祝!開幕 水森かおり公演 新歌舞伎座 2021年7月5日~11日 開幕直前レポ チケット発売中! | KONCHAN 音楽プロデューサ-のよもやま話

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水森かおり公演 新歌舞伎座 2021年7月5日(月)~11日(日)


第 1 部 笑劇 大正浪漫~令嬢、難儀を引き受ける?~
第 2 部 水森かおりコンサート in 新歌舞伎座

◆日程:2021年7月5日(月)〜11日(日)
◆開演時間:11:00/16:00(予定)
◆料金(税込):1階10,000円/2階6,000円/3階 3,000円/特別席 12,000円

新歌舞伎座公式HPは、コチラ‼️

 

【チケット情報】

▪️一般発売/インターネット・電話予約好評発売中!

▪︎新歌舞伎座テレホン予約センター06-7730-2222(10:00〜16:00)

▪︎チケットぴあ https://t.pia.jp (Pコード:505-187)

▪︎セブンチケットhttp://7ticket.jp/

▪︎e+(イープラス) https://eplus.jp/

▪︎ローソンチケットhttps://l-tike.com/ (Lコード:53231)

▪️15名様以上のグループ観劇ご予約承り中

【問い合わせ先】新歌舞伎座06-7730-2222(10:00〜16:00)

 

 

■第1部 笑劇 大正浪漫~令嬢、難儀を引き受ける?~

 

大正デモクラシー華やかなりし東京。深窓の令嬢で、女子大生の円条寺かおり(水森かおり)は、女性の社会進出を目指し、記者を志望しているが厳格な父はそれを許さない。父から「女性の社会的実情を描くのに加えて、その女性たちの問題を三つ解決し、その顛末を記事にしてできが良かったら許そう。」と無理難題を突きつけられ、張り切って取り組もうとするも目の前を通りすぎたイケメン軍人に目を奪われてしまう。小手調べに彼を取材しようと、見失ってしまったイケメン軍人を探していくうちに、数々の悩みを持った女性たちに出会い、解決しようと奔走するが物語はとんでもない方向へ進んでいき!?

 

■第2部 水森かおりコンサートin新歌舞伎座

 

大ヒット曲の「鳥取砂丘」から新曲の「鳴子峡」まで数々のご当地ソングと劇場バージョンの巨大衣裳が見所の、絢爛華麗なコンサート。

 

 

「ご当地ソングの女王」とも呼ばれている、水森かおりさん。2019年3月に上演した『水森かおり特別公演』で初の単独座長を務めて以来、2年ぶりに明治座と新歌舞伎座に出演します。喜劇とコンサートの二本立てで上演される本公演。第一部は華やかな大正時代の東京を舞台に、女子大生の令嬢に扮した水森かおりが記者を目指して奔走するドタバタ喜劇で、イケメン軍人や厳格な父親など多彩な出演者と繰り広げる抱腹絶倒のやりとりと、大正浪漫あふれる衣裳で躍動する姿を堪能できます。第二部では「鳥取砂丘」をはじめとした名曲の数々と、紅白の舞台で話題を呼んだ巨大ドレスを劇場バージョンで再現した特別衣裳を披露します。

 

中日新聞記事より引用

 

<水森かおり プロフィール>

8月31日生まれ。東京都出身。1995年「おしろい花」でデビュー。オリコン・歌謡ランキング初登場3位となり華々しいデビューを飾る。2002年に発売した「東尋坊」が多くのファンの心を掴み、翌年発売の「鳥取砂丘」はロングヒットを続け、日本レコード大賞・金賞、日本有線大賞・有線音楽優秀賞など多くの賞を受賞。またこの年にNHK紅白歌合戦へ初出場し、昨年まで18回連続出場を果たしている。10年には中日劇場にて、デビュー15周年記念『水森かおり新春公演』で初めての座長を務め、明治座では19年に『水森かおり特別公演』で初の単独座長公演を成功させた。日本各地を舞台とした曲を歌い続け、“ご当地ソングの女王”と呼ばれている。05年には「釧路湿原」の歌碑が釧路市内に建立された他、08年に発売した「輪島朝市」、15年発売「大和路の恋」の歌碑もそれぞれ建立され、これまで23ヶ所の観光大使や親善大使にも任命されている。

