昨年のロンドン五輪の柔道日本代表を含む国内女子トップ選手15人が、全日本柔道連盟(全柔連)指導陣から暴力やパワーハラスメントを受けてきたとして、昨年末に日本オリンピック委員会(JOC)に連名で告発していたことが29日、分かった。五輪前の強化合宿で女子代表の園田隆二監督やコーチに、平手打ちや竹刀で殴打されるなど体罰に相当する過剰な指導を受けていたことが判明。関係者によると、トップ選手たちが集団告発に踏み切ったのは昨年末。「女子日本代表チームにおける暴力及びパワハラについて」と題された文書をJOCに提出した。練習での平手打ちや竹刀での殴打や暴言、けがをしている選手への試合出場の強要があったことなどを訴え、全柔連に指導体制の刷新を求めているという。JOC幹部は29日、文書の提出があったことを認め、「アスリートファースト(選手第一)が基本。正確に事態を把握し、指導者への指導を徹底したい」と述べた。JOCに加盟する全柔連では、すでに倫理委員会で聞き取り調査を行い、園田監督やコーチら当事者も事実関係を大筋で認めていたという。園田監督は「今までは自分の考えでやってきたが、修正する部分は修正していきたい」。小野沢弘史専務理事が事実関係を認めて謝罪した。園田監督らから聞き取り調査をし、今月中旬にコーチを含め文書で戒告処分にしたと発表した。全柔連は、2010年8月から12年2月までの間に計5件の暴力を把握。上村春樹会長は園田監督の留任を明言し「本人もたたいたり、蹴ったりしたことは深く反省している。未熟さゆえのこと」と述べた。ただ今後の調査次第では新たな処分を科す意向も示した。