KATO 東急電鉄5000系 東横線 5122F〈青ガエル〉ラッピング編成のレビュー的なもの | TKKseries8000‐677

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撮りも模型もやっているけど、どっちも中途半端…どうやら最近のメインコンテンツは模型のようであるが、一応このブログのメインは実車の写真

 

じわじわとですが、続いているKATOの東急ネタ

 

今年は2017年8月頃から東横線90周年を記念して初代5000系青ガエルのラッピングを纏った新5000系5122Fが製品化!

 

後述しますが、試作品が・・・だったので少し心配だったのですが、実際の出来のほどは・・・ということでレビュー的なものを書いていきます。

 

 

パッケージ

 

4月頃に発売されて、ほぼほぼ誰にも見向きされなかったGMの同一商品では東横線開業90周年のノベルディー的なラッピングという事もあって特別な箱になっていましたが、対するKATO製品は箱自体は通常の物となっています。

 

 

商品名

 

5103Fが出た時に、律儀に商品名に“田園都市線5000系”と書いてあったフラグがやっぱり回収されるましたね(笑)

 

それにしても英語表記の“GREEN FROG”は、表記的にはこれで正しいのでしょうが、なんとなく笑ってしまいますw

 

 

 

 

横部分も特段お遊びは無しで・・・って感じですが、そもそもの統一カラーが濃い緑系のカラーリングですので、雰囲気的には合っています。

 

 

では、中身を開けてみまして・・・

 

 

とりあえず取説から

 

実車写真の撮影場所は西武線内っぽいですw

 

 

中面

 

編成の説明や、ステッカーの貼りかたなどなど・・・

 

 

裏側

 

 

 

地味に実車解説のイラストが、ちゃんと青ガエルラッピング仕様になっているという・・・

 

こういうところに情熱を向けるのであれば、正直他の所に向けて欲しさがあったりw

 

 

ステッカーに関しては5050系8両セット(5173F)の時に作られたものと同様

 

そもそもKATOのステッカー質が悪い説もここ最近出てますが、予備が増えるのは嬉しいですw

 

 

最後の付属品は予備の前面行先表示パーツ

 

側面を無表示にしておけば取り替えて遊ぶことも出来ますが、面倒くさくて滅多に取り替えなくなるパターンの奴ですw

 

 

ということで、お待ちかねの車両を渋谷方から見ていきましょう・・・!

 

まずは1号車のクハ5122号車から

 

 

前面

 

若干車番が滲み気味なのが残念といえば残念ですが、東横線開業90周年の華やかな復刻ラッピング電車の姿をちゃんと再現出来ていると思います。

 

Hikarie号の時に既に出来ていましたが、ヘッドマークが別パーツというのが非常に効果的だと思います。

 

 

側面

 

遠めに見ると緑一色感がありますが・・・

 

 

リブの表現、T.K.K.のロゴ、東横90周年の急行板を模した文字

 

 

初代5000系のフォントで書かれた車番など忠実に再現しています。

 

ドア周りと窓周りに残る銀を綺麗に表現しているのも、非常にポイント高いですね!

 

 

妻面側

 

ラッピングは側面と前面だけ故に、妻面は当然ながら通常のステンレス地が露出するわけですが、模型的には非常に難しい部分だと思います。

 

ですが、流石老舗メーカーKATOという感じで、非常に綺麗にまとまっていて好感が持てます。。。

 

何処かのグリーンマックス小田急1000形赤とは大違いですねw

 

 

屋根周り

 

 

試作品の際に、屋根パーツとクーラーが5000系初期のものになっており、試作品そのままで出されたら重大な考証エラーだぞ・・・っという状態だったのですが、ちゃんと屋根もクーラーも5050系のもの(=新5000系列後期型の物)になっていて一安心

 

試作品はあくまでも試作品だから・・・と、心の中で念じていましたが、信じて良かったです(笑)

 

 

2号車デハ5222号車

 

 

緑の印刷は非常に綺麗ですが、やはり車番と急行板を模した部分がちょっと擦れ気味のような気がしなくもない

 

個人的にはこれぐらいなら許容範囲ですが、気になる人は世田谷総合車輌さんのインレタを上貼りした方が精神衛生上宜しいかも?

 

 

3号車デハ5322号車

 

 

 

配管有で難しいであろうパンタ車の妻面ですが、銀塗装もバッチリ

 

本当に、GMの小田急1000形赤とは(以下略

 

 

4号車サハ5422号車

 

IRアンテナ部分の銀塗装も良い感じに仕上がっております(`・ω・´)

 

 

5号車サハ5522号車

 

 

今回の製品は基本的に既に出ている5050系8両セットを踏襲した床下ですが、実車が5000系故に後述の点も含めて一部異なっていまして、サハ5522号車の床下は田園都市線5000系(5103F)の8号車サハ5803号車の床下を使用しています。

 

 

6号車デハ5622号車

 

 

この号車に限ったことではありませんが、最近の車輛で目立つ要素であるベビーカーマークも全て印刷済み

 

ですが、やはりちょっと潰れ気味感があるので、気になるのであればガレージメーカーのインレタで補完でしょうね。

 

 

7号車デハ5722号車

 

 

弱冷房車の当該号車ですが、ちゃんと印刷済みで表現

 

複数の時代考証に出来る製品ですと、弱冷房車マークなどが印刷されて無い方が嬉しいこともありますが、今回の青ガエルラッピングのように、特定の年代しか走らせられないというのであれば印刷済みであることが妥当でしょうね。

 

 

最後に元町・中華街・・・いえ、元ネタの走っていたころをリスペクトして桜木町方先頭車の8号車クハ5822号車

 

実は今回の製品で一番の見どころは、この8号車

 

・・・というのも

 

 

 

山側の床下機器ですが、5050系のクハ5850形との比較、5000系のクハ5000形との比較でお分かりの通り、どちらにも当該しない新しい床下配置・・・

 

ということは、なんと今回の5122F青ガエルラッピングの製品化に当たって新規で床下が作られているということに!

 

確かに製品情報に、床下が異なる旨は書いてありましたが、既存の5050系の流用で済ませると思っていましたので、まさか新規とはビックリです。。。

 

まぁ異なっている部分はごく僅かなので、スライド金型なんじゃないかなぁっという感じではありますが、KATOがここまでの差異を表現したことにただただビックリです。

 

 

ちなみに海側に関しては完全に5050系の製品で使われている床下と同様でした。

 

 

折角なので、FRP部分の比較

 

ちゃんと5000系の幅になっているのが良いなぁっと思います(笑)

 

 

ということで、KATO 東急電鉄5000系 東横線 5122F〈青ガエル〉ラッピング編成のレビュー的なものでした。

 

少し細かい部分に擦れや潰れは目立つかなぁっていう感じでしたが、ユーザーのリカバーで対処可能ですし、根本的な対処が難しいベースの塗装が非常にしっかりしていましたので、とても良い製品ではないかと思います・・・個人的には特に妻面の銀塗装が素敵!

 

また最初は心配をしていた考証面でしたが、寧ろ実車に非常に忠実にさせようと努力をしている感じで、良い意味で裏切られたのは非常に嬉しかったです・・・今回作った金型を有効活用した製品・・・期待しても良いですよね?

 

 

 

ということで、最後に模型でしか出来ない初代5000系と新5000系のどちも青ガエルカラーの並びをやってお仕舞です。。。

 

出来ればこの並びもKATO製品オンリーで・・・なんて夢も描きつつ、流石に高望みしすぎですね(苦笑)