立ち上がりの練習は歩行練習です! | masamasaのブログ

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リハビリのこと、庭のこと、コペンのこと

歩けない人を初めて歩かせるのは、それなりに冒険です。

歩かせる前に能力を正確に把握して、介助方法や補助具の選定、歩行距離の設定をするのは、それなりの経験が必要です。患者さんに、歩けない事実を突きつけて終わることだけは避けなければならない。

ただ、失敗を恐れてリハビリを避けたり、誰かが判断してくれるのを待っているのもどうかと。歩行能力が低下した高齢の患者さんは、拘縮が進んで「風に吹かれた股関節変形」に近づいてしまいます。

歩けない人を歩かせることが目的でリハビリをするなら、歩行練習の前に、立ち上がり練習をすべきです。

一番簡単な立ち上がり練習は、縦の手すりにつかまって立ち上がる練習です。横の手すりよりも立ちやすいです。腰の辺りでズボンを持ち上げて介助します。

縦の手すりで楽に立てるなら、横の手すりで立つ練習をします。

それが楽にできるようになったら、手すりを持ったまま膝の屈伸をします。

20回くらい屈伸できるなら、足踏みの練習をします。

足踏みが安定してできれば、歩行器を持って歩行練習ができるはずです。

全介助で立たせるのはコツが必要ですが、手すりを持った状態で介助するのにコツはいりません。歩行能力が未知の患者さんを全介助で歩かせるのはかなりコツが必要ですが、足踏みができる患者さんを歩行器で歩かせるのにコツはいりません。

できないことを練習してできるようにするのではなく、できることを積み重ねた結果、できないこともできるようになった…という方が、気楽に援助できるし、職員の腰痛予防にもなります。それに、実は患者さんの自発性を引き出す最良の方法だったりします。