第19回ワールドカップ(W杯)南アフリカ大会は最終日の11日(日本時間12日未明)、当地のサッカーシティー競技場で決勝が行われ、スペインがオランダを延長戦の末に1-0で降し、初優勝を果たした。08年の欧州選手権を制したスペインはW杯で8番目の優勝チームになった。また、スペインは1次リーグ初戦でスイスに敗れており、初戦黒星スタートのチームがW杯を制したのは史上初めて。欧州選手権とW杯を連続制覇したチームは、74年の西ドイツ(当時)以来となった。オランダは74年、78年大会に次ぐ3回目の決勝進出だったが、今回も優勝に手が届かなかった。スペインは得意のパスワークで前半から試合を優位に進め、シャビ、アンドレス・イニエスタ、ダビド・ビジャらが果敢にゴールに迫り、数多くのチャンスを作るが、GKマールテン・ステケレンブルフを中心としたオランダ守備陣を前に、なかなか得点を奪えない。後半32分にはセルヒオ・ラモスがセットプレーからフリーでヘディングシュートを放つも、決められず。延長前半5分にも、セスク・ファブレガスがGKと1対1の場面を生かせない。しかし、PK戦にもつれ込むかと思われた、延長後半11分にセスクのパスを受けたイニエスタが冷静にネットを揺らし、決勝点を奪った。スペインは13度目のW杯出場で初優勝。史上8番目の世界王者となった。一方、オランダはエースFWロッベンの突破を中心に、幾度も得点機をつかんだものの、決定力を欠いた。ロッベンも後半17分、GKと1対1になる決定機で決められず、チャンスをものにできなかった。また、ヨン・ハイティンハが延長後半4分に2枚目の警告で退場になったのをはじめ、計9枚のイエローカードを受けたことでディフェンスが後手に回ったことも響いた。W杯に9回出場のオランダは、これが3度目の準優勝。初制覇は次回以降に持ち越しとなった。 なお、大会MVPに相当するアディダス・ゴールデンボール賞には、印象的なゴールを次々と決め、チームを4強に導いたウルグアイのディエゴ・フォルランが選出された。また、アディダス・ゴールデンシューズ賞には5得点を挙げたドイツのトーマス・ミュラーが、アシスト数でゴール数で並んだ3選手を抑え、選ばれた。