北京五輪 陸上男子四百メートルリレー決勝 22日国家体育場
陸上男子四百メートルリレー決勝で、日本は38秒15の3位となり、五輪男子トラック種目で日本初のメダルを獲得した。女子を含めると1928年アムステルダム大会女子八百メートル2位の人見絹枝以来で、実に80年ぶり。ジャマイカが37秒10の世界新記録で優勝した。日本は同種目では前回アテネ大会の4位が最高だった。
塚原直貴「最高です。歴史の立役者の一人になれて良かったです。僕が動けば全て動くと思った。末続さんめがけてブッとんでいきました。ここまで持ってくるのが不安でしようがなかったです。この場に立てて表彰台を勝ち取れて安心した。脚の状態が正直思わしくなくて、自分の中で葛藤がありました。こんなことで終わりにしたくない…必死に食らいつきました。これが歴史の一歩となるよう頑張りたい」
末続慎吾「もう夢中でした。夢の中でした。みんなの力を合わせて、と思って挑んだ。この場に行き着くまで日本短距離界の選手が培ってきた歴史を繋いできたその結果です。もちろん感動しました。結果、ぼくらが史上初という場に立たせてもらいましたが、日本短距離のぼくらの先輩が培ってきた、その結果です。日本短距離の歴史の勝利です。ぼくらは作ってもらったものの上に立って勝負した。これからの僕の競技人生で大きな成果になる。これからでしょう」
高平慎士「言葉にならないぐらいうれしい。僕はアテネから4年間やってきました。朝原さんと同じ舞台で走るのも最後かもしれないと思って、最後は気持ちよく走ってもらいたかった。それができて良かった。期待感もあり、緊張感もあり、今までやってきた人たちの分も含めてメダルを目指していこうと思った。夢はかなうということが証明できて良かった。日本がやってきた歴史を塗り替えられたのは皆さんの支えがあったから。背中を教えてもらえた」
朝原宣治「もう、最高の舞台で最高に気持ち良かった。言う言葉がないぐらいうれしい。夢のような気持ち。正直、ぼくの体がどこまで持つか不安で、ぜったいできる!という気持ちと揺れ動いていた。メダルをねらえる状態でアンカーを走るという重圧と戦いながら、楽しむのを忘れないでリラックスしていこうと思った。9万人の中で走りたいという気持ちだった。僕が一緒に走ってきたリレーメンバー全てに感謝したい。その積み重ねで出た記録です。ラッキーなこともあったが、十分世界で戦えるということが証明された」
伊東浩司氏(男子百メートル日本記録保持者)「すごい。一人ずつの走りがすごいなと思った。がむしゃらに、一つの目標に突き進む姿勢がすごい。何大会も日本はメダルに挑戦してきて、ここで一つの答えが出た」
高野進監督「第2走者の末続がスランプでメンバー変更も考えたが、最後はチームワークに懸けた。メダルゼロも覚悟していた中で、長く付き合ってきた選手たちが力を合わせて3位に入ってくれた。うれしい。日本人が短距離種目で、しかも五輪で表彰台に上がるのは夢の世界。それがかなってよかった」