6号機春整備2024 その② | Fiat Panda 30 Life

6号機春整備2024 その②

天候に恵まれる中、パンダリーノ出走の為の整備に勤しむ。

車体はおおむね良好なので気になる部分に少し手を入れる程度で良い。

 

道中の宿の予約や北海道からの参加には欠かせないフェリーの予約等、

作業もまだまだ山程残っているのでシステマチックに作業を進める。

 

快晴の青空に当日は気温も上がりそうな様子だ。

空気が澄んで清々しい、思わず空を仰いで深呼吸したくなる。

 

足回りの作業を終えた6号機、残るは燃料系と点火系のチェックだ。

 

キャブは毎年春に一度開けて内部清掃をする事にしている、

現状は好調を維持しているのでパンダリーノから帰着した後でも良いのだけれど

折角なので年間総走行距離の4分の1に相当する旅程を気持ちよく

走りたいという思惑だ。

 

早速取り外したキャブレター、Weber製

Panda30にはこのほかSolexを載せた車体もある。

 

僅かではあるがオーバーフロー痕も見受けられる。 

 

早速分解し、薬剤を使って全てを清掃する、

使用したのはKUREのエンジンコンディショナー、 

キャブ内のタール状にこびりついた不純物やポート内の吹き替しの煤などを

強力に溶かし清掃する事が出来る、非常に強力なので装着のニトリルゴム手袋も

ぶよぶよになる程だ、換気に気を付けて出来れば屋外での作業を推奨する。

 

ジェット類等、左右で番手の異なる部分等を注意しながら組み付けて行く、

適宜にOリング等は新品へと更新するのも必須。

 

Oリングは一度サイズを見繕って近所のガスケット専門業者で大量購入しているので

在庫に困る事はない。耐油を指定している。

 

オーバーフローを制御するためにはフロートのクリアランスを調整して油面を規定値

にする必要がある。 フロートのニードルバルブを抑えるベロをマイナスドライバー

等でこじって調整するのだ。

 

そうしたらキャブを閉じてゆく、 特に問題になるような部分は無い

 

そうしたら元の位置へ載せて行く、 と、ここで問題発生、

 

アクセルワイヤーを止めるグロメットが切れているのを確認、

振動の多い30のエンジンでは致命傷にもなりかねない部分でもある。

手持ちの新品へ交換する。

 

周囲の部品にも目を配って不具合を確認しながら組み付け完了、

燃料ホースや燃料ポンプの状態も良好だ。


そうしたら、エンジンをまわしながらデスビ周辺の確認を進める、

ポイントの焼損やギャップ等、またガバナーの動き具合等も確認しておくと良い

 

タイミングライトを使って点火時期を調整する、 

進角側14℃の位置の印に合わせてデスビを半時計まわりに回す、

アクセルをあおるとガバナーが作用して進角するのも確認出来る。

点火間隔も一定で非常に安定した状態にもって来ることができた。

 

最後にクラッチハウジング内の点検もして置く、

オイル漏れなどなく完璧だ。

 

一連の作業で忘れていたエアクリーナーボックスのレバーを切り替える、

冬のI(Inverno)から夏のE(Estate)へ。

 

これで出発前の作業は完了とした。 

Kさんの居ない今年はどの位走るだろうか。

 

パンダLifeはつづく