 

 

水森かおり公演 明治座 2021年6月18日(金)~27日(日)

明治座公式サイトより

  • 大正デモクラシー華やかなりし東京。
    記者を目指す令嬢が大騒動を巻き起こす!
    ドタバタ喜劇とコンサートの二本立てで贈る水森かおりの新境地
  • 第1部 笑劇 大正浪漫~令嬢、難儀を引き受ける?~
  • 作・演出:池田政之
  • 大正デモクラシー華やかなりし東京。記者を目指す令嬢女子大生のかおり(水森かおり)は、雑誌社の編集長に雇用条件として課された特ダネを求めて街へ繰り出すが、通りすがったイケメン(岸田タツヤ)に魅了されてしまう。
  • 見失ったイケメンを探し回るうちに、様々な問題を抱えた女性たちと出会ったかおりは、その問題を解決することで特ダネにしようと奮闘するが、事態は思わぬ方向に展開していき、てんやわんやの大騒動に――!?
  • 出演:水森かおり
  • 岸田タツヤ 岩佐美咲 辰巳ゆうと
  • 石倉三郎/三林京子
  • 西堀亮(マシンガンズ) 滝沢秀一(マシンガンズ)《Wキャスト》 パーマ大佐《Wキャスト》
  • 藤川真千子 山口竜央 安奈ゆかり 浅利悦子 小多田直樹 桂團治郎 水野直浩
  • 第2部 水森かおりコンサートin明治座
  • “ご当地ソングの女王”水森かおりによる絢爛豪華なステージ。
    大ヒット曲の「鳥取砂丘」や新曲「鳴子峡」などの名曲の数々と、劇場でしか見られない豪華衣裳など見所たっぷりのコンサートをお楽しみください。
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  • 開演時間:11:00/16:00
  • 料金(税込):S席(1・2階席)11,000円
  • A席(3階席)5,500円
  • ※6歳以上有料/5歳以下のお子様のご入場はご遠慮ください。
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明治座HPより

水森かおり特別公演「にぃねえちゃん」2019年5月の新歌舞伎座、5/21御園座での千秋楽から2年経ちます。2021年水森かおりさんが新歌舞伎座に帰ってきました!今回第1部は笑劇 大正浪漫~令嬢、難儀を引き受ける?~と題して、大正デモクラシー華やかなりし東京を舞台に、記者を目指す令嬢が大騒動を巻き起こす!ドタバタ喜劇。記者を目指す令嬢女子大生のかおり(水森かおり)は、雑誌社の編集長に雇用条件として課された特ダネを求めて街へ繰り出すが、通りすがったイケメン(岸田タツヤ)に魅了されてしまう。見失ったイケメンを探し回るうちに、様々な問題を抱えた女性たちと出会ったかおりは、その問題を解決することで特ダネにしようと奮闘するが、事態は思わぬ方向に展開していき、てんやわんやの大騒動に――!?前回も笑いあり涙あり、感動ありの何度見ても飽きない舞台でしたが、今回は喜劇ということもあり、思わず笑い転げてしまいそうな面白い内容となっているようです。

岩佐美咲ブログより

作・演出は脚本家の池田政之さん。池田政之さんは兵庫県生まれ。1989年にNLT退団、フリーとなり、主に商業演劇で活躍。東西ほとんどの大劇場から、新劇、小劇場、時代劇、現代劇、喜劇、悲劇などジャンルを一切問わない幅の広さがある。その後、2006年(平成18年)にNLT文芸演出部に復帰。2011年に地元である兵庫県西脇市より西脇市文化賞、2016年(平成28年)に中村美津子『長編浪曲歌謡・無法松の恋〜松五郎と吉岡夫人』で第58回日本レコード大賞企画賞(作詞担当)、2019年(平成31年)『やっとことっちゃうんとこな』他の作・演出で第20回テアトロ演劇賞を受賞。暴れん坊将軍』(テレビ朝日)、NHK金曜時代劇『柳生十兵衛七番勝負』、BS-TBS『水戸黄門』、NHK BSプレミアム『大岡越前』mBSテレ東『やじ×きた 元祖・東海道中膝栗毛』など多くの作品を手掛けています。今回の舞台も素晴らしい作品に出来上がっていること間違いなし、皆様こうご期待ください。

