6号機 Pandarino後整備2024 | Fiat Panda 30 Life

6号機 Pandarino後整備2024

いつもならもう梅雨時期で北海道でも蝦夷梅雨なるような雨勝ちのシーズンの

この頃なのだけれど、今年は梅雨入りする気配のない南部の日本と、寒冷前線の

北になってしまう寒い北海道と、少し変な気候が続く

 

 

当日は曇り空の一日、 いつもの畑仕事がすっかり私の仕事になってしまったので

猫の額ほどの家庭菜園に野菜を植えたり、草むしりをしたりで半日を過ごした。

気温は上がらず22℃前後で推移するのが幸いで、畑仕事も苦にならない。

 

さて、そんな一日の午後からスタートの6号機整備、

当日は気になるところを少しやっつけた。

 

出発前にあまり良好では無かった左後輪ブレーキを点検する、

パンダリーノの900km程度の行程で変化があったか確認したかったのだ

 

分解してみると、状況は変わらず、特段の不具合は発生して居ない、

少しだけオイル染みが見受けられたのでもしや、ピストンからの漏れが再発しているの

では無いかと疑ったのだが、どうやら考え過ぎのようだ。恐らくはシューの動きを

良くするためにバックプレートとの当たり面に塗布したグリースが飛んだのが原因

だろうと推測している。 

 

次はこちら、サイドブレーキワイヤー、

丁度5ノッチ引けて6ノッチ引くにはかなりの力が必要、

それでも5ノッチでは急勾配ではゆっくりながら車が動いて仕舞う、かと言って

6ノッチ引くにはかなりの腕力が居るのでどうした物かと思っていた。

 

対策としては、サイドブレーキワイヤーを僅かだけ現状より張る、

丁度取り付けのナットを1,5~2回転程回す程度だ。

そうすると、丁度いい感じに5ノッチ引けて、車をしっかり止めて置けるようになった。

 

下から覗いた6号機は冬を走らない選択で車体の錆等の発生は無い。

ただ、有名なパムニーマフラーの溶接部分に浮き錆を発見した。

ただでさえ錆びやすい溶接部なので致し方ないのだけれど近いうちに一度

取り外して錆の処理をしたい、写真の様に亜鉛塗料の効力切れが原因だ。

 

さて、日付変わって 1週間ぶりの雨の日、

朝からスーパーの買い物等、主夫の一日を過ごし午後のひと時を空けておいた。

 

雨はぱらつく程度なのだけれど外での作業には向かない。

 

ガレージに引き込んで、パンチャ~君にもらって整備を終えつつあるベスパと仲良く

おとなしくする6号機、

 

パンダリーノ撤収後に実行委員の方達にご挨拶に行った時に指摘されたテールライトの

不点灯、 中森さんにトントンと叩いて直してもらった。

昭和のテレビの様に叩くと治るテールランプは接触不良、早速対処して行く

 

分解してバルブの接点部分の清掃をする、

切れている様子はないが、やっぱり定期的にこうなってしまうパンダ。

 

接点は1000番程度の目の細かい耐水ペーパーで磨き導通を妨げる酸化層を除去する

 

こんな感じにキランと輝いたらOK

 

そうしたら元通りに組み付ける、この時薄く石鹸基グリースを塗布するのがコツ、

バルブにもソケットにも両方、そうする事で再発を1年後から劇的に4,5年後に

先送り出来る。 これ本当

 

順調に組み付け、

 

右側も同様に施工、 

 

レンズに汚れの侵入は無い、

 

完了!!  これで例のトントンはまた4,5年後だろうか。

 

次はパンダリーノの旅の途中から気になっていた症状、

クラッチを切る度にギシギシとペダル回りから音がする問題、

 

早速エンジンルーム側からケーブルにアクセスする為、周辺部品を取り外す、

 

84年から改良になっている冬期間の吸入気への暖気導入ダクト、

こちらの取り付け部分はミッションとエンジンの連結ボルトと共締めなので少し

苦労するところでもある。

 

そうするとクラッチワイヤーへアクセスするスペースを確保できる。

 

早速外したクラッチワイヤー、 

ギシギシ音の原因は殆どの場合はペダル側では無く、このケーブル内の

潤滑が切れる事による動作不良でペダルに負荷がかかる事が原因、

なので、対策としてはケーブルへ注油する。

至って簡単で、取り外した端部から機械油を10滴程流し込むだけだ。

上向きにして10分程待つとケーブル内は程よく潤滑される。

 

そうしたら元へ戻して行く、 エンジンルーム内にスペース的に余裕のある

パンダ30はこんな時非常に有利だ。

 

元の位置まで締め付けて、運転席側からもクラッチの踏み具合等を確認してから

緩み留めナットを締めて完了。

 

分解した部品を組み付けて・・・・

 

完了! 6号機は至って好調、パンダリーノ前に施工したキャブ清掃が効いている。

パンダ30オーナーなら是非一年に一度はやって置きたい。

 

パンダLifeはつづく