フィギュアスケート 25日パシフィックコロシアム
女子フリーを行い、SP2位の浅田真央は自己最高の合計205・50点としたものの、完ぺきな演技で世界歴代最高228・56点をマークした金妍兒に及ばなかった。逆転を狙ったフリーで五輪女子史上初となる2回のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)に成功したが、後半にジャンプミス。「本当に長かったというか、あっという間…」。直後のインタビューでは、30秒近く受け答えができなかった。悔しさは涙となった。演技前は直前に滑った金への歓声を無視するため、リンクに入るギリギリまで大好きな浜崎あゆみの曲を聴いて集中力を高めた。ラフマニノフ作曲の「鐘」の重厚な音楽に乗せて滑り出すと、冒頭の3回転半と続く3回転半―2回転の連続ジャンプを成功。SPを含め3回の3回転半を決めたのは、五輪も合わせて国際大会女子初。SPで4・72点差の金が直前のフリーで150・06点をたたき出し、逆転には154・79点以上。「(トリプル)アクセルを2回跳んでから緊張感が出てしまった」。後半の3回転フリップで着氷が乱れ回転不足、3回転トーループの直前に左足のスケート靴の刃が氷に引っかかった。一呼吸置いて跳んだが1回転に。「跳べば良かったと後悔してます」「アクセルが2つ跳べた以外は、まったく満足していない」。タラソワ・コーチが五輪へ課したテーマは「乗り越える」。昨年10月のフランス杯では金に36・04点差の2位と完敗。同月のロシア杯ではシニア最低の5位に終わるも、「まだ完ぺきに滑れていない」と自分を曲げなかった。1日100回近いジャンプを跳ぶ猛練習で全日本選手権4連覇。初の五輪切符を射止め、自宅のトイレや居間に「五輪で金メダル」と書いた紙。初の五輪「4年に1度しかないですし、すごく出られて良かった。大きな舞台にまた出たいと思った」