ばあちゃんは自分の視界の中にいる人が少な いと
不安を感じることが多いようで
「みんなどこへ行った?」と、聞いてくる。
我が家は4人家族なのだが
ばあちゃんにはそれが理解できない。
ばあちゃんにとっては
いるはずの人がいないのだ。
「おじいさんはどこへ行った?」
「おばあさんは?」
あなたがおばあさんだよ、と心の中で突っ込みを入れる。
「蒔田は?」
ばあちゃんのお姉さんが、蒔田という所に住んでいた。
「親方は?」
おそらく曾じいちゃんが百姓をしていた時に雇っていた人のこと。
ちなみに前述の”おじいさん” ”おばあさん”とは
曾じいちゃんと曾ばあちゃんのこと。
みんなばあちゃんよりも年上の人たちばかり。
とっくに亡くなっている。
最近、昔の記憶が蘇ってきた様子。
反対に現在のことはすぐに忘れてしまう。
認知症とは悲しい病気。