政治に関心を持ちたくない方に、

ひとつだけ、知っていただきたいことがあります。

 

とても大切なことなので、

みんなにわかるように、

できるだけ簡単に書きます。

 

   ※

 

あなたは、政治に無関心なのに、

今日も平和に生きていられていますよね。

 

なぜでしょうか。

 

あなたは今日、権力者の支配から逃れるために、

命がけで戦ったりする必要はないですよね?

 

それはなぜか。

 

それを可能にしている理由が

ひとつだけあるから。

 

日本国憲法が、

あなたの「人権」を守ってくれているからです。

 

誰から守っているのか、というと、

日本政府からです。

 

「え?」と思いませんか?

政府から国民を守るだって?

 

そうなんです。

我々国民と、政府や公権力というのは、

もともと対立軸上にあるのです。

会社でいう労使の主従関係のようなものです。

 

けれども、いま、実際の我々と国は、

労使のような関係ではないですよね?

それは日本国憲法が、政府に対して、

国と国民が労使のような主従関係になってはいけないよ、と

国を縛っているからなのです。

 

伝わるでしょうか?

 

 

日本国憲法の前文には、こんな一節があります。

 

「政府の行為によって再び戦争の惨禍が

 起こることのないやうにすることを決意し、

 ここに主権が国民に存することを宣言し、

 この憲法を確定する。」

 

この言葉が、この憲法が何を言わんとしているのか、

象徴的に表しているのです。

 

つまり第二次世界大戦は、

日本政府が日本国民に命令して参加させたものであって、

政府は二度とそういうことをしてはならない、ということ。

 

日本という国は政府や政治家のものではなく、

国民のものなのである、ということ。

 

それを決めているんです。

そこまで、いいでしょうか?

 

   ※

 

さて、日本国憲法がバックボーンにしている考え方があります。

「天賦人権論(てんぷじんけんろん)」と言います。

 

これは人は生まれながらに平等で、

誰もが幸せに生きる権利を持っている、という考え方です。

 

この世にいる誰もが、等しく生きる権利を持っているのです。

どうです?当たり前に思いますか?

 

この考えがある限り、国家は国民に戦争を強要できないって、

わかりますか?

だって我々には「生まれながらに、生きる権利」があるのですから。

例え国であっても、それを妨害することはできないのです。

いまは、です。

 

   ※

 

さて、いま、政権を握っている自民党は、

国から我々を守っている日本国憲法を変えたいと思っています。

 

どう変えたいのか、と言えば、戦前の憲法に戻したいのです。

 

で、新しい憲法の草案を作っていますが、

その際、「天賦人権論に立つのはやめた」と公言しています。

 

この意味、わかるでしょうか?

 

天賦人権論に立つのをやめる、ということは、

我々、国民には、生まれながらに平等に幸せに生きる権利がある、

という考えをやめる、ということです。

 

つまり、選ばれた人間以外は、幸せに生きる権利がない、

ということになります。

 

いま、国民を政府から等しく守ってくれる防波堤・日本国憲法を取り去り、

政府に都合のいいように国民を使うことの出来る憲法に変えよう。

 

国(権力者)が望むことのために国民の命を自由に使える国。
それが自民党の目指す日本なのです。

 

   ※

 

無関心な皆さんが、今まで無関心であったことに、

私は何も言うつもりはないのです。

でも、今は、無関心であってはならないのです。

 

今この瞬間を無関心でいたばかりに、

今後ずっと、日本国民は日本政府の厳しい管理下に

置かれることになってしまうかも知れないのです。

 

北朝鮮じゃあるまいし、

そんなことになるわけない、と思いますか?

 

では、戦前の日本がどんな国だったか、よく考えましょう。

「天皇陛下のために命を捧げろ」とは、

北朝鮮とまったく変わりませんよね。

 

自民党は、日本を、もういちどそういう国にしたいのです。

 

どうです?疑いますか?

疑って下さって結構なのです。

逆に大歓迎です。

 

もし、「んなわきゃないだろう」と少しでも感じたなら、

ネットで「自民党 改憲草案」と検索して下さい。

誰でも憲法改正草案がダウンロードできます。

 

ご自分の目で、確かめてみて下さい。

 

そこからすべては始まるはずです。

 

   ※

 

あなたの覚醒を祈ります。