明治座HPより

演ずるは記者を目指す令嬢役で主役の水森かおりさん、前回の水森さん座長公演でも好演を見せ、今回かおりライバル編集者を務める岩佐美咲さん、イケメン役に今注目の若手俳優岸田タツヤさん、かおりの末っ子役で今回舞台初登場の辰巳ゆうとさん、舞台を固めるのは石倉三郎さん三林京子さんのベテラン俳優陣。厳格な祖父役とかおりを支える乳母役を演じます。そして今回のドタバタ喜劇に欠かせないのが、西堀亮(マシンガンズ) 滝沢秀一(マシンガンズ)《Wキャスト》 パーマ大佐《Wキャスト》のお笑い芸人の方々、藤川真千子さん 山口竜央さん 安奈ゆかりさん 浅利悦子さん 小多田直樹さん 桂團治郎さん 水野直浩さんとそうそうたるメンツをそろえ、明治座の舞台を華々しく彩ることでしょう。この一期一会の舞台を皆様間近でぜひお楽しみください。

明治座HPより

そして第2部では 水森かおりコンサート in 新歌舞伎座 と題して、ご当地ソングの女王水森かおりさんが自身のヒット曲の数々を劇場公演でしか見られない特別バージョンでお贈りします。今回特別に2020年のNHK紅白歌合戦で披露した巨大な衣装を再現、瀬戸内海の情景を浮かび上がらせます。また、水森さんと同じ長良プロの岩佐美咲さん、辰巳ゆうとさんの歌唱も聴きどころです。明治座という特別な舞台で演歌歌手の皆さんが輝くことでしょう。この晴れ舞台のステージを皆様ぜひ目に焼きつけてください。水森かおりの歌声と楽しいトークとともに岩佐美咲さんや辰巳ゆうとさんとの気心知れた者同士の絶妙のコラボレーションもお楽しみいただければと思います。

新歌舞伎座では感染対策を十分にいたし、皆様が安心してご観覧いただけるような対策を施しているとのこと。皆様のお来場をお待ちしております。開幕までもう少し、参加してみようという方も予習として、よろしければお稽古の様子などをご覧いただいけたら嬉しいです。では皆さま新歌舞伎座でお会いしましょう!

水森かおりブログより

 

水森かおり公演 新歌舞伎座2021年7月5日~11日 開幕直前レポ

 

7月3日

 

 

今日から大阪入りです!朝からはらはらでしたが、なんとか無事にたどり着きました私も今朝大阪へ向かったのですが新幹線が全く動かず3時間程東京駅で立ち往生しました。お芝居のお稽古にも無事合流。ほんの1週間ほどですがなんだか共演者の皆さんにお会いするのが久しぶりに感じて嬉しくなりました 笑 そして久しぶりの大阪!!!嬉しいよーーー新歌舞伎座も2年前のにぃねえちゃんぶり。その時と同じ楽屋の部屋を使わせて頂いているので、なんだか落ち着くし居心地が良いです。新歌舞伎座での公演が本当の本当に最後。悔いのないようにやり切りますっ大阪でオリオンビールを飲む女。大阪の皆さん、1人ご飯にオススメな美味しいお店がありましたら是非コメントで教えて下さいな!!明日は歌のリハーサル頑張ります!(岩佐美咲ブログより)

今日から新歌舞伎座での劇場公演に向けて、遂に始動しました( ^ω^ )久しぶりに、皆さんとお会いできてすごく嬉しかったです(๑˃̵ᴗ˂̵)なんか感動の再会…!泣きそうになりました(T-T)さぁ!また、これから楽しい日々が始まる!!!(^O^)頑張っていくぜっ!!!よろしく!!卍(笑)(辰巳ゆうとブログより)

読売テレビのあさパラS、生放送に出演♪出演者の皆様、スタッフの皆様、お世話になりました!生放送が終わって新歌舞伎座に行ったら、共演者の皆さんが『観てたよ~』って言ってくれました。照れる!ありがとう♡一週間ぶりに会うみんなは何も変わってませんでした。(当たり前か 笑)また一緒にいられると思うととても嬉しい♪でも、あっという間に千穐楽が来てしまうんだろうなと思うとめっちゃ寂しくて。まだ初日も迎えてないのに…。明治座公演を経て、より絆が深まった気がするので余計にです!このご縁、そして1分1秒を大切にしながら大阪での日々を楽しみたいと思います。(水森かおりブログより)

