北朝鮮は12日午前9時49分ごろ、人工衛星打ち上げとして予告していた事実上の3段式の長距離弾道ミサイルを北西部東倉里から南方向に発射した。日本政府などが発表した。沖縄・先島諸島付近の上空を通過し、2段目は太平洋上に落下した。北朝鮮は正午すぎ、朝鮮中央テレビの特別放送で「衛星発射に成功し、予定通りの軌道に乗った」と主張した。藤村修官房長官は記者会見で、国連安全保障理事会決議に違反するとした上で「地域の平和と安定を損なう安全保障上の重大な挑発行為だ」と述べた。政府はミサイル開発に関わる団体の資産凍結など金融制裁の拡大に向け、厳しい新決議を求める方針。米国や韓国と連携して大幅な制裁強化を目指す。北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)はミサイルの搭載物が軌道に到達したとの暫定分析結果を発表。森本敏防衛相は「宇宙を周回していることは確認していない」と述べ、米国と情報分析を続けているとした。北朝鮮は10日、「技術的欠陥が見つかった」として発射期間の延長を発表していたが、早期発射に踏み切った。北朝鮮は1日、17日に死去1年となる金正日総書記の「遺訓」として、東倉里の「西海衛星発射場」から10~22日の間に地球観測衛星「光明星3号」を3段式の運搬ロケット「銀河3号」で南方向に打ち上げると発表。10日に予告期間を29日まで延長していた。