、この町の人が誇りをもって自分たちの手で発展させていくものです」千春「いいたいことがるならやっぱり言った方がいいと思います。何も言わずに流されちゃうと後で後悔するから。嫌なことはいやって私は言いたい」町長「あなたそういう人なのね」その携帯電話が鳴り町長は去る。

 

12.商店街お祭り

 

場目は一気に変わりお祭りの日がやってきました。「お祭りマンボ」の歌とダンスで盛大に盛り上がります。

 

 06.お祭りマンボ(美空ひばり/1952)【岩佐美咲、モト冬樹、庄司浩平除く全員】

シアターテイメントNEWSより引用

選挙管理員会のキャンペーンで、風太扮するひょっとこ面を被ったヒーローが登場し、かっこよく立ち回り汚職された悪者を倒し、会場の皆さんに投票のお願いをします。真田の娘「こういうのやる時は前もって台本くれないとね」

シアターテイメントNEWSより引用

 

13.のど自慢大会

 

根来川、町長、伊賀、千春が登場。司会(渋谷渉大流)の進行で、のど自慢大会が始まります。トップバッターは演出家のおおたけこういち氏が登場「勝手にシンドバッド」と言うと鐘1つで不合格「タイトルしか言っていない」司会「演歌縛りなんで」次に真田の娘(石橋実都、斉藤衣千花;Wキャスト)が登場し「人生いろいろ」を歌唱。

 

 07.人生いろいろ(島倉千代子/1987)【石橋実都、斉藤衣千花】

鐘2つでしたが「鐘ならせ」と母親が抗議、合格になります。司会「なんでこの歌おうと思ったの」真田の娘この年になるといろいろあるんで」

明日に唄えば公式ツイッターより引用

うた人さんより引用

3番目の出場者はトイレに行っている、4番目の出場者はたこ焼きを食べており出られず。観客「せっかく盛り上がってきたのに」司会は場を繋ぐのに苦労していると、根来川が「私にお任せ下さい」千春の手を引き「この子は元演歌歌手です」と千春に歌うよう促します。

明日に唄えば公式ツイッターより引用

千春は戸惑いながらも「歌います。人生一路」とノリのいいリズムで歌いました。岩佐美咲さんの演歌、明るく透明感のある歌声で軽やかに歌い上げ、モト冬樹さんによると若い人にも受け入れられると思うとのことでした。

 

 08.人生一路(美空ひばり/1970)【岩佐美咲】

SPICE[舞台情報メディア]/e+さんの記事より引用

デイリースポーツより引用

千春の歌声に会場の人々は魅了され合格の鐘。千春は歌うことのすばらしさをを再認識します。町長は感動し、「うちのスタッフです」と言おうとする根来川をぶっ飛ばし、「あなたはこの町の誇りです、歌でみんなが一つになった」と千春の歌の力を絶賛します。千春「私の歌が?」

シアターテイメントNEWSより引用

 

14.千春の出馬宣言

 

祭りが終わり、千春は先ほどのひょっとこ面のヒーローと出会います。「風太さん?だいたい変な動きでわかってきた」風太「歌うの見たかったなあ。こんな格好で最悪」千春は「何故そんなに選挙に熱心なの?」風太個人的な理由なんですけど、自分が通っていた緑が丘小学校が統廃合により、廃校になったこと。そのあとどうするかでもめてます。廃校を決定する選挙の時、投票するのが面倒で投票しなかったことを後悔してます。廃校により、小学校時代に毎日通っていたパン屋さんも、無くなった。自分で自分の好きなパン屋さんを追い出したんです。結果は変わらなくても、自分が1票投じることでパン屋に残ってほしい、おじさんおばさんに自分の思いは伝えられた。選挙に行かなかったことを後悔することはなかった。未来は誰かの手で今作られていくものなんです。今回の選挙で、学校跡地に商業施設が誘致されれば、いずれ商店街も廃業を余儀なくされ、商店街の主催で運営する、お祭りも開催されなくなる。お祭りどころかのど自慢大会も、年末の餅つき大会もみんな開催推されなくなる」

