=2077=能登加賀3日間-2:加賀・船岡城 | 老コンサルの残日録

=2077=能登加賀3日間-2:加賀・船岡城

2日目の5日はJRで金沢から西金沢へ。道を挟んだ新西金沢で北陸鉄道に乗り換え終点の鶴来。鶴来は前から何となく来たかった町、そんな事から鶴来の町中の、山城として評価が特に高くない船岡城を選んだ気がする。空腹感がなく朝食を抜いたが何かの時には非常用のバナナがあるので凌げばいい。


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15年春に開通する北陸新幹線、金沢駅は超近代的な駅舎に。どこでもソウだが新幹線開通や駅前再開発の関連などで新築された駅舎はやたら斬新で全くぬくもりを感じないものばかり。この様な駅舎が出来た時の駅前は往々にして<クルマ人に優しく歩き人に冷たい>広場になる。その点で北陸鉄道・鶴来駅は懐かしく暖かい。

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鶴来の町は秋祭りらしく各家の軒に祭提灯が連なる。駅前タクシーで「白山青年の家」へ。その建物の真裏がここ、北の登り口
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前の画像を拡大。右端の真中の建物が「白山青年の家」。この絵はドウも分かり難い。船岡城の築城時期は不明だが、信長の加賀侵攻に対し白山麓山内衆の大将・鈴木出羽守が守る鳥越城への入口を固めるべく改修され天正8年(1580)織田軍の加賀平定作戦で鳥越城と共に落城したという。その後は丹羽長秀や前田利家の家臣が城主となったらしい。

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登るとすぐ遺構。段差が余り無い広大な削平地が3段くらい
老コンサルの残日録 標識はあるが<?>が多い
老コンサルの残日録 やがて土塁、石垣も
老コンサルの残日録 <?>
老コンサルの残日録 なぜ此処に?
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ここが三の丸であれに見えるが二の丸?
老コンサルの残日録 <?>ドウにもコウにも
老コンサルの残日録 二の丸?
老コンサルの残日録 土橋から石垣もある土塁
老コンサルの残日録 何処までも飽くまでも平坦地
老コンサルの残日録 あれが本丸?
老コンサルの残日録 小口の土橋
老コンサルの残日録 大堀と土塁
老コンサルの残日録 本丸らしい
老コンサルの残日録 船岡城由来も若干
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土塁の向う側が本丸らしき所、こちら側は高低差なしの前衛郭で立派な土塁が巡る。本丸内に見える人影は京都・大阪から見えた「中世城郭研究会」のメンバー3人組で書きかけの船岡城の縄張図を仕上げに来たとか。しばし山城談義に花が咲く。山城で人と会うことはめったにないのに、昨日の末森城では埼玉の人、今日は船岡城で…。これから小松の岩倉城に寄ると言ったら「熊に気を付けなさいよ」。
老コンサルの残日録 前衛郭の小口土塁
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小口の外側、来た道よりこっちの方が道がいい。来た道を戻らずこの道を降ろう。タクシーは降り着いた所へ迎えに来てもらえばいい
老コンサルの残日録 小口土塁の外側
老コンサルの残日録 反対側の石垣
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降り道、土塁保護・法面保護の石垣がここかしこ
老コンサルの残日録 降り着いたところ
老コンサルの残日録 お読み下され
老コンサルの残日録 お読み下され
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画像奥の山が船岡城でここは白山市鶴来町の八幡町信号。画像にはないが信号の左角に黄色い建物の「来人(らいと)」、画像正面の民家の裏が登城口。主郭以外に余り見所は無いので主郭へ直行するなら青年の家からよりここから登る方が早くていいと思う。
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八幡町信号まで迎えに来てくれたタクシーで去年4月に散歩した有名な鳥越城の真下を通って国道360号線に入り峠のトンネルを2つ抜けた上麦口。聳えたつ岩倉城、比高差は215mで凄く蒸し暑い、さっき船岡城で会った関西3人衆の「熊に気を付けて」も耳に残っている、やだなあ。幸か不幸か15分位前から落ちてきたのが大粒になり勢いを増してきた。雨の山城は危険だ、止めとこ。「運転手さん、このまま小松へ」
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と言うことで案内図の写真を撮っただけで退散し小松へ。小松に着いたのが11時過ぎ、今日明日の航空祭で人が多い。この時間ではホテルには入れない。暫し思案しJRで加賀温泉へ
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山代温泉をパスして山中温泉へ。バスターミナル近くの喫茶店で情報収集し近くの大聖寺川に架かる黒谷橋から鶴仙渓を
老コンサルの残日録 紅葉時期はさぞ…
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明日が加賀市長と市議の選挙らしく町中が騒がしい。それでなくても凄く蒸し暑いのに。途中で立ち寄り湯しブラブラ散歩して小松へ。


当夜はあの賑やかな帽子のオバちゃんが社長のホテル。本拠地の小松アパホテルではびっくり。前日の東横イン金沢駅前は、食事場を兼ねたロビーは広くサービスコーヒーが有りフロントガールはすこぶる愛想がよく親切で、前夜はカレーライスの無料サービス、当日の朝食は無料、部屋は寝るには充分な広さで使い易い、それで4,731円(会員価格)、安い。


ところがアパ小松は1泊朝食付き7,550円ながら、ロビーは無くエントランスを入った所がフロントでフロント嬢の愛想の無さにびっくり。部屋に入ったらなんと、保健所の検査が通ったとは思えないほどの狭さなのにデスクの半分以上を占拠する大型テレビ、まるで映画館の最前列でスクリーンを見るようで椅子では見られないからベッドで見ることに。それが邪魔してデスクに灯が届かない。


カーテンは最近はビジネスホテルでも当たり前のレースカーテンが無くシングルで、お茶パックは何処でも1人2パックなのに1つだけ、ナンとナンと。バスタブにもトイレペーパーにもがっちり「ECOマーク」。朝食は向かいの小松グランドホテルと言うすこぶる悪趣味でキンキラキンで安普請のホテルのバイキング。例えば、何処のホテルのバイキングでもウインナーのカットは5cm以上あるがアパ小松は1cm以下にカット、高齢者が喉に詰まらせないように?いえいえ、ソウしておくとお客は面倒くさくて取るのを止めるから。


翌朝は小松から大聖寺へ。気が付いたら駅前にもっと安く泊まれるビジネスホテルが2軒も…。情報不足で高いものを買ってしまった。ところで強力(でなくも普通)なライバルが小松に進出したら昨夜のあのホテルはドウなる?利用料と利用価値の乖離が甚だしすぎる。まずい買い物をした後に覚える気分の悪さが後をひく。