多くの認知症の方が「うちに帰りたい」とおっしゃって、スタッフは頭を悩ませると思います。
どう答えれば落ち着きを取り戻すのか?いろいろ対応を変えてみても、結局何を言えば落ち着くということではなく、時間がたつのを待つしかないのかと、無力感に打ちのめされる…
<確かに、こんなにゴミゴミしたところにいたくないわよね。かわいそう>と言いながらため息をつくスタッフ。
でも、自宅にいても「うちに帰りたい」という方も多いということですから、必ずしも病院やデイケアの物理的環境が悪いせいで落ち着かないとも言い切れないと、私は思います。それに、変えようがない部分が原因と思ってしまったら、それでおしまいになってしまいます。
「うちに帰りたい」時は理学療法どころではないので、ゆっくり話を聞くことにしていますが、何か気のきいた答えを返すよりも、ただ話を聞いて、「一緒に困る」ほうが、落ち着く方が多いような気がします。
その場で落ち着かせることができなくても、日頃からそういう関わりを持っていると、焦りや不安の度合いも変わってくる、ような気がします。
焦りや不安の度合いが気の持ちようで変わるように、スタッフの無力感も気の持ちようで変わるんではないかと思っています。