 

7月4日

 

今日は新歌舞伎座での歌のステージのリハーサルでした。東京の明治座とは変わる点もあったりなかったり?大阪ならではの曲を歌ったり歌わなかったり?です。初めて歌う曲があるような気もするし、衣装が変わるような気もするので。そのあたりも是非お楽しみに!笑 新歌舞伎座でも幟を立てて頂いています。ありがとうございます。大阪は、朝少し雨がぱらつきましたがその後は止みました。早起きして1人で朝活しました。コーヒー美味しかった…気になるパン屋さんへ行ってみたのですが本っ当に美味しくて、朝から2人前食べてしまった!!あちゃー頑張ってオシャレに撮ったのでインスタにでも載せようかな。明日がいよいよ初日。始まってしまうと終わるのがあっという間だから、初日もまだなのに既に寂しいーー!!!笑 お越し下さる皆さまに楽しんで頂ける様に精一杯お芝居に歌にとがんばります。大阪の皆さん、明日からよろしくお願い致します!(岩佐美咲ブログより)

今日も新歌舞伎座で劇場公演に向けて、準備でした(^^)明日から、いよいよ始まります!!!楽しみな気持ちしかない!!(๑˃̵ᴗ˂̵)明日からお越しくださる皆様、お一人お一人に楽しんでいただけるように!!力いっぱい頑張ります!!!見にきてくださいね!!!(o^^o)あ(辰巳ゆうとブログより)

いよいよ明日は…新歌舞伎座公演初日!応援に来てくださるファンの皆さま。。来られなくても、コメント等で応援してくださる皆さま。。良いステージを作る為に、現場で支えてくださる…沢山のスタッフの皆さま!いつも、本当にありがとうございます!!本日、いつも姿を見た事がなかった照明さんを発見!とっても高い場所から…照らしてくれていました♪この照明がないと…ステージは暗く、輝けません。。当たり前に思うことも、決して当たり前じゃない事を改めて思い出しました。。リハーサルでステージに立つ…ゆうとくん!沢山の皆さまが、この客席に押しかけてくれることを楽しみにしております!初日を迎えてないのに…既に、泣きそうです。。笑(辰巳ゆうとスタッフさんより)

お芝居、コンサート共にリハーサルもバッチリ!お客様をお迎えする準備も整いました♡明日から11日まで新歌舞伎座にて『笑劇 大正浪漫 〜令嬢、難儀を引き受ける?〜』やりますよー(≧∇≦)お芝居、コンサート共にブラッシュアップ!更に磨きをかけてよりパワーアップしたステージをお見せ出来るのではないでしょうか♡コンサートでは何度も立たせていただいている新歌舞伎座さんの舞台ですが、やはり劇場公演となるととても感慨深いものがあります!2年ぶりに座長として舞台に立てる喜びを噛みしめて頑張ります!!今回は是非とも足を運んでいただきたいなぁ♡おひとりでも多くの方に観ていただきたいのです(^^)迷ってる皆さん 笑、是非是非!お越しくださる皆さん、どうぞ気をつけていらしてくださいね♪一緒に楽しみましょう(≧∇≦)明日は最高の初日になりますように…♡皆さん、新歌舞伎座にパワーを送ってくださいね〜!!(水森かおりブログより)

 

 

岩佐美咲インスタより

 

水森かおり公演~大正浪漫の時代 水森さんと円城寺かおり~

 

大正ロマンは、大正時代の雰囲気を伝える思潮や文化事象を指して呼ぶ言葉である。しばしば大正浪漫とも表記されるが、「浪漫」という当て字は夏目漱石によって付けられたとされる。19世紀を中心にヨーロッパで展開した精神運動である「ロマン主義」の影響を受け、大正時代の個人の解放や新しい時代への理想に満ちた風潮にかぶせて、このように呼ばれるようになった(日本におけるロマン主義は明治末期に始まり、大正初期に自然主義への転換で終わりを迎える)。1920年(大正9年)高橋是清の家族。パラソルやカンカン帽など洋風アイテムを取り入れたモダンな装い。大正時代は明治と昭和に挟まれ、15年と短いながらも国内外が激動の時代であった。日本では2度の戦勝(日清日露)を経て帝国主義の国として欧米列強と肩を並べ「五大国」の1国ともなり、これらの国から誘われ第一次世界大戦にも参戦、勝利の側につき国中が国威の発揚に沸いた時代である。

