1日午後5時すぎ、気象庁が特定の事業者に向けて出している緊急地震速報のシステムで東京湾を震源とする最大で震度7程度の激しい揺れを伴う地震が起きる可能性があるというデータが一時的に流れ、15秒後に取り消されましたこのデータは鉄道会社や電力会社など合わせて54の特定の事業者に向けて出しているもので、NHKなどの放送では流れていません。気象庁によりますと、千葉県富津市にある地震計の1か所で大きな揺れを示す誤ったデータが記録されたため一時的にデータが流れましたが、その後周辺の地震計では揺れが観測されなかったため、取り消されたということです。同じ時間に東京湾を震源とする地震は観測されておらず、およそ3分後にも同じ地震計から強い揺れを示す誤ったデータが入ったということです。当時、地震計のある周辺には発達した雨雲がかかっていて、気象庁は落雷によって、地震計に誤ったデータが記録されたことが原因ではないかとみて詳しく調べています。東京の都営地下鉄や小田急電鉄などのほか、千葉、埼玉、神奈川などを走る一部の私鉄でいったん運転を停止しました。その後、各社が設置している地震計で揺れが観測されなかったことなどから、すぐに運転を再開し、各社の運行に大きな影響はなかったということです。スマートフォン向けのアプリ、「ゆれくるコール」で緊急地震速報などを配信している「アールシーソリューション」によりますと、気象庁が事業者向けに出した事実と異なるデータを受けて利用者に誤った情報を配信したということです。また、民間の気象会社の「ウェザーニューズ」も午後5時9分ごろ、「東京湾でマグニチュード9.0の地震が発生しました。最大震度は7です」という誤った情報をメールなどで配信しました。気象庁によりますと、午後5時9分ごろに千葉県富津市付近を中心に最大震度7を予測したデータを事業者向けに発表しましたが、その後、周辺の観測点で揺れが観測されなかったために、15秒後に取り消したということです。気象庁は「今回の原因は、防災科学技術研究所の富津観測点のデータに大きなノイズが記録されたためで、一般向けに発表する緊急地震速報は、こうしたノイズによる発信を防ぐため、2点以上の観測点で揺れを観測した場合に発表することにしていて、今回も発表していない」としています。