>> 保税区 + 物流円区 = ○○○○○
結局 「保税区」 では加工ができても退税処置が行われず、
「物流園区」 では増値税還付ができても、直接企業進出はできない・・・・
これでも、その歴史を考えてみると、大きく進歩してきたわけで、
悪くはないのですが、なぜかこう、帯に何とかタスキがどうとかですよね。
手っ取り早く、この両方のいいとこ取りはできないのか!! ##
・・・という疑問は当然わいてきます。
それが、今回の 「自由貿易区」の、いわば目玉となる「べき」部分と
大きな期待を寄せているわけです。
最低限、ここまでざっくり理解できれば、各記事にある内容を見ていくと
ある程度、情報が整理して見れるようになります。
>> で、何がすごいの?
で、結局のところ、それの何がどうすごいのか?
というところが肝心なんですが、
早い話が、中国の国内に丸く描かれた鬼ごっこの「セーフティゾーン」的なエリアができあがり、
そこへの工場設立、加工が可能となり、資材も国内から税引き値の安い資材を調達できる上、
その取引で得た利益を自由に海外と入送金できる場所になる、というわけです。
今のところ、国内に設立されている企業は、国内で得た利益に対し納税し、
その余った利益についても、「外貨管理規制」により自由に国外への持ち出しや、
海外からの持込ができない現状にあります。
(※ 後述しますが、外貨管理、核销制度は緩和策が少しづつ打ち出されてきている状況です)
ということは、中国で得た利益は、中国で使いまわすという、単純発想に
落ち着きますよね。
外資をどんどん誘致し、 世界の工場と言われるまでになったとはいえ
実際に進出してきた企業のネックは、ここで得た収益を、
外貨管理規制によって、自国に持ち帰ることができないことでした。
結局、各企業は中国国内や新たな事業投資を拡大させることで
中国内に 外貨を溜めてきたわけです。
そのおかげでこの20年ほどの中国の発展を後押しした背景があるんですが、
なので、自由貿易区が開放されることでどうなるかというと、
中国で資材を安く調達し、加工し、取引し、得た利益も海外と自由に
やり取りできることができるようになるということです。
ということは、どういうことかとうと、
「人民元」 が海外に出回りやすくなる、ということになります。
物流園区でも、自由に入送金できたんでしょう?
と聞かれる方もいましたが、ちょっと違うのは、
物流園区はあくまでも中国と、海外の企業が取引をするのであって、
その真ん中に受け渡しの「箱」を置いたに過ぎません。
でも、「自由貿易区」は、「自由貿易区の中」に企業が入ることができて、
「自由貿易区内」の企業と「外国 or 中国国内」の企業が取引できるわけです。
それで自由貿易区内の企業のお金は、自由に送金、入金できますよ、
ということです。
じゃ、仮の話し、 国内で一気に外貨の規制を外し、自由に開放したらどうなるでしょうか?
まぁ、間違いなくこれまで外資や、国内企業が溜め込んできた人民元は、
一気に海外へ流れ出し、統制が利かなくなるでしょうね。
ただ、ここまで発展してきて、もう後戻りできない中国にとって
世界の牽引国家に居座るには、通貨の流通が自由に行われることが
必須条件になるわけですが、まさに今そのジレンマの中にいるわけです。
通貨の流通というからには、お金は出れば入る、行けば戻る、という経済の
交換がなされることが前提となります。
規制の緩和が片道切符になっては元も子もないわけですから。
要するに、中国元が海外に出て行ってもまた中国に戻る根拠を
作っておく必要があったわけで、
ここにまた外資を新たな価値観で誘致することができれば、
人民元を「流通=行き来」させる根拠になる、と言うわけです。
それを試験的に開放していくエリア、として、「自由貿易試験区」を
設置した、と考えると分かりやすくないですか。
だから 「試験区」 なんですね。 うまくいけば展開していくし、
だめなら駄目で 「試験ですから」 で終わらせる感も否めませんが
出口は確保した、あとは、どこまでできるのか、と言うところです。
しかしながら、本音は 「失敗は許されない」 という重圧があるのでしょう。
(つづく)
