日本人とヨーロッパで活躍するアルゼンチン人との日亜混成バンド。 2003年パリ日本文化会館で共演。2004年10月、日本ツアー中にバンドを結成、大地、地球、生命をイメ-ジして「GAIA CUATRO」と名づけたとのこと。2004年日本ツア-21公演、2005年日本ツアー28公演。イタリアツア-。2006年日本ツアー、イタリアツアー。同年、ファーストCD「GAIA」(WESS RECORDS)公式発表。 セカンドCD「UDIN」(KaiYa Records)をイタリアのUDINEでレコーディング。
ヘラルド・ディ・ヒウスト(ピアノ、作曲)は1961年、アルゼンチン、コルドバ州生まれ。Astor Piazzolla, Alberto Ginastera, Bela Bartokなどの作曲家たちの影響によってGerardo Di Giustoはジャズやアルゼンチンのフォーク音楽のセンスを身に付けた。完全に音楽のキャリアをつむためパリに渡り音楽理論やピアノと編曲法を学んだ。フランスで、著名なアーティストと活動をともにし、オーケストラ指揮でも有名である。パーカッションとピアノのトリオのためのオラトリオ「エル・アルカンヘル」や室内楽「弦楽のためのアルゼンチン音楽」、「la Suite Concertante pour Piano etOrchestre a Vents」など重要な作品を手掛けた。
ヤヒロ トモヒロ(パーカッション)は1961年東京に生まれ、少年時代の10年間をスペイン領カナリア諸島で過ごし、地元のラテン・ロック・バンドでドラム・パーカッションを始める。1980年 帰国後,上智大学入学、スピック&スパンのリーダー吉田和雄に見出され、プロ・デビュー。1980年代、板橋文夫、山下洋輔、渡辺香津美、梅津和時等のミュ-ジシャンと新宿,六本木ピットインを中心に活動を始め、「じゃがたら」、「レゾナンス・ボックス」の活動や95年、ワガン・ンジャエ・ロ-ズと活動、ワ-ルドカップのイベント 、ケ-ナ奏者ホルヘ・クンボを招き、現在音楽の要素をり入れたフォルクロ-レ。 「ASKA UNIT」でのヨーロッパ・ツアー。「Nervio 」、「MINGA 」など結成、最近ではブラジリ音楽など幅広いジャンルの音楽に関わっている。
金子飛鳥(ヴァイオリン、、ヴォーカル、作編曲)。4歳よりヴァイオリン、ピアノを学び、高校在学中よりプロ活動を開始、東京芸術大学でクラシックを学ぶ傍ら、自己の音楽を追求。舞踏家との即興コラボレーションやCM・芝居の音楽制作。「Aska Strings」のプロデュース、「Adi」「R.H.M」「THE VOICE PROJECT」「Mekong Zoo」などのユニット結成、アジア各国の民族音楽家との「Asian Fantasy」活動。99年に吉野弘志、ヤヒロトモヒロ、フェビアン・レザ・パネをメンバーに迎えた「金子飛鳥Acoustic Unit」での00年~ヨーロッパ、05年アフリカ公演。山下洋輔らピアニストとのデュオ・アルバム「Betweenness」を発表したり、高い演奏力とヴォイス、コンポーザー・アレンジャーとして可能性に満ちた音楽世界を創り上げている。
カルロス・エル・テーロ・ブスキーニ(ベ-ス、作曲)1964年、アルゼンチンのコルドバに生まれる。クラシックギタ-、エレクトリックベース、コントラバスの奏法を特に、LA COLMENA(コルドバ)、CPM(ミラノ)、AIMRA(リヨン)にて習得。Franco D’Andrea、Alain Caron、Attilio Zanchi、Joe Santiagoらに学ぶ。Franco Mussida(Mille Chitareポピュラ-シンフォニ-)、Los Angeles Negros、Sergio Lavia Group、Luis Agudo、Horizons Quartetらとともに演奏、イタリアを中心としたヨ-ロッパ、南米にて活躍中。Javier Girotto (sax), Gerardo Di Giusto (p), Minino Garay (perc)との「Cordoba Reunion」や、今年は「Tango Negro trio」でも来日した。