シアターテイメントNEWSより引用

千春「あんな楽しいお祭りを無くしちゃダメ、だってあれは・・・ごめんなさい」風太「だって、あれは10歳の時、グランプリをとり歌手を目指すきっかけになった大事な思い出ののど自慢大会なんだから、ですよね」千春「どうしてそれを?」風太「僕を誰だと思っているのですか。ファンクラブの会報は全部暗記しています。キモイって顔してますよ」千春「お祭りを無くしたくない。今だってあんなにみんなが喜んでくれてるのに」風太「商業施設誘致を止めるには誰かが声を上げるしかない」と突然千春は、「じゃあ、私が選挙に出ます!」風太「投票に行くのならお近くの投票所で・・・え、出馬する?本気ですか?」千春「あんなずぶずぶの集団辞めてやる。胡散臭いったらありゃしない。言いたいこと言わせて。みんな税金払って何やってんだよって感じ。今変わらないとみらいはかわらないんでしょ。だったら祭りよ、みんなの笑顔を無くしたくないという気持ちは今しかない。このまま黙ってたら私きっと後悔する。もう我慢するのは嫌。でも選挙に関する知識が無いから、選挙のやり方を教えて」。千春も参加してキレキレのダンス、エイサーの踊りで盛り上がって一幕終わり。

デイリースポーツさんより引用

明日に唄えば公式ツイッターより引用

 

15.再び千春の実家にて

 

千春の両親は千春の立候補により、根来川から仕事を貰っている立場での裏切り行為に困り果てます。母「千春は一度言い出したら聞かない子だから」。父は風太のことを「あの男は何だ!」と言うも、母は「風ちゃん」と呼び「千春もいい歳だし、公務員だし、何なら今晩泊まって行ってもらえば」父は反対かと思いきや千春が選挙に立候補することにもっと反対とのこと。母「あの目は歌手になる時と一緒。だから親にできることは何かしら」千春は風太を連れて外出します。

 

16.告示日前日

 

.2.5ジゲンさん!!より引用

告示日前日、選挙活動のため自転車を押しながら町内を歩く千春と風太、風太「私が教えられるのはここまでです。明日からは千春ちゃん1人で頑張ってください。しばらくは会えませんmんけど、僕はずっとあなたのことを愛してますから」と突然胸に千春と書いたTシャツを見せ、千春が「そのTシャツは?」風太「デビューライブの時買いました」千春「そうだよね」

 

17.千春の選挙活動

 

風太が去り。千春は決意を新たにし、スーツとピンク色の上着を着て「柔」を歌唱。梅川千春と書かれた幟と看板を立てました。勝つと思うな思えば負けよ・・・一生一度の決断をして、これから戦いに出ようとする千春の心情を良く表した歌だと思います。

 

 09.柔(美空ひばり/1964)【岩佐美咲】

歌い終わると、伊賀が登場、千春に「選挙は税金を使う、それだけのこと言う覚悟があるのか。熱意と覚悟持てるんだろうな。歌手を辞めて故郷のためなんて、芸能人は甘いなあ」と指摘する。「名前入りの幟と立て看板は違反だ」と撤去を求められます。伊賀さんにそれは違法だと言われ、たたまなければならなくなる。街頭演説しようとしても見向きもされない。それはとても悲しい場面でした。そんな時歌が彼女を救うのです。歌の力はすごいと改めて感じたと岩佐さんは言います。歌には人を惹きつける力がある。歌によって商業施設誘致に反対する商店街の人たちの協力も得られ、人々の注目が集まることになるのです。

 

そこに、千春の選挙ポスターを見たカツばあさん(白井美貴)が、この人誰だったと、キクエばあさん(立川ユカ子)に聞きます。この人はのど自慢で歌っていた子と話していると、そこにいた千春を見つけます。千春は演説しようとしますが、カツとキクエは「出るの新曲?耳が遠い、何か歌って」と言います。千春は「じゃあ歌います」と「三百六十五歩のマーチ」を拡声器で歌唱しました。明るい曲がいいとのリクエストに前向きになれる曲を選曲。手拍子で次第に盛り上がってくる場面は千春に希望を抱かせます。

 

 10.三百六十五歩のマーチ(水前寺清子/1968)【岩佐美咲】

2.5ジゲンさん!!より引用

千春が歌っていると商店会の人々が集まり始めます。喫茶店店主は店内のカラオケで歌うよう勧めますが、千春は町会議員選挙に立候補したことを話します。商店会会長「根来川のところにいた子だな」と事情が分からず不機嫌そうな表情、千春は「再開発に反対するために根来川事務所を辞めて立候補しました。商業施設が誘致されればお祭りがなくなくなるというのがすごいショックで、そんな些細な理由で立候補しちゃってバカっていうか情けないというか・・・」商店会の人たちは「商業施設誘致に反対してくれるのか。それじゃあ俺たちの仲間じゃないか。そうとなれば全力で応援しよう。演説動画に撮ってあげよう」千春「この度町会議員選挙に立候補した梅川千春、歩んでで行きます演歌の花道」商店街の人「演歌って言っちゃったなあ」千春の選挙活動の様子は伊賀が隠れて撮影。あとでわかることですが、これはSNSでの拡散のためでした。

