私自身、何年も前から言ってきたことですが、

 

もう、資本主義はその役割を

終えようとしているのだと思います。

 

Nothing lasts forever.

永遠に続くものはない。

 

これは手に取れる物理的なものだけでなく、

仕組みなどといった知的生産物にも言えることなのでしょう。

 

人が作ったものは、いつか必ず壊れてなくなる。

人が考え出したものも、いつか必ず壊れてなくなる。

 

それが自然なことだし、事実、

これまでの人類の歴史もその繰り返しだったはずです。

 

現代を生きる我々だけが、

その法則から逃れられるわけはないですよね。

 

 

資本主義だっていつかは必ず終わりが来ます。

そうなったらどうすればいいのか?

 

資本主義に代わる新しいアイデアを考え、

それが機能しなくなるまで使い、

それが寿命になったら、また新しいアイデアを考える。

 

ただそれだけのことなのでしょう。

 

社会の土台をなす「当たり前」なものほど、

その終焉を認識するのは難しく、

だからこそ、その代わりを見つけるのも難しい。

 

それは、大仕事だからです。

 

けれど、人類は今までもこのことを

繰り返してきたのは、紛れもない事実だと思うのです。

 

 

きっかけは気候危機と

パンデミックだっただけで、これは必然なのでしょう。

 

企業はもはや、企業ではいられない。

 

いや、企業である必要がなくなったのですね。

 

利益を出すための装置だった企業から

利益を出すという目的を取り外したとき、

いったい何を新しい目的に据えればいいのか。

 

それが全ての企業に突きつけられている問いなのだと思います。

 

もちろん同じ問いはGAFAMにも突きつけられています。

 

彼らは勝者なわけではなく、

資本主義に引導を渡す役割だったに過ぎないのでしょう。

 

 

私には、哲学的な語りはできても、

具体的な方策はまだ見えていません。

 

というより、みんなで同じ課題意識を共有した上で、

ブレストをしたいと思っています。

 

一人でも多くの人と。

 

しかしそれには、皆が現実を理解している必要があり、

世間はまだまだそこに達していないと感じています。

 

上から目線で言っているのではなく、現実として、

一緒に作戦を話し合うには一人一人が

本当の敵を理解、分析できていない。

 

なぜなら、相手は他ならぬ人間自身であり、

自分自身だからです。

 

人は、自分のことをなかなか理解できない。もちろん私も。

しかし、理解した気になって意識を他者に向けてしまう。


そういう性質があるんですよね。

 

資本主義はそれそのものが悪なのかはわかりません。

しかし、少なくとも、

人の弱さと資本主義が組み合わさったとき、

それは地球を破壊する悪魔になる。

 

もちろん、社会主義だって、人の弱さと組み合わされば、

この世を地獄にすることでしょう。

 

つまり問題は仕組みというより人の側にあって、

この人の弱さをどう定義して、

対処法をどう導き出すのかによって、

これから先の作戦は変わってくるということです。

 

少なくとも、今わかっているのは、

弱い人間と成長資本主義、

いや「お金」と言うべきかも知れないが、

その組み合わせは地球を壊す、ということ。

 

お金の意味や在り方と、

人間の心の両方が変化しなければならず、

恐らく「Z世代」と呼ばれる人々の存在が

「心」の変化を表しているのだと思います。

 

お金の意味の方は、まだ途上。

 

今の社会の仕組みを動かす我々の世代は、

お金の意味を変える役割を担わなければならない

責任があるのだと思っています。

 

まず、認識の共有が、はじめの一歩です。