会社の若い子が辞めることになった。

とはいっても私は彼女と一緒に働くどころか、

同じ拠点にいたことすらない。


でも、素朴で飾らなくて決して器用ではないけれども真面目で一生懸命で、みんな彼女のことを好きなのは知っていた。


いつの頃からか元気がなくなり、休職もしたけれど回復せず、ご両親が強く望んだこともあって田舎に帰ることになった。


元気がなくなったのはおそらく、トップに気に入られすぎたからだ、と、間近で見ていた幹部は気づいていた。


過小評価に負けず劣らず過大評価も厄介で、やられた方のダメージは大きく、そして、真面目であればあるほど心を病みかねないのだけれども、大抵の場合、やっている方は自分が相手に耐え難いストレスを与えているなどとは夢にも思わず、そもそも自分が過大評価していること自体認めてはくれない。


退職に際し、複数の幹部が彼女に、半年か1年してよくなったら戻っておいでよ、と言ったのは、ひとえに彼女のこれまでの積み重ねによるものだと思う。


そして、代替わりが実現したら彼女はよくなって戻ってくると思う、という、ある幹部のつぶやきは的外れではないと私も思う…。


その彼女が休職中にハンドメイドに精を出し、とあるサイトに出店した(「でもまーったく売れないんですよー」と言っていたらしい)と人づてに聞いて、娘ちゃんになりすまして買ったイヤリングがこちら:



この写真、「見てください!第一号ですよ~!」という私の自慢と共に幹部に回り、「そうか!その手があったか!」と、義妹や従姉妹になりすまして購入する、というのが密かに流行っている。


若すぎるかなと思ったけど意外といけるかも。