1963年に廃止された湖畔電車の代替えとして1964年に整備されたものです。
三菱サフェージュ式の懸垂式モノレールで、試験線としての意味合いが強かったようです
上野公園のモノレールと同様に遊具扱いでは無く、れっきとした鉄道扱いでした。
開業当時は物珍しさもあって大盛況だったようですが、その後は諸所の事情で利用客が減少し、1974年には廃止となってしまいました。
ですが、その技術は後に湘南モノレールや、千葉都市モノレールに生かされましたので、僅か10年の営業ながらも東山公園モノレールが残した功績は大きいと思います。
今は東山動物園内の旧植物園駅において車両と当時の軌道が保存されていますが、入口の案内図にもモノレールのことは一切触れておらず、あまり観光資源として生かせていないのは少し残念なところです。
ですが、↑の通り、旧植物園駅の建物には東山公園モノレールの解説が当時のまま残されています。
また東山公園モノレール廃止後の1987年に遊具扱いで跨座式モノレールのスカイビュートレインというものが整備され、動物園（正門）と植物園を結んでいます。
このスカイビュートレインの建設には湖畔電車や東山公園モノレール（初代モノレール）の跡地も活用されているんだそうです。