東京の某中学校で、サラリーマンとして話す職業講話を終えた。正直、実際の仕事について理解してもらうと言う本来の目的は十分に達成出来なかったと思う。

【何を伝えたら良かったか?】
プレゼンしたのは、仕事でつらかった事と楽しかったことのエピソードである。しかし、仕事のイメージを殆ど描けていない彼ら•彼女らにとって、共感出来るような話ではなかったと思う。そもそも仕事の内容を具体的に話す事が必要だったと思う。もちろん、多少は話したが、簡略化し過ぎていたのである。

【中学生が興味ある内容】
じゃあ、何に中学生が興味あるかだか、質問の時間に十分に感じることができた。スマートフォンである。だいたいがiPhoneかandroidの質問で、仕事内容についての質問は殆ど無かった。iPhoneを買ったらいくらかかるかや、アプリはどうやったら買えるかなど、実際に自分がスマートフォンを使うことに対して細かいことを聞いてイメージしたそうであった。

【どうすれば本来の趣旨が話せたか?】
まず、中学生からの質問を事前に聞いておくけば、仕事についてどういう事が聞きたいのか、興味のあるポイントがどういうところか把握でき、もっと刺さるプレゼンができたと思う。後、質疑応答時は、こちらからどんな仕事をしたいかとか聞いてみればよかった。そうすれば、もっと趣旨に沿った議論が出来ただろう。

また、こんな機会があれば是非またやりたいが、次はもっとうまくやりたい。今回は明らかに、今時の中学生をつかめていなかった。
そう言えば、質疑応答の時間にブログ書いているか聞かれて、このサイトを紹介しておいたが、彼らは訪れるだろうか…
あるプロボノイベント経由で、中学校の授業で職業について話すことになった。企画している方に何を話していいか聞いてみると、会社員ってカッコイイんだと思わせる話をしてくれとの事。職業人の授業での講話は、これまでも企画されていたらしいのだが、自営業や医師の方など、一番多い会社員の話は聞けていなかったらしい。

【未知の中学生】
中学生から見たら、親と自分との間にいる私くらいの世代は、日頃全く関わらない人種だろう。こっちも、今時の中学生像など、想像もできない。でも多感な時期である。うまく話さないと、会社員をカッコイイと思わせるどころか、将来への希望を壊すかもしれない。

【自分が中学生だった頃】
まずは自分が中学生の頃、将来についてどんな希望を抱いていたか、思い出してみた。そう言えば、弁論大会でコンピュータ関係の仕事に着きたいと、熱弁していた。後、サザンを聞きまくっていて、田舎を出て横浜に住んでやると思っていた。こう思うと、中学生の自分の理想像には、現在答えられていることになる。こういった過去の自分を話して、まずは自分の目線から将来を想像してもらう事から始めたい。

【志望動機について】
具体的に職業について何を話すかだが、学校からは志望動機・会社で嬉しかった事・辛かった事が要求されている。嬉しかった事・辛かった事はまあひねり出せるが、志望動機はあまり人に言えたものでないので、困ったものだ。そもそも、就活(こんな言葉すら無かったが…)自体をしていない。入社のきっかけは、大学院試に落ちたことだ。バブル期をひきずる当時は、それからでも学校推薦で、容易に会社に受かった。勤務先を選んだのも学校推薦のリストからで、SPIと二回の面接で受かった。ある意味幸せだが、就活は人生に重要な過程で、やらなかった事は今でも後悔している。就活期間での自分探しは人生において大きな意味を持つし、人生の大半を過ごす職場を選ぶ意味でも重要だ。インターンもやっておきたかった。取り敢えず、志望動機はあまり深く触れずに話すしかない。

【今後の展望】
サービスグラントのプロボノとリディラバへの支援は自分のプロマネスキルを使うので私がやる事のオリジナリティがあるが、本活動は正直私で無くてもできるものだ。しかし、これまで会社員でこういった活動を行っている人が少ないのであれば、十分にやる意味は大きい。中学生には、やはり実際に働いている親以外の人と関わる事など稀だろうし、この時期からリアルな職業について考えるのは非常に有意義だろう。今後も同様な依頼があれば是非受けたいし、他の同世代の会社員も巻き込んでいきたい。
2010年11月9日、サービスグラントのプロボノプロジェクトの制作プラン提案の事前打ち合わせ中に、朝日新聞さんのインタビューを受けた。話すと自分の頭の中で漠然と考えていたものが、意外とまとまるものである。忘れないうちに書き記しておく。