「GAIA CUATRO」はこの4人のエレメントが重なり合い、会話をし、様々な国のエッセンスや多種のジャンルの音楽経験を基盤に、地球という大地に存在する喜びを音で表現する。アルゼンチンのフォルクローレをモチーフとした独創性の高い曲と演奏は、日本のみならずヨーロッパツアーでも大絶賛、 この4人は最初に共演したのは2003年パリ日本文化会館でのことと聞いているが、9年ほど前からヤヒロさんとヘラルドさんは交流があり、そこにパリせ演奏していた金子飛鳥さんとヘラルドさんの幼なじみでもあるカルロスさんが加わったとの事。飛鳥さんも最初彼らのやっている音楽がよく分からず「これはやんなきゃ」と思ったとのこと。
当初、ヤヒロさんとヘラルドさんのプロジェクトでツアーを行っており、私がこのユニットを最初に見たのは2004年の日本ツアーの時だった。その時、ヴァイオリンは金子飛鳥さんと平松加奈さんが半々で参加し、私が見た新宿ピットインでの演奏は平松さんが参加していた。その時の感想を「ヘラルドさんの音楽」としてある人にメールした。
「ヘラルドさんの音楽について私の認識不足も多々あったように思うのでもう少し言及させていただきたいと思う。多分こういう音楽はあまり日本では聴かれない音楽で、アルゼンチンの作曲家でありながら、ヨ-ロッパの味を加えた世界性のあるの音楽だと思う。日本人同士がプロジェクトを組むと、よく言えばまとまった密度の濃い演奏になるのだが、このプロジェクトでは自由度の高いインプロビゼ-ションが繰り広げられる、余裕のある音楽に出来上がっているのだと感じた・・・ 跳びはねるような躍動感と表現は演奏家も観客も楽しませる事ができ、個々の能力を十分に引き出すものであろう。できるだけ高いコンセプトで個々のインプロピゼ-ションを生かすという音楽はかつてのウェザ-リポ-トの音楽を思い起こさせるものがある。(他の多くのプロジェクトもそうであるとおもうが)。多分こういう手法は世界中のあらゆる音楽を結びつけて創造性の高い音楽を生み出すヒントになるであろう・・・」。
このツアー中にバンドを結成。私も気が付かなかったのだが、この時「GAIA CUATRO」と名づけたらしい。ヤヒロさんとヘラルドさんは「年齢も一緒だし音楽的感性に通づるものがあった」とヤヒロさんがおっしゃっているのだが、多分この時点では二人の間にも若干の距離があったのだと思う。少なくとも私には非常に自由度が高いが、このバンドでもっとも重要となる要素である”コンセプト”が十分出来上がっていなかった。しかし、それゆえにその先の山の頂には21世を貫くような音楽の方向性が見えていたと真に僭越ながらも申し上げておきたい。距離があるからこそより高い次元での結びつきが可能となる。事実、この4人の演奏はツアーやレコーディンフを重ねるたびにより濃密なものとなり、私の聴いた2005、2006年の柏「WUU」での演奏、2006年の東京品川での公演と凝縮されたインプロビゼイション的要素が強くなったと感じた。
そして今年2007年の演奏。飛鳥さんも「いろいろ出来上がってきた」とおっしゃるが、空想的だった部分も次第に埋まり、本来あるべき山の頂に少しづつ近づきつつあり、その川下は急激に大きくなり、裾野を広げたと感じられる。GAIAはその名の通り、大地に降り立ってきた。2007年のライブの様子などは次回ということで、続く・・・
GAIA CUATRO 2007日本ツアー11・23東京アサヒビールロビー
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