=3318=4月4日の羽田の風景 | 老コンサルの残日録

=3318=4月4日の羽田の風景

搭乗口に近い<杖を突く人、松葉杖の人、お腹の大きい人、乳幼児を膝に乗せた人>の絵が描いてある椅子に向かってゆっくり歩む老夫婦、その後ろから来た30代と思しき男性と5歳くらいの男の子が老夫婦を追い抜いて…。

 

2席しか残っていない<PRIORITY SEAT>に座った男の子が父親に「座れてよかったね」、父親は「うんうん」と言いながらスマホを取り出して…。当てが外れて顔を見合わせた老夫婦は搭乗口からかなり離れた一般の空いた席へ。

 

4月4日の鹿児島行き搭乗待合室の風景。

 

バスや電車の中で普通席はおろか優先席に座っている若中年者が後から乗ってきたPRIORITY PEAPLEに、例えその人が杖を突いていても席を譲るのはたぶん50回に1回くらい、互いに席を譲り合うのは老人同志。

 

来日外国人が「<日本人は優しく親切>と聞いていたのに、電車の中で若い人が高齢者に席を譲るのを見た事が無いのはドウして?」というのが解る。

 

たぶん今の若中年者は4月4日の親子関係に似た境遇で育ったに違いない。物心ついた頃から親や周りに躾けられ、長じて子供を躾ける繰り返し、人間なら日本人なら当たり前の風習が戻るには真っ直ぐ行っても20年以上、放っておいたら永遠に戻らない。

 

最近になってバス停に捨てられた煙草の吸殻が急に増えたように、街がドンドン汚くなってきたのが気にかかる。その前に、そう思わない人が増えたのかも…、それじゃあね。