 

18.根来川の画策

 

千春の唄う選挙活動の評判が良いことを面白く思わない根来川、根来川派議員2人も、支持者が脱退してきていることに危機感を募らせます。議員2人は伊賀からタオル(現金入り)を渡されます。根来川はSNS上で千春の歌が話題になっていることを知り、選挙の出鼻をくじくために悪評をばら撒く工作を指示します。

シアターテイメントNEWSより引用

 

19.商店会の結束

 

SNSに千春が持ち逃げしたとの悪評をばら撒かれ、それに商店会の人々は困り果て「早く火消ししないと」「前から聞きたかったんだけど、なぜ歌手を辞めて戻ってきたの」千春「私芸能界でいいこと何もなかったんです。いじめもセクハラもいっぱいあった。こんな私を応援してくれる人がいるのが余計辛かった。信頼する事務所の社長が持ち逃げして心の糸が切れました。お祭りは私がキラキラした唯一の思い出だから。そんな理由で選挙に出たんです」。そこに、電気屋が自転車に乗って登場します。千春の自転車はLED照明が施されていました、街の電気屋なめんなよ」千春「うれしいです」と商店会の人々との結束は強まり、悪評の火消しに取り掛かることになります。

 

20.根来川の妨害工作

 

真田は事務所から帰ろうとした時、伊賀に呼び止められ、千春の自転車を破壊するよう言われます。SNSでの悪評をばら撒いた真田は、そこまでやることはないと言いつつ、伊賀は「破壊するのは自転車だけなく、千春の心だ」と、残業代として封筒を渡され、真田は迷った後、封筒を受け取り事務所を出ます。翌日、千春の自転車が破壊され捨てられていた状態で運び込まれます。自転車を管理していた電気屋は謝りますが、千春は「私こんなに憎まれているんだ」と寂しげな表情に。

オトカゼさんよりより引用。

そこに根来川陣営がやって来ます。根来川は千春の自転車を見て「これはひどい」。商店会会長は「お前の仕業だろ」、根来川は「知らない知らない。歌なんか歌って何とかなる世界じゃないんだ」、「梅川候補の健闘を祈ります」と去っていきます。雨が降り出し、商店会の人も去っていきます。千春はぽつんと一人で「人生一路」を寂しい表情でアカペラで歌います。私たちも非常に悲しい気持ちになる場面です。そこに風太が現れ「大丈夫」と励まし、千春は「熱意と覚悟」と呟きながらその場を立ち去ります。

 

21.真田と娘

 

ある朝、真田と娘が家を出る際、娘が真田が昔着ていた服を着て竹刀を持って今日クラスの男子と決闘だと言います、娘はクラスのリレーのメンバーに女子が選出され、その女子が男子から体操服を破ったり嫌がらせを受けたとのこと。娘「私卑怯者は嫌い」と話します。真田は娘を抱き、自分が行った千春への妨害行為を恥じ「ごめん、ママがばかだった。あんたやこの町の子供たちに胸張れないことはしない。だって大人だもん」と娘に誓います。

 

22..千春の選挙活動、真田の応援

 

デイリースポーツさんより引用より引用

千春の選挙活動「商業施設誘致で雇用は増えるでしょう。しかし危なくなれば撤退する。企業はこの町の未来までは考えてくれません」根来川陣営もやってきます。「商業施設を誘致して新しい産業を広めましょう」千春「でもこれからは違います。この町に住んで心からよかったと思えるような街づくりを」根来川「心より豊かな生活、雇用を生み税収を生む」千春「でもそれでいいんでしょうか」根来川「いいんです、住みよい街はもうかる町」

演歌ミュージカル『明日に唄えば』ツイッターより引用

そこに真田が自転車でやってきます。そこで、真田はジャンパーを脱ぎ「長い間お世話になりました」と千春Tシャツ姿になり、千春に謝罪します「ちはるちゃんほんとうにごめんなさい。事情は後でお話しします。私は全力で千春ちゃんを応援します」。千春陣営に付いた真田は、白手袋をはめて、長年根来川を勝たせてきたうぐいす嬢の手腕を発揮「梅川千春はできる女です。若い力を信じてください」根来川陣営「くそう場所を変えるぞ」