【現在の日本のNPOに何が必要か】
青い空さんと言うNPOのホームページ制作のPMをプロボノで行なっているが、やはりNPOさんは理念重視で利益は悪と言う考えをされている。しかし、どんな高尚な活動も継続されなければ、大きな効果は産み出さない。そこに必要なのは事業継続性であり、その意味で最終的に求められるのは、一般企業と同じである。非営利である以上、経営者が過剰な富を得ては本末転倒だが、財務的に安定している事はこれからNPOに必ず求められていくだろう。

【現在の日本企業に必要なもの】
長引く不況から抜け出せない日本企業は極端に効率化され、無難に日常業務をこなすことだけが求められている。そんな中で人間関係も希薄になり、食うために働いている人が殆どである。そんな日本企業に何が必要か?それは、理念であると思う。自分は何故この商品をお客に勧めているのかという理念が今の日本企業に無いのである。もちろん企業単位では企業理念が存在するが、個々の社員が企業理念を意識して働いているかと言えば、日本企業でそれは稀だろう。本来有るべき姿は、社員なら企業理念を意識し、個人的にカスタマイズされた理念により最終的な判断を行うことである。

【今後の展望】
効率化と損益重視の考え方は当然企業に浸透している。理念はNPOの方々に溢れている。今後は、NPOと一般企業が相互補完していく事業活動が増えていくであろうし、そうすれば日本の経済も活性化していくだろう。
2010年11月より、リディラバという東大などの大学生が立ち上げた、社会問題を考えるツアーを企画している団体にお邪魔し、プロジェクトマネジメントについてアドバイスをすることになった。隔週火曜の朝七時からのミーティングに参加予定で、朝型かつ家庭持ちの自分には最高の時間帯である。

【初回ミーティングにて】
早速先日ミーティングに参加してみたが、何せ皆さん真面目である。朝七時という(私が大学生の時なら、就寝時間だった時期もあったような)非常にシビアな開始時間にも殆どの人がそろっていた。そして、ちゃんと担当を決め頭から議事録をとっていた。話している内容のレベルもかなり高く、おおよそ学生さんがやっているとは思えなかった。

【自分が継承できること】
私のここでの役割を考えながら打ち合わせを聞いていたが、やはり増えてきたツアーのプロジェクトを効率的にかつ明確に進めてもらう管理手法をプロの観点から提供してあげることが一番だろう。やはり、皆さん真面目に対応していてもビジネス環境に身を置いたことはないので、損益や効率化にはあまり気をつかわない。その辺を自分の経験からうまくサポートしてあげたい。

【今後への自分勝手な期待】
しかし、東大・慶応・一橋など一流大学に通う、非常に志の高い学生さんばかりである。自分が大学生のころは、バブルの名残の日本と一緒に浮かれていて、社会問題なんて殆ど興味がなかった。ほんの少しずつでも、自分の経験からのアドバイスが彼ら・彼女らの今後の人生に活きるなら、その効果たるや莫大なものになるのではと、自分勝手な期待を膨らませている。今後が本当に楽しみな活動である。



一昨日は、サービスグラントのプロボノプロジェクトの中間提案フィードバックの回答作成と、今後の制作プランの準備の打ち合わせを実施。
中間提案とは、マーケティングフェーズと呼ばれるステークホルダーへのヒアリング結果をまとめ、ターゲットなどHPの有るべき形の概要を提案するもの。その提案に対するNPOさんからのフィードバックは、概ね内容が承認されているものの、ある1つのコンテンツについてはまだ認識の開きが大きい。プロジェクト内で慎重に議論して回答を作成したが、ハードネゴシエーションになること必至。次の制作提案時には確実にNPO側と折り合いをつけておかないといけない。
次は制作プランとしてサイトマップを検討。付箋のページイメージをあっちやったり、こっちやったりしてようやく完成。後はえいや!とワイヤーフレームの役割分担。ポジション別に役割が決まっている作業では無かったが、分担を依頼した方は快諾してもらえ、ほっと一安心。
自分もやったことは無いが、結構な数のワイヤーフレームの作成が必要でこれから頑張らないといけない。
マーケティングから制作段階にフェーズが変わり、実務経験が無い分野に入ってきた。しかし、PMに真に求められるのは未経験の分野でも経験のあるメンバーをアサインして、最大限にその知識を引き出して最適解を導き出し
、チーム全員を解に向かわせることだと思う。
それが純粋に試せているプロボノはやはり自分にとって貴重だと改めて認識した。
2010年10月2日、大崎ゲートシティにてプロボノアンテナvol.2を開催。

