「ココロを作る」ということ | masamasaのブログ

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リハビリのこと、庭のこと、コペンのこと

リハビリテーションに関わって働いていると,患者様,利用者様から学ぶことが多いのですが,先日,ある利用者様からこんな事を言われました。

「リハビリっていうのは,動ける身体を作るためのものかと思っていたけど,本当は動ける心を作るためのものなんだよな。」


その方は,脳に障害があり,半身が麻痺しています。
いくつかの病院を転々として最後の病院を退院する時は,リハビリの時は歩けるようにはなったのですが,車椅子がないと生活できない状態だったそうです。
その後も色々な施設でリハビリを受けていましたが,普段の生活は相変わらず車椅子から離れられない状態だったようで,デイケアに通い始めた時もリハビリでは歩行訓練をしますが,その他の時間は車椅子に乗っていました。
そのデイケアで,担当している理学療法士から,「いつまで車椅子に乗っているつもりなの?歩けるのに。」と言われた事で「なにくそ」と思い,普段の生活で極力車椅子を使わないようになったそうです。
その結果,今は屋外を長距離歩く時以外は杖で歩いています。階段の昇り降りも1階から3階まで,手助けなしでできます(見守りは必要ですが)
「リハビリをすることで,ものすごい回復なんか期待してない。これ以上悪くならないように,自分で出来ない訓練をやってもらうのが目的です」と言ったあと,しみじみと話した言葉が印象的でした。

「リハビリで気持ちが前向きになることが一番の目的かな」

運動機能の訓練を通して,気持ちを前向きに保つことが,この方のリハビリテーションにつながっています。
人によっては,機能の回復に囚われて「リハビリすれば良くなる」と,本当の意味でのリハビリテーションから遠ざかってしまう場合もあるのですが,「運動機能訓練」という形での
「ココロのリハビリテーション」というのも,あると思います。