うたびとさんの記事より引用

ヒップホップ風にアレンジした「ああ人生に涙あり」MIHO BROWNさんヒップホップダンサーなのでここでも本領発揮、岩佐さんのダンスとも息があっててノリノリでした。「フーフーフー」

 

 11.ああ人生に涙あり(杉良太郎・横内正/1969)【岩佐美咲、丸山優子、MIHO BROWN】

2.5ジゲンさん!!より引用

 

23.千春の両親への脅し

 

千春陣営への妨害をすればするほど同情票が集まる状況に、伊賀はは千春の両親を根来川のもとに呼びだし、娘の裏切りを謝罪する両親に「あんたの説得一つで会社が安泰かお先真っ暗かわかりますよね。娘を辞めさせお前の所の会社の票を集めて持ってこい、それにしても親不孝な娘を持つとあんたらも苦労するなあ」父は「確かに親不孝な娘です。だけど、あんたにそこまで言われる筋合いはない。一途な根性のある娘の行動を応援しない親がどこにいる」母も「そうなったら、私のパートで養ってやる。港の売店も商業施設に来られたら困るんだよ」と主張。根来川「お前ら出てけ」

 

24.選挙活動終盤

 

オトカゼさんより引用

岩佐美咲ツイッターより引用

選挙も終盤戦に突入しm千春は真田からもらった自転車で、手を振りながら選挙活動をします。「ありがとうございます。梅川千春に清き一票を 安心で安全な街を」根来川陣営も現れ「この町を捨てた娘に何ができるでしょうか」千春「誇りの持てる街を陣つ軒できるのはいまではないでしょうか」。エイサホイサエイサホイサ、歌にあわせながら両陣営の主張の応酬となり、歌とダンスで最後は大変な盛り上がりを見せます。梅川千春に一票を、根来川作造に一票を♪風太「選挙は祭りだ。でもこれからが本番です。千春さん頑張って下さい」

 

 12.歌う選挙(オリジナル/2022)【百名ヒロキ除く全員】

オトカゼさんよりより引用

 

25.開票結果発表

 

いよいよ開票結果発表です。第1投票所は根来川の勝利、第2投票所の結果は千春の勝利・・・第3、第4と結果が進み、そのたびに各陣営が一喜一憂します。そして、風太から最終結果発表。「根来川策造 トップ当選!」根来川陣営はガッツポーズ、千春陣営も千春ひとりを残して去っていきます。膝を落としてガッカリしている千春「笑ってバカだって、普通に考えたら勝てるわけないもの。調子に乗った私がばかだった、情けない」風太が「みんな裏切られたなんて思ってませんよ。一生懸命頑張ったのを観てたから応援した。僕たちは確実に成長したと思います。千春さん顔を上げていいんですよ」と励まし、手を差し伸べたところで、タイミングよく真田が現れ、根来川が公職選挙法違反になり「千春ちゃんもしかしたら繰り上げ当選?」千春と風太は顔御見合わせビックリした表情。

 

27.町長の画策と伊賀

 

伊賀は町長の元を訪れ、根来川の不正の証拠を警察に届けて釈放されたとのこと。実は、伊賀は町長から言い渡されて画策に乗っていて、選挙終了時に警察が動くよう仕向けられていたのです。「新候補をまつり上げればなりふり構わずつぶしにかかるだろうと」町長「長年芸能界にしがみついた根性と人を惹きつける歌」伊賀「利用価値はありました」町長の目的は、政治の闇の部分の一掃で、実は伊賀は根来川によって倒産したパン屋(風太が小学校時代にお世話になった)の息子であり、根来川に敵を討ったのでした。伊賀はこの町にはいられなくなるだろうと「神戸のパン屋で修行し、いずれはこの町にパン屋を復活させたい。パン屋がしたいんです」と話します。

 

28.千春の未来

 

千春は3ヶ月議員を務めますが、風太に補欠選挙には出なことを告げます。「たった3か月の議員生活だったけど大変だった。自分に合わないし、町長派の議員が立候補する人が出てきたのでお任せします。だから補欠選挙には出馬しない」「やっぱり私は歌が好き。世の中を動かすのは政治だけじゃない。一人一人の生活が街を作っている。そういう人達を歌で励ましたり癒していきたい。これからは子供施設や介護施設で歌のお姉さんやるのよ」これから施設で歌唱するので「投票の呼びかけはステージ上でやった方が効果ある」と風太を誘います。風太「握手券買っていない」、千春「そんなのいらない」と、施設へ連れて行きます。

 

29.明日に唄えば

 

町長「若い子集まって」施設のステージに移り、司会から千春の曲が紹介がなされます。それでは聴いてください「明日に唄えば」。この歌hあ演出のおおたけこういちさんが作詞した曲で。まさに今回の舞台のテーマ曲です。岩佐さん中心ですgあ最後は出演者みんなで盛り上がりました。

 

 13.明日に唄えば(オリジナル/2022)【岩佐美咲→全員】

うたびとさんより引用

2コーラス目からはカツとキクエに根来川がステージに連れ出され、まだ囚われの身であると言いながらも素晴らしいギターを弾き場を盛り上げます。

シアターテイメントNEWSより引用

途中から桜吹雪も降ってきていよいよフィナーレです。

カラフルカラフルより引用

最後に「私は皆さんとこの曲でデビューします!」千春の言葉で全員「え~~~」幕は閉じました。

うたびとさんんの記事より引用

明日に唄えば公式ツイッターより引用

デイリースポーツより引用

 

舞台を終えて

 

今回の演歌ミュージカル、演歌と選挙という独創的なコンセプトで選挙は祭りだという視点に基づき、既存の利益誘導の政治にも問題を投げかける社会的な意義を持った作品となっております。かといって難しい内容ではなく、ストーリーは明解で皆さんがが楽しめる大変面白いものとなっております。岩佐さんやのファンの方にとっても貴重な経験となる舞台ですが、出演者の皆さんの演技、作品としても素晴らしい作品です。千秋楽にに向けて進化していったこの舞台、お客さんの反応やその場の雰囲気によって、その時その場所でしか味わえない一期一会の舞台、皆様一度ならずとも二度三度と端をお運びいただき、この貴重な時間を共有していただいて誠に幸せに思います。

25ジゲンさんの明日に唄えばゲネプロレポートより引用

百名ヒロキブログより引用

百名ヒロキブログより引用

庄司浩平ツイッターより引用

 

演歌ミュージカル「明日に唄えば~清き一曲お願いします~」セットリスト

3/26~30 東京芸術劇場シアターウェスト

 

 01.ごめんね東京(岩佐美咲/2016)【岩佐美咲】
  作詞:秋元康/作曲:福田貴訓/編曲:野中“まさ”雄一

 02.いっぽんどっこの唄(水前寺清子/1966)【丸山優子】

  作詞:星野哲郎/作曲:富侑栄/編曲:安田彫花

 03.嫁に来ないか(新沼謙治/1976)【丸山優子、立川ユカ子、白井美貴】

  作詞:阿久悠/作曲:川口真/編曲:あかのたちお

 04.舟唄(八代亜紀/1979)【秋場千鶴子】

  作詞:阿久悠/作曲:浜圭介/編曲:竜崎孝路

 05.片恋流れ星(山内惠介/2016)【百名ヒロキ】

  作詞:松井五郎/作曲:水森英夫/編曲:伊戸のりお

 06.お祭りマンボ(美空ひばり/1952)【岩佐美咲、モト冬樹、庄司浩平除く全員】

  作詞・作曲・編曲:原六朗

 07.人生いろいろ(島倉千代子/1987)【石橋実都、斉藤衣千花】

  作詞: 中山大三郎、作曲: 浜口庫之助、編曲: 竜崎孝路

 08.人生一路(美空ひばり/1970)【岩佐美咲】

  作詞:石本美由起/作曲:かとう哲也/編曲:佐伯亮

 09.柔(美空ひばり/1964)【岩佐美咲】

  作詞:関沢新一/作曲:古賀政男/編曲:佐伯亮

 10.三百六十五歩のマーチ(水前寺清子/1968)【岩佐美咲】

  作詞:星野哲郎、作曲:米山正夫、編曲:小杉仁三

 11.ああ人生に涙あり(杉良太郎・横内正/1969)【岩佐美咲、丸山優子、MIHO BROWN】

  作詞:山内路夫/作曲:木下忠司

 12.歌う選挙(オリジナル/2022)【百名ヒロキ除く全員】

  作詞:吉井三奈子、おおたけこういち/作曲:大崎聖二

 13.明日に唄えば(オリジナル/2022)【岩佐美咲→全員】

  作詞:おおたけこういち/作曲:大崎聖二

オトカゼさんんの記事より引用