飲み会に毛の生えた程度の前回から改善すべく、今回は事務局のkskさん・nonさんと大崎ゲートシティのスタバでミーティングを繰り返して、計画してきた。

会場は大崎ゲートシティのスタバのセミナールームを使用。椅子が20席で、当日参加者は20名とちょうどよかった。

【ゲストトーク】
NPOファミリーハウスの理事長と自分がサービスグラントでやっているプロボノプロジェクトのメンバーとのゲストトークは、プロボノを知らない人にとってもわかりやすく現実が伝わったと思う。実際いつやっているのかとか、プロボノが終わった後の運用はどうしているのかなど、自分もプロボノを開始する前に聞いてみたかった話だった。
たかおのブログ

話は若干それるが、ファミリーハウスではものすごくまとまってわかりやすいAnnualReportが過去から作成されていた。ここまで財務状況の公開の重要性を意識しているNPOは少ないのではないのだろうか。現在プロボノでWEBサイトリニューアルを担当している青い空さんには、財務状況の重要性を説き、WEB上での公開を提案したが、活動費の値引きにつながるのではないかと最初は否定的な反応だった。しかし、これから企業との連携も増えるNPOにとって、事業継続性が重視される時代になり、財務状況の公開は絶対条件になってくると思われる。

【ワークショップーワールドカフェ】
ワークショップでは、やり方を今一度WEBで確認して参加者に説明。事前に決めたチーム編成がいまいちで、チーム変えの際に前のチームと重複した方々が出るなど、詰めの甘さが出てしまったのは反省点。でも、参加者の方から、今までで参加したワールドカフェで一番よかったと褒められるなど、議論自体はうまくできたんじゃないかと自己満足。
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自分で企画しておきながら、自分がプロボノに期待するものを改めて考えるきっかけになった。自分のスキルを活かして世の中のためになりたいという当たり前の理由もあるが、転職ほどのリスクなく自分の実力を見てみたいという考えもあったことを思い出した。また他の方に言われてはっきりしたのは、プロボノは前向きな自主性の高い人が多く、そんな人たちと触れ合いたいというのも、自分のプロボノへの大きなモチベーションだということだった。所属する大企業では受け身な人ばかりが多く、かつそれに同化し始めている自分に対するアンチテーゼであると思う。

【事業計画プレゼンテーション】
事業計画と大きく銘打って、NPO/NGOとプロボノ経験者/未経験者をつなぐプロボノアンテナの活動予定を発表。最初はWEBサイト作成で、早速メンバーアサイン。経験者をアサインしているが、未経験者も取り組んで活動趣旨に近い活動にしていきたい。
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ここで第一次プログラムは終了。

【懇親会】
第二次プログラムは、Roujiに場所を変えて飲み会。食べ放題・飲み放題で土日は男性3,000円、女性2,700円と言う驚愕の安さ。

ここでkirikoさんから聞けたランガールの話は衝撃的だった。Twitterで企画をつぶやいたら大手通販企業からアクセスが有り事業計画を一緒に練ったこと、女性誌を読むような女性を動かすために走る前にファッションショーをやったり、終わった後にしゃれたスペースでパーティをやるなどどれも本当に興味深かった。完全に時代にムーブメントを起こされていた。NPOなど社会起業が立ち上がるために必要なエッセンスが凝縮されていると思う。

【三次会】
Roujiは22時と早めに追い出されたため、大崎ThinkPark下のキャッシュオンデリバリーのBarへ。最後は事務局一号kskのプライベートネタで盛り上がって、終電前に家路へ。

【まとめ】
途中、プロボノに興味がある人は前向きで自主性の高い人が多いと書いたが、本当にそんな人ばかりとの貴重な出会いが沢山あった。今後も関係を継続させてもらいたい。