西欧先進国の産業革命からの影響を受けて、明治の45年間をかけて国内での工業化も進み経済は着実な発展を遂げ、流通や商業が飛躍的に進歩した。鉄道網の形成や汽船による水運が発達、これと並行して徐々に町や都市の基盤が形作られ、さらに大正に入ってからは近郊鉄道の敷設、道路網の拡大や自動車・乗り合いバスなどの都市内交通手段の発展により都市化が促進された。録音や活動写真の出現、電報¥電話技術の発達、そして新しい印刷技法による大衆向け新聞・書籍・雑誌の普及など、これらの新しいmrディアによって文化・情報の伝播も拡大的に飛躍した。戦勝による債務国から債権国家への転換により経済は爆発的に拡大し、明治以降の経済の自由化とともに個人の立場が向上した。

岩佐美咲TikTokより                     辰巳ゆうとインスタより

今回の明治座公演でもこの大正浪漫の華やかなりし東京の情景を浮かび上がらせています。主人公の円城寺かおりは新聞記者を目指す女子大生。女性の自立、社会進出をテーマにしていますが、就職希望先が新聞社rというところもこの大正浪漫の時代を象徴する設定であると思います。明治時代は男尊女卑、円城寺かおりにとってもおじいさまの存在は絶対的であり、この舞台でもかおりのことを何でも決めて支配しようとする、このころの男性の姿を現しています。しかし、大正デモクラシーによって、欧米からの民主主義的な空気が日本にも伝わり、女性も次第に自立や社会進出を目指そうとする気風が生まれます。円城寺かおりはこのころの女性の心情を強く反映した人物なのだと思います。

明治座HPより

西洋文化の影響を受けた新しい文芸・絵画・音楽・演劇などの芸術が流布して、思想的にも自由と開放・躍動の気分が横溢し、都市を中心とする輸入物愛好、大衆文化や消費文化が花開いた。かおりのはかま姿や、出演者の衣装もこのころの大正モダン的芸術性を反映する和洋瀬中的な表現なのだと思います。また医者の使う道具も西洋のものであることを強調し、電話をかけるシーンもあって、大正時代の大都市の文化指向をよく表しているのだと思ます。芸術作品にはから影響を受けたものも多いとのこと。知識人においてはアール・ヌーボーやアール・デコ、表現主義など世紀末芸術個人主義理想主義が強く意識され、新時代への飛躍に心躍らせながらも、同時に社会不安に通底するアンビバレントな葛藤や心理的摩擦もあった。昭和の時代にかけて、自由恋愛の流行による心中・自殺や、作家や芸術家の間に薬物や自傷による自殺が流行するのも、この頃からであるとのこと。

この公演の時代設定は正確には何年ころかはよくわからないが、大戦後の恐慌や関東大震災もあり、経済の激しい浮き沈みや新時代への急激な変化に対応できないストレスも顕在化してくるという、大正時代の負の側面も表現していると思います。巨大化する会社があったり、富裕層が拡大する一方で、その高揚感に乗れない、大衆や貧しい個人商店。かおりが就職しようとする新聞社も借金を抱えていたり、タツヤやみさきの親が活動する芝居小屋の芸人たちも借金に苦しんでいる。作者の池田さんは、華やかなりし大正浪漫の時代とは裏腹に、個人や芸術家の心の葛藤や自殺などの問題という表裏一体の時代背景も表現したかったのではないでしょうか?ここには一種の大正浪漫へのおこがれと悲哀、抒情性をも見て取れるのであります。

