イマイチ、納得がいかないのは、
グローバリゼーションに反対すると、どうしてナショナリズムになるのか。
私はグローバリゼーションに反対なのだけど、それはその方がよりよい世界になるからだと思ってるのであって、決してナショナリズムではないのです。
もっと普通に考えよう。
もっと座りのいい場所があるじゃない。
せっかくグローバリゼーションにアンチの風が吹いたと思ったら、どこまでいっちゃうの?
昨日のBSニュースで、EUの経済の偉い人が、「そのうち戦争になる」と言ってた。
アジア情勢も複雑になり、日本も部分的な戦闘に巻き込まれる可能性があるって。
いよいよ、ニュースでそこまで言うようになったよ。
みんな、「戦争にはならない」って思ってる?
人間もそこまで馬鹿ではないでしょうと?
ちょっとだけ歴史の話をします。
第一次世界大戦って知ってますよね?
あれは、元から第一次世界大戦という名前ではなかった。
だって、第二次をやるつもりがあったわけではないからね。
第一次世界大戦が終わったとき、世界の人々は、人類はホントに恐ろしいことをしてしまった、と考えた。
まさか、世界を巻き込んで戦争をするなんて。
もう二度とこんな酷い戦争はないだろうと思い、第一次世界大戦は当初、「The Great War」大戦争と呼ばれたんです。
ところが、大戦争の戦後処理のマズさから、戦争が終わってたった30年も経ってなかったのに、世界はまた世界大戦へと進んでしまった。
この、二度の世界大戦を経て、当時の人々は、人類は本当に愚かであると知り、信じるのをやめたのです。自分たちを。
その結果、第一次大戦後に作られた国際連盟に比べると、国際連合の取り決めはユルユルにしたんですよ。
嫌になった国が、キレて脱退しないように。
常任理事国の拒否権の力が大きく設定されてるのも、そのため。
「やーめた」という奴が出ないようにするため。
何が言いたいかというと、人類の愚かさのレベルというのは、我々が認識したり想像したりしているものを、遥かに凌駕するほどのおバカレベルなのです。
いつもいつも、自分で自分を戒めないと、すぐまたバカなことをする。
それが人間です。
決して楽観視しないでください。
起こりますよ、戦争。