もう大分前の新製品になりますが…
出た際に結構話題になった“TOMIXの”201系
205系に続いて、鉄コレで出しちゃったから無理だと思ってた案件がTOMIXから製品化となりました。
201系は既にKATOの国鉄仕様を持っていますが、現行水準の金型で出るTOMIX製品も欲しいなと思い予約
引き取り自体はすぐにしたのですが、仕事が忙しくレビューは後回しにorz
一時的に仕事の忙しさが一段落しましたので、今更ながらですが眺めていきましょう。
パッケージ
特に飾り気もなく、お馴染みのEF66スリーブです。
商品名は分割編成であることをクローズアップ
現段階でサハは製品化されていませんが、今後の展開に期待したいものであります。
基本セットを開封してみます。
クハ201形、モハ201形+モハ200形のユニットが×2(うち1両のモハ200形は動力入り)、クハ200形の6両
と書きますと、ごくごく無難なセット感じますが…後述します。
取説
セット構成の解説や、各種パーツの案内など
201系はE233系投入に合わせて分割編成の組成が変わっていますので、その点に関しても案内されています。
付属のインレタ
車番、ATS表記、弱冷房車、手掛けの4種類
車番は4編成分網羅され、分割編成組成変更後の2007年3月以後ですと
元分割編成のT106編成とT109編成、分割編成のH4編成とH7編成
以上4編成分が網羅されています。
分割編成で最後まで孤軍奮闘したH4編成とH7編成を網羅するのは妥当といえますね(笑)
ただ、TOMIXのインレタはあまり質が宜しくないようなので、頼れるなら他の部分共々サードパーティのものにしたいところであります。
行き先表示類
快速の東京・豊田・高尾・武蔵五日市・高麗川
青梅特快の青梅
通期特快の東京
通勤快速の高尾・大月・河口湖
中央特快の東京
そして最後に臨時と分割編成ならではの面白い表示が沢山網羅されています。
行先としては少数派でしたが、やはり並べられるもの多さという点で通勤快速河口湖行き辺りにしたいところですね。
最後の付属パーツとしてジャンパ線
クハ201形の前面に取り付ける形となります。
ジャンパ線ありのものを取り付けるのであれば、是非ともホースを黒く塗ってから取り付けたいところです。
基本セットの車両部分
ウレタンは10両編成対応済みの良心的仕様です。
増結セットはこんな感じ
同じくケースに10両分入るウレタンがセットになっていますので、実質収納ケース1つをタダでくれるようなもんであります(笑)
両数が異なるのと、スリーブが無い以外は付属品等基本セットと同等なので、なかなかのお得感があります。
ということで、車両を見ていきます。
東京方先頭車のクハ201形
こちらの車両は基本セットに含まれます。
前面
最末期の姿ですので、電動幕式の種別表示機が増設された姿
安定のTOMIX製品で、造形は非常に格好いいと思います。
発売時にJRマークの曲がりが…という話がありましたが、自分のところに来た個体はたまたま大丈夫だったようです。
側面
スカートと一体成型で乗務員扉のステップなども再現
201系では語られることの多い、乗務員扉より前面側のボディが少し下に出っ張っている姿も忠実に再現されているのは嬉しいポイント
妻面側
末期の埋められた妻窓はモールドで表現
貫通扉に関しては、幌と一体成型というちょっと独特なもの
違う形態での製品化を考えてのことだと思うので、今後に期待したいところであります。
屋根周り
クーラーは勿論のこと、ベンチレーターも別パーツなのは嬉しいポイントであります。
アンテナ回り
TOMIX製品にしては珍しく設置済みであります。
分解して少々眺めてみます。
ボディの屋根裏には隠しパーツ
左側が先頭車向けの種別差と転落防止幌
種別差に関しては先頭車のみで、他の車両は転落防止幌のみが用意されています。
ライトユニットパーツ
シースルー化を諦めた分、乗務員室後ろの表現が細かくてなかなか凄いですね…。
色を塗ってやればかなり良くなりそうな予感がします。
前照灯のライトリム部分もなかなか凄く、プラ成型でここまでの薄さを出せているのは技術力を感じます。
床板側
こちらにも乗務員室周りの造形
各社ともにマスコンの表現があるのは当たり前になりつつあって時代の変化を感じます。
続いてモハ201形
パンタグラフ付きの電動車で基本セットに2両、増結セットに1両含まれています。
側面
ボディの通風機の再現などは勿論のこと、足回りもしっかりと専用品なので嬉しいところであります。
妻面の貫通扉などは、先頭車と同様に幌と一体成型になったもの
屋根周り
特徴的なPS24パンタグラフもしっかりと再現されています。
パンタ無し電動車のモハ200形
基本セットに2両(うち1両が動力車)、増結セットに1両が含まれ、先ほどのパンタ付き電動車モハ201形とユニットを組みます。
基本的な設計はモハ201形と同様ですが、通風機の個数など側面もしっかりと作り分け
屋根周り
パンタ無しで見どころが少ない分、ベンチレーターの別パーツ化で立体感があるのは嬉しいところであります。
せっかくなので基本セットに含まれる動力付きのモハ200形もご紹介
足回りが黒いのとある程度の凹凸はありますので、動力なしの車両と比較してそこまで違和感はないと思います。
高尾方先頭車のクハ200形
こちらの車両は基本セットに含まれます。
これを聞いてあれ?と思った貴方は正しい
クハ201形と比較して、側面はドアコックの位置を作り分け
細かい部分も抜かりが無いのは、現代の模型らしくて嬉しい点です。
先頭車周りで書き忘れていた共通事項
車掌台側にあるルーバーはある形態で製品化
この形態が大多数派だったそうなので納得ではありますが、撤去された編成もそこそこおり、尚且つ最後まで残ったH7編成が当該するという点は拘るのであれば厄介なポイントであります(笑)
最後に中間に含まれるクハ201形とクハ200形のご紹介
実はどちらも増結セットに付属します。
なので純粋に基本セットを買ってきて6両単独の忠実な編成で遊ぶとか、4両増結セットに動力を組み込んで末端区間の単独運転を楽しむ…ってことは無理なセット構成です。
基本セットor増結セットだけ売れるのを避けたいというのは分かるのですが、流石にこの売り方はどうなんだろう…?とは思います。
気になる点は置いておいて前面を眺めてみます。
連結器はこちら側だけTNカプラーを標準で装備、最近の製品で見かけるようになった小型タイプなので見た目が非常にリアルです。
連結器も電連に合わせて微妙に形態が違うんですね。
ということで、TOMIX JR東日本 201系 (中央線快速電車・分割編成)のレビュー的なものを書いてみるでした!
今更ながらでありましたが、自分の目で眺めてみると現代水準の高い解像度で作れた名車はやはり格好良いな痛感させられます。
最近のTOMIXは2000年代前後のネタが多めで、私ぐらいの世代に突き刺さる製品が多めなので今後とも突き進んで欲しいものです…といいつつ、201系は国鉄仕様が欲しかったりしますが(;'∀')
ということで、レビューを書き終わったのでようやっと1ケースにまとめられました。
空いた片方のケースはウレタンを入れ替えて他の物を仕舞えるので便利…と、実は今回の記事はそこが狙いでもあったりw