記録的な大雨となった九州では再び前線の活動が活発になり、長崎県と福岡県では局地的に1時間に100ミリ前後の猛烈な雨が降っています。九州では23日の朝にかけて雨が降り続き、大雨となる見込みで、気象庁は引き続き、土砂災害に厳重に警戒するとともに、川の氾濫などにも警戒するよう呼びかけています。気象庁によりますと、西日本に停滞する前線に南から暖かく湿った空気が流れ込み、前線の活動が再び活発になっているため、九州では22日も大気の状態が非常に不安定になり、北部を中心に発達した雨雲が次々とかかっています。午前7時までの1時間には、国土交通省が設置した雨量計で熊本地震の被災地の熊本県南阿蘇村で53ミリの非常に激しい雨を観測しました。長崎県が設置した雨量計では、長崎市三和町で午前5時50分までの1時間に135ミリの、長崎市北浦町で午前6時20分までの1時間に99ミリの猛烈な雨を観測しました。また、気象庁のレーダーによる解析では、長崎市付近で午前6時までの1時間に120ミリ以上の猛烈な雨が降ったとみられ、気象庁は「記録的短時間大雨情報」を発表しました。さらに、国土交通省が福岡県八女市に設置した雨量計では、午前6時までの1時間に94ミリの猛烈な雨を観測しました。長崎県南島原市は大雨による土砂災害の危険性が高まっているとして、午前7時に市内全域の1万9048世帯、4万8239人に避難勧告を出しました。南島原市では市内の8か所に避難所を設けて住民に避難を呼びかけています。熊本県や宮崎県などでは21日の明け方にかけて、広い範囲で1時間に100ミリを超える猛烈な雨が降り、降り始めからの雨量が多いところでは、400ミリから580ミリを超える記録的な大雨となっています。これまでの雨で、熊本県と佐賀県、長崎県、大分県、福岡県では土砂災害の危険性が非常に高まっているため、土砂災害警戒情報が発表されています。また、長崎県では川の水位が急激に上昇し、氾濫の危険性が高い「氾濫危険水位」を超えている川があります。前線はこのあとも停滞し、暖かく湿った空気の流れ込みが続くため、西日本では23日の昼ごろにかけて雷を伴って激しい雨が降ると予想され、特に九州では23日の朝にかけて、1時間に80ミリ以上の猛烈な雨が降る見込みです。23日朝までの24時間に降る雨の量は、いずれも多いところで、九州北部で200ミリ、九州南部で150ミリ、四国で120ミリ、中国地方と近畿で100ミリと予想されています。