デッサンなど美術の教育を受けたことのある私は、それを経験的に実感できます。
私が写真を編集するにあたっては、そうした質的なものを形式に従えることを心掛けています。
つまり、白黒で撮った写真のそのグレートーンのグラデーションを活かすことを心掛けています。
また、色彩という質的なものーーそれは快適に寄与する、は純粋な美を減殺させてしまいかねないので、多色使わずに、今のところ感覚を操作するだけにとどめるため、一色だけ使うことにしています。
色彩の調和と言うものは経験的なものであるので、万人に普遍妥当するものではありません。(それは想起を通じたアナロジーの思考に支えられている)
そうした多分に趣味嗜好に左右される色彩の調和を望むわけにはいきません。
そういうわけで、先の写真のような編集を施しました。
可能性として、二色三色ほど色彩を使用しようという企図もあります。
これから模索したいと考えています。