ロシア南部ウラル地方のチェリャビンスク州周辺で15日午前9時20分(日本時間午後0時20分)ごろ、隕石が上空で爆発し、ロシア内務省によると同州の3カ所に破片落下の痕跡が見つかった。人口密集地への落下は免れたが衝撃波で大気が激しく振動。インタファクス通信によると、同州当局者は割れたガラスの破片による切り傷などで負傷者が985人に達し、うち2人は重傷と述べた。非常事態省によると、112人が入院した。死者はいなかった。隕石落下で多数の負傷者が出るのは極めて珍しい。プーチン大統領はプチコフ非常事態相に被害の把握と被害者支援を急ぐよう指示した。ロシア地理協会チェリャビンスク支部の解析によると、隕石は低空突入の圧力のため高度70~30キロで3回爆発した。白い閃光を広範囲に放ち、爆発音はやや遅れて響いた。最初の爆発が最も大きかった。南東から北西に向け白煙を引いて空を横切りながら、地上に対し45度の角度で落下した。ロシア宇宙庁によると、隕石は秒速30キロで空を横切った。チェリャビンスク州によると、州中部のチェバルクリ近郊の湖に張った氷に、隕石落下によるとみられる直径6メートルの穴が見つかった。ロシア科学アカデミーは15日、落下した隕石の重さは推定約10トンだと発表した。地球の近くには直径45メートル、推定重量13万トンの小惑星が接近中。日本時間16日未明にインド洋上空で高度2万7700キロ付近を通過する見通しだが、専門家は今回の隕石落下とは関係ないとしている。スベルドロフスク州には原発があるが、ロシア政府当局者は被害はなかったと述べた。航空宇宙局(NASA)は16日、大気圏突入前の重さは推定で1万トン、直径は約17メートルとの最新の分析結果を公表した。また、時速6万4000キロのスピードで、広島型原爆の30倍にあたる500キロトンの衝撃波が放出されたと上方修正。前日はロシア科学アカデミーが重さ推定10トンと解析していた。