明治座ツイッターより

大戦景気や投機の成功で「成金」と呼ばれるような個人も現れ、立身出世の野望が実業の方面に向かっても開かれた。中流層には「大正デモクラシー(民本主義)」が台頭し、一般民衆と女性の地位向上に目が向けられた。水森かおりさんは円城寺かおり役ははまり役であると思います。富裕層の家の令嬢であるかおりは水森さんにとっては未知の世界でありますが、かおりの接する他の役どころは必ずしも富裕層の家柄ではない。下町育ちである水森さんは歌手活動においても偉ぶらず、もてる考えは一般的な人の気持ちに近いお方です。舞台での役でも親身になってみんなと問題を解決しようとする、令嬢でありながらそんな優しい心を持った女性を見事に演じています。またタツヤとの二人だけのシーンで大陸へのあこがれの話をしたり、ロマンチックなムードになるのも、この時代の日本の西洋や自由恋愛へのあこがれ、女性としてのかおりの魅力が引き出されて素晴らしいと思います。

水森かおりブログより

「そもそも「令嬢」という段階でどうしようと思って。何しろ自分は下町育ちで、おてんばに育ってきたので、お嬢様でもない。ましてや女子大生と言われて、四半世紀以上も前じゃんと思って(笑)。まぁでも、逆になり切って、振り切って、割り切って、楽しみながらやれたらいいなと思っています。お嬢様といっても、トラディショナルなお嬢様ではなくて、社会進出をしたいというすごくパワフルな女の子の役なので、そこら辺は自分らしくできるのかな。お嬢様に見えるか、女子大生に見えるかということがとにかく心配ですが(笑)、それも含めて笑ってもらえればいいですし、楽しみながら自分自身もやれたらなと思います」と水森さんは舞台に入る前にコメントされていました。
 

また「今までの劇場公演でやらせていただいたときは、昭和30年代の現代劇ばかりで。今回のように、時代背景が全く違う世界をやるのは初めてなので、その点もすごく楽しみですね。衣裳やセットはどうなるんだろうと、楽しみにしています」とも。水森さんにとっても今までの現代に近いお話とは違って、大正時代は時代背景が全く違っていて、舞台を迎えることを興味深く楽しみにされていたようです。脚本を読まれた感想としては、「女子大生というのが、まだちょっと小っ恥ずかしいんですが……石倉(三郎)さんや三林(京子)さんなど、大先輩で芸達者の方々に囲まれているので。とお話しされていました。水森さんのはかま姿や女子大生役というのもなかなかないことだと思うので、その意味で観る側にとっても貴重な舞台経験ですね。

水森かおりブログより

また水森さん「とてもテンポが良くて、気軽に、楽しく見ていただけるお芝居だなと思っています。いい意味で、難しいことを考えなくていいお芝居なので、すごく楽しいんじゃないかな」とも語っています。いわゆるドタバタ喜劇なのですが、よくあるようなギャグ的な笑いをとる劇でもしっやかめっちゃかのドタバタとも違う。そこには明治座という極めて文化的な場所にふさわしい気品と風情があります。笑い一つとっても無味仮想なものではなく、人々を和ませる人間的な温かみがあります。大正時代という文化背景を難しく考えなくても、その時代の文化やユーモアをわかりやすく伝えて、素直に笑うことができる、そんな舞台になっていると思います。

 

大正ロマン」は、新しい時代の萌芽を示す意味合いから、モダニズム(近代化)から派生した「大正モダン」という言葉と同列に扱われることもある。「大正モダン」と「大正ロマン」は同時代の表と裏を表象する対立の概念であろう。在位の短かった天皇の崩御により、震災復興などによる経済の閉塞感とともにこの時代は終わり、世界的大恐慌で始まる昭和の時代に移るが、大正モダンの流れは断絶することなく昭和モダンの時代へと引き継がれることになるのであります。

 

これからの水森かおりさんについてのインタビュー

(以下SPICEさんの記事より)

ーー昨年はコロナ禍でしたし、7月にはお父様を亡くされ、とても大変な一年でした。水森さんご自身、いろいろなことを考えられたと思います。歌い手として、何か目標が新たに生まれたり、考え方が変わったり、何か変化はありましたか?
 
歌い手さんはみなそうだと思いますけど、お客様の目の前で歌うことが当たり前だったのに、それが一気になくなって。自分はなんで歌っているのかな、歌手ってなんだろう、と考える日々でした。特に去年は25周年のメモリアルの一年で。これまで支えていただいたみなさんに感謝の気持ちを伝える場をたくさん考えていたんですけど、それも全部なくなってしまいました。改めて立ち止まらざるをえなくなったことで、見えたことや気づけたことはたくさんありました。その中で、自分にとっての大きな支えだった父親が亡くなって。そこで、やはり自分には歌しかないなと思ったんです。歌を教えてくれたのは父ですし、「感謝を忘れるな。素晴らしい舞台に立てているのも、お前一人の力で立てているんじゃない。勘違いするなよ」といつも父から言われていました。本当に父の言う通りだなと思うんですよね。一人では決して舞台に立てない。特に明治座さんの劇場公演の舞台の時は、それを感じます。コロナ禍で、去年は何もできなくて、残念な気持ちはあるのですが、それ以上に、いろいろ考えることができて。それは、これからの水森かおりに全てがつながっていくと思いますし、とてもいい経験だったなと前向きに切り替えています。
 

 

ーー最後に、舞台を楽しみにされているみなさんに一言お願いします!
  
コロナ禍で緊張感がある日々ですが、だからこそ、歌を聞いて、お芝居を見てほしいですね。エンタメって、こういうときだからこそ、とても大事だと思うんです。我々も明治座さんの関係者のみなさんも、お客様を万全の状態で迎え入れるように努力しますので、どうぞ安心して、劇場にいらしてください。緊張感ある日々を少しでもほぐしていただいて、「来てよかったな、また明日から頑張ろう」と明るい気持ちになるような時間を、一緒に過ごせたらと思います。大変な中ではありますけども、ぜひ来ていただきたいなと思います。

 

7/5からは水森かおり公演 新歌舞伎座が始まります。明治座の時と同じように巨大衣装と水森さんらしい舞台を見ることができると思いますごこれまでリリースだれた当地ソングの数々や岩佐美咲さん、辰巳ゆうとさんとの素晴らしいコラボレーションとトークの掛け合いも聞くことができます。そのひそひその日で舞台の雰囲気もお客さんお反応も違って、何回観ても楽しむことができます。大阪公演開幕まであと少しとなりますが、皆さんぜひこの貴重な一期一会の舞台を観にいらしていただけたらと思います。出演者、スタッフの皆さん、明治座での10日間お疲れさまでした。お越しいただいた皆さんありがとうございました。それではみなさん新歌舞伎座でお会いしましょう!

明治座ツイッターより

久しぶりにワンコ達とのんびりしました♡癒された~(≧∇≦)何もない1日。でもずっと『あ、この時間は舞台袖にみんな集まってるな』『あ、今はあのシーンだな』『あ、もうすぐショーが始まるな』と。頭の中で1人劇場公演してました 笑。これは出演者みんながやる、劇場あるあるかもしれません(^^)毎日の事でしたからね♪岸田タツヤくんからいただいた写真。いつの日かのスタート前。上手に撮れてる~♡男性チームに石倉三郎さんと水野直浩さんがたまたまいないけど…、お気に入りの2枚(^^)あー、みんな何してるかなぁ。。。もう会いたいよぉ~♡劇場スタッフさんとも毎日顔を合わせていたから寂しい(>_<)裏ではたくさんの人数のスタッフさんが関わっていて、毎日汗だくでシーン毎に支えてくださっていました。本当に感謝です!!表も裏も、みんな同じ気持ちで過ごしてきた毎日。とにかく事故や怪我なく公演が全て終えることが出来て良かった!心から感謝の気持ちでいっぱいです♡(水森かおりブログより)

7/5からは大阪・新歌舞伎座公演がスタート!2年前の『にぃねえちゃん!』の時もそうだったんですけど

このちょっとした合間にセリフや動きが危うくなっていくものでして…。再び始まった稽古の時、舞台上で

『あれ、ここで良かったっけ?』『ん?これ違う?』とあちらこちらみんなで迷子になる人続出 笑。っていっても今回は約1週間くらい空いてるだけなので忘れるまではなさそうな(^^)大阪入りしてからもしっかりお稽古をするので。また気持ち新たに、そしてより気を引き締めて。お客様に楽しんでいただける舞台をお届け出来るように準備を進めます!本当にいい座組です♡おひとりおひとり素晴らしいのです!早くお客様に観ていただきたいっ(≧∇≦))水森かおりブログより)