泥酔暴行問題で渦中の横綱・朝青龍が、協会から解雇処分を受けた場合に「不当解雇」で提訴も辞さない姿勢を示していることが1日、分かった。「万が一、解雇になった場合、横綱は協会を不当解雇で訴えることも考えています」と関係者。一方で武蔵川理事長はこの日の理事会で協会内に調査委員会を設置したことを発表。厳しい姿勢で処分することを明言した。警視庁が朝青龍の事情聴取を検討していると報道され、東京・六本木の麻布署の前には1日朝から多くの報道陣が集まったが、主役は現れなかった。高砂親方は理事選の投票後、高砂部屋に帰宅。その後、事件の経過をまとめた報告書を持って再び国技館を訪れ、調査委員会の友綱委員長に提出した。高砂親方によると、朝青龍は暴行の事実を全面否定したという。西麻布の路上で一般男性を殴打し、鼻骨骨折などで全治1か月の重傷を負わせたが「お互いに酔っていて記憶が定かでない」。男性は警視庁麻布署に診断書を持って2度も被害相談に訪れているが「診断書も正しいかどうかわからない。けがと言ってもお互いが酔って肩がぶつかったのかもしれない」。問題が表面化してから高砂親方は暴行を認めたうえで理事長からの厳重注意を受けてきた。しかし、この日は態度を急変し師弟そろって暴行はなかったとの見解で一致していることを断言した。30日に男性と数千万円の金額を払って示談が成立した。「こっちも悪いが相手も悪かったと思って示談になった」と親方。肝心の理由は「何でだろ?」ととぼけた。ただ、「一番いけないのは個人マネジャーが暴行されたのは自分と言ったこと。あれは間違いだ」。被害男性の知人は「本人から暴行されたことは間違いないと聞いています」。暴行はなかったとの師弟の見解は「そうしないとクビになるから相手と話をまとめたんでしょう」と証言。横綱審議委員会の沢村田之助委員は「今さら殴っていないというのはどうなのか。肩がぶつかって何で鼻骨